私、元々はバンドマン上がりの美容師です。

今のカリスマ美容師ではなくシザーズリーグの頃のバリバリ尖ってた頃のカリスマ美容師の先輩方はだいたいがバイクのツーリングクラブ出身が多かったです。

私事で自慢になってしまうんですが当時一緒に対バンで競ってた仲間達、皆大成功しています。

一番、尖ってた私だけがデビュー前に

「ギター交換です」

と言われ取り残されてしまいました。

もちろん私がギター。

当時はグラムロックに狂ってまして。

だいたい私の年代より１０歳ほど上の先輩方がハマってたんですがマセガキだった私は背伸びしてその先輩方のバンドに入れさせていただきカッコつけておりました。

一応こんな感じのきらびやかなロックでございます。

カッコはクソダサいんですがSWEETも好きだと言っておけば、わかってるねぇ・・・と一目置かれていました。

曲は良いんですがとにかくダサいんです。

私、お店では絶対ウルフヘアーはカットしないんです。

もし間違ってご来店されたら交通運賃渡してまで帰ってもらうんです。

このPV見てもらうとわかるでしょう。

あとグラムロックから少し時間は経過してしまうんですがデヴィッド・ボウイは私にとっては神です。

バウイと呼ばなきゃ無視されてました。

私のカッコはその時物凄く奇抜でした。

とても悲しい晩年でしたが全盛期、私はこの方の生き方に傾倒しておりました。

決してIZAM様のように皆に可愛いと言われる存在ではなく男として堂々とメイクして何が悪い？というスタンスで生活しておりました。

自分では

このような綺麗にしているつもりなんですがどうしてもやりすぎて

厚塗りになってしまいました。

実家暮らしでしたので私がフル装備、フルメイクでエレベーターを待っていると５階、６階、７階に住んでいる住人様たちは皆エレベーター素通りで階段で登っていってました。

その格好で原宿竹下通り地下の当時バンドマン達御用達のお店がありまして

「お兄ちゃん、トっポいね。（死語）、あんた、絶対売れるから写真貼ったる。」

と名物おばちゃんに言われ有名ミュージシャンのプライベート写真の上に私の写真が貼られていました。

私は友達にその写真を見せに行きました。

だってそのおばちゃんに見初められたミュージシャンはみんな今でも成功してるんですから。

その写真を見て友達が

「まるでフッカーじゃねーか。（スラングで売O婦のこと）」

私、最初ニュースでこの映像見た時、箸を落としてしまいました。

ほぼほぼ同じ格好をしていました。

違ってるところは左前ではないのと招き猫ではなく両手に扇子を持って歩いておりました。

今回のヘアスタイルはまだ縮毛矯正が残ってる毛先をうまく騙しながら丸みをつけたショートボブです。

今回もヘアアイロンは使用しておりません。

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