この回から、現行で走っている車両を中心に取り上げるのだが。。押さえておきたいポイントがありやす。
インダストリアル・デザイン=日本語で言えば工業デザインになるからね。粘土細工に例えたら、ただ捏ねてそれらしいカタチを創る。と、言う訳にはいかない。
その物体は動いたり操作されたり、物理的な機能面も考えられたものでなくてはダメなところ。新幹線のフォルム(特に先頭車の形状)がだんだんと変わってるのは、より高速化を求められた結果のこと。
航空機やミサイルなら先頭形状は円錐形を基本にしたフォルムが、航空力学上では好ましいとされている。スピードが増すごとに空気の抵抗を受けるからね。
大型の旅館機も時速260kmくらいのスピードを出せばで離陸できちゃう。つまりは新幹線に羽を付けたら浮いてしまうだろう。
普段は見かけないが、高速試験車なるものが作られ、次世代の新幹線に応用されている。時速にして、約200Km→250→300→360Km(設計速度はもっと速い)
2019年5月、JR東日本では将来の北海道新幹線の札幌延伸に向け、営業最高時速360kmを目指す新型電車「ALFA-X(アルファエックス)」E956形。
前述したよーに航空機ならば、機体の下に空気を巻き込んでも飛ぶためには問題がない。しかし、鉄道はレールにしっかりと車輪が着いてないと、最悪は脱線してしまうだろう。
時速300Kmともなると、ものすごい風圧をくらうことになる。その辺りはバイク乗りさんなら良く解るだろうけどね。200Km出そうものなら首なんか横に振れないと思う。
過ぎた過去に東北自動車道で210Km出してしまったことがありやす。😅完全なるスピード違反。メルセデスの5,000CCクラスだったけど。190Kmを超えたら車体が浮いてきたもんだ。
タイヤで転がってるんぢゃなくてさ。浮きながら滑ってるって感じ。ゆるゆるの大円カーブでさえ横滑りしそーでハンドル切るのが怖かった。
スポイラーも付いたフェラーリとか、ポルシェぢゃないとダメでしょうな。🇩🇪ドイツのアウトバーンでも同じことでしょう。
よーするに地に足を着ける乗り物は、ボディを上から下に押さえ込むチカラと、車体下に空気を巻き込まない = 浮かせない設計になってないと使い物にならん訳よ。F~1のフォーミラーカーでさえ、フワっと浮いてクラッシュしてたりするからね。
近未来の究極はJR東海のリニア中央新幹線でしょう。L0系改良型試験車が営業最高速度500Kmを目指し、検証を繰り返している。
試験運用では鉄道では、世界最高の603Kmを打ち出してるけど。果たしてリニアって磁気浮上するのに鉄道なのだろうか