「１０月７日 自由報道協会、ダライ・ラマ１４世記者会見にて」
私が撮った 原発警戒区域内での写真をご覧いただいて
pioさんが質問してくれました。
先日、法王は原子力エネルギーに関して、
最大限の安全が保障されるのであれば、
原子力エネルギーに賛成すると言いました。
低価格でエネルギーを生産することができ、南北間格差や
貧富の差を埋めることができる、有効な手段だと。
これは、福島の第一原発電から20キロ圏内（けんない）の
立入禁止区域で撮影された写真です。
見捨てられた家畜たちが、飢えでしんでいきました。
フクシマの事故によって、たしかに、まだ直接のし者は出ていない
かもしれませんが、
このように多くの動物たちが命を落としています。
仏教徒にとっては、動物も人間も等しい価値があるはずです。
そしてまた、多くの家族がばらばらになるという悲劇もあります。
仙台や、石巻など、法王がおとずれた町では、
どこも復興のために人びとが懸命に
希望を持って働く姿がみられました。
ですが、フクシマでは、ちがいます。
フクシマの人たちは、いまだに不安と絶望のなかで
生きています。
「コスト」という話をする時には、
原子力発電がひとたび事故を起こした場合にひきおこされる、
このような「社会的コスト」についても考えるべきだとは
思われませんか？
宗教的なリーダーとして、
人権の守護者として、
人間には幸せに生きる権利があると、
そして「幸せ」のなかには、
「放射能に、おびやかされないで
生きる権利」も、ふくまれるとは思いませんか？
質問するイタリア人ジャーナリスト ピオ・デミリア氏
原発警戒区域内に取り残され犠牲となった動物たちや、福島県動物救護本部に保護されているペットたちの
現状をご覧になり、ため息をつかれる法王さま。
ダライラマ法王さまのお答えは、
「いつも、私が言ってることは、物事を見るときには、全体的に見なさい。何かを決める時にも
その一面だけを見て決めてはいけないということ。原子力についても、同じことが言える。
兵器として破壊的な目的に使われるのであれば、決して望ましいものとは、言えないが、
それが、平和目的として使われるものなら、また、違う意味を持つ。発展途上国においては、
貧富の差を埋めるためには、原発の平和利用も必要な場合がある。
１００パーセントの中の１パーセントで、全てを否定してしまうのはどうだろうか？原発に変わる
新しいエネルギーがあればいいが。もちろんその国で必要ないとしたならばそれはそれでいい。」
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その後、車に例えてお話をされました。
車はとても便利なもの、でも運転を誤ると事故を起こす、、、。
う～ん。
貧富の差、内紛、日本では、想像もつかない苦しい状況なんだろう。
勉強しなければならないことが山積みです。
私は、何も知らない。何の力もない。
でも、これだけは、わかる。原発はいらない。
これは、神から、宇宙からの最後の警告！ 人間が人間を傷つけ殺す。
人間のエゴで、自然を汚し、生態系を破壊し、動物たちを犠牲にする。
原発事故の１パーセントは取り返しがつかない。地球が破滅する。
地球は、人間だけのものじゃない！ そんな人間なんて消えてなくなる。
「日本の問題」ピオ・デミリア 幻冬舎
「福島の母」たちを、はじめ 原子力災害で苦しめられているすべての人たちに、この本を捧げる。
「原子力発電は、安全だ。」という言葉を耳にしたら、彼女ら、彼らの痛みや苦しみ、そして悪夢に
思いを馳せてほしい。
そして、 もう 誰も放射能によって苦しめられることが、ないような世の中に
私たちがしていこうではないか。 それが
軍事目的に起因するものであろうと、「平和的利用」に、起因するものであろうと
NO! more fukushima!!
ダライラマ法王に、見ていただいた写真
原発警戒区域内で死んでいく動物たち
原発のシンボル ダチョウの楽園
福島県動物救護本部の被災ペットシェルター
川内村の羊
NO! MORE FUKUSHIMA !!!
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ダライラマ法王様のお言葉は、偉大な力を持ち
ます。どうか どうか、地球上のすべての命のために、「 原発はいらない．」
とおっしゃってくださいますように、、。