「鉄道模型の未来を洞察」シリーズ第2回 鉄道の移り変わり〜Nゲージ歴の始まり
前回に続きまして。記事の終わりに STEM / STEAM というキーワードを出しました。これは「教育」に関わる造語です。何故?鉄道模型のお話しに登場するのかは、世の中が向いている、向かおうとしている流れを理解する必要があるからです。社会全体の流れに逆らっていたら、メーカーはものが売れなくなり倒産してしまうでしょう。詳しく説明する前に、鉄道模型の過去と現在を再認識したいと思います。思い出話になってしまうところも多いですが。。。m(_ _)m過去についてはワタクシ自身の約半世紀前を思い出し、「あの頃はあーだったなぁ」がベースになります。1972年(昭和47年)頃のお話しになります。ランボルギーニとかカウンタックなんてー外国車に人気が高まり、子どもたちを含めて「スーパーカー・ブーム」と叫ばれる流行が巻き起こりました。イタイけなちびっ子達は目を皿のよーに丸くして、イベントとかで乗りつけられた車をガン見したものです。車の消しゴムとかも流行りました。昭和の時代って何かと「ブーム」が吹き荒れた時代です。今とは違い情報量が少なくTVや雑誌の影響をモロに受けてしまい、誰もが仕掛け人の思惑に乗せられてしまいました。また、昭和の子ども達は今の子達より純粋であったと思います。「アメをあげるから、いらっしゃい」と誘われ、悪いオヂサンに連れ去られてしまったりです。かんたんに人を信じてしまった。見方を変えれば美しい時代とも言えますね。そんな当時、「鉄道ブーム」が起きます。初めてのことではなく、今の70代〜の方が蒸気機関車(SL)が走ると沿線で手を降ったりしてたのが最初のブームだったようです。かつてはヒーローであったSLも1974年(昭和49年)に姿を消し始め、登場したのが電気機関車(EL)やディーゼル機関車(DL)です。1975年(昭和50年)の鉄道ファン。SLマニアの人々はさぞかし嘆いてしまったことでしょう。このELが牽引する客車が20系寝台。「ブルートレイン」の元祖です。関水金属(現KATO)が発売したNゲージ。EF65が3,500円くらい。20系寝台客車は1両800円くらいでした。貨車は少し安く1両500円ほどだったかな。当時は「おーっ、スゲェー‼️😳」と言った作りでしたが、金型が全く違う今の製品と比べたら「何だこりゃぁ?😓」です。画像の線路は道床が付いている現行のタイプですが、昔は魚の骨みたいなシンプルな作りでした。板に貼り付けないと走りが安定しない具合悪いものでしたね。Nゲージ(1/150)のワンランク上になるとHOゲージ(1/87)がありまして。細かくは新幹線や海外製品などスケールが異なるものもありますが、プラスチック製のNゲージに対して金属製のずしっと思いHOゲージ。これも現行品と比べると室内表現が空っぽでイスなどが無い粗っぽい作りのものでした。上の車両カツミ社製(581系月光型)は7,000円くらいです。母親にせがみ込み、いっしょに模型店へ行ったらね。ショーケースに並んでるNとHOの車両。「さぁ、どちらにする?」と言う選択の試練が待っておりやした。😓10,000円までなら良いと言われてたんで、HOの581月光は1両しか買えにゃい。Nゲージなら今で言うところのスターターセットみたいに、電気機関車+客車3両+線路+パワーパックが買えてしまう。そりゃぁ〜ねぇ〜。1両だけで、しかも走らないわ線路も無し。10万円くらいなら良しと言う親だったら、581系の方がかっこ良いと思ってたんでね。「6両くらいの編成にしてくらさいっ」と模型屋のおじさんに頼んでたことでしょう。はい。ここがポイントですよ。庶民とお金持ちの差ですやん。親が社長とか医者。寺の息子もそーだったな。HOゲージを買ってもらってるんだよねー。しかも平気で12両とかのフル編成だ。1970年代の物価はラーメン1杯が250円くらいだ。大卒初任給は8万円ほど。小学生のおこづかいは1日30円が庶民家庭の掟だった。そうそう。(・∀・)!寿司屋の息子は1日100円もらってたよ。「高度成長期」の影響で景気が良かったんだねー。一ヶ月で1,000円くらいのおこづかいを何にも使わず1年近く貯めてさ。やっとこさNゲージの基本的なものが揃えられる訳さー。現在はどーよ?鉄道模型に興味が芽生え、何から揃えたら良いのか?となったらね。とりま「入門セット」とか。これってネーミングが面白いと思うんだけど。「入門」と来たもんだ。鉄道模型道場の門をくぐるってことだよ。ここがポイント_φ(・_・15,800円だよ。Amazonでの値引き価格ではあるけど。希望小売価格は23,760円だからね。実質の買値が約16,000円弱だっつーことはさ。50年前と比べてみてくださいな。化粧箱には入ってないバラのセットだけど。似たような構成で約10,000円でした。まぁ、ザクっと言えば概ね1.6倍です。平均年収はと言うと、先進諸国と比べ格段の差が開いてしまった今日。厚労省調べによると2023年の大卒初任給は平均で237,300円。約50年前は80,000円くらいだったので、約3倍となったのですね。つまり、10,000円のNゲージセットが30,000円に上がっていてもおかしくないのに。概ね半分、半額のラインと言うことですから、これはメーカーの並々ならぬ企業努力の賜物だと言わざるおえません。工業製品の原価については別の機会で触れますが、「高いなぁ〜」と思われるNゲージ。実は薄利で頑張っている姿の現れなのでしょう。HOゲージならばどうでしょうね?7,000円だった581系。メーカーであるカツミ社のHPにはクハネ581が82,500円と表記されてます。なんとっ‼️10倍以上ですやん短い6両編成にしても約50万円でっせ。実車のよーな編成にしたら100万円を超えてしまうがな。昔は銀座の天賞堂だったと思いますが、模型店の王様的存在となったIMONさんが作った581か583のフル編成はカツミ同様かそれ以上のお値段で、軽く100万円以上でした。しっかりとね。ガッチリとだ。10倍以上の価格吊り上げが行われている。正直、「高いんじゃねーの?」と思っちゃうな。同時に「買えねぇ〜」です。前回の記事で「貧乏人はベンツが買えるか?」とAIに問いてみましたが…同じように問えば、きっと「買うことができますぅ」と答えが返って来るのは解っておりやす。ローン(クレジット)でね。「分割払いなら買えますよ」と答えるでしょう。はっきり言ってAIはバカだよ。AIが出始めの頃に機械学習やPythonをかじってみたので、仕組みは知ってますが。。AIを鵜呑みにしちゃぁいけません。だいたいが所得が少ないのに、毎月の支払いで首を締めるんだからね。その分、食費や他に回せる。少なからず暮らしがお粗末になるね。月々10円か100円の数百万回払いなら良いでしょうけど。(笑)よーする。100万円の鉄道模型を買えてしまう富裕層の人が居るちゅー訳だ。ポンって感じであっさり買っちゃうでしょうね。何せ収入の桁が違うのだから。何故にそんなにHOは高いのか? 簡単に言えば「手作り」だから。真ちゅうの板を曲げたり切ったりと加工→ハンダごてを使いひとつひとつ溶接しながら組み立てる。塗装もされていない金属剥き出しのキットが売られていた場合、塗装済み完成品価格の30%ほどで購入できる。ハンダごて揃え、何両か挑戦してみたけど難しいよ。コツを掴むまで、どれだけ失敗を繰り返すのか?完成品を買った方が安いだろーに。となっちゃいました。←実際、散財して買っちゃいましたが。。。Nゲージはプラスチック成形の技術により、機械化された製造ラインで商品化されているのに対し、金属製のHOゲージ(プラスチック製は除く)は製造工程の殆どが職人さんによる手作りです。量産するには人数を増やすことになるので、コストダウンは望めません。昔から、お金持ち(高所得者)の根強いファンをHOメーカーは顧客に持っているからね。そんなコアな一部のユーザーをターゲットにしながら存続していると思います。それで経営が成り立っているのであれば、誰からも文句を言われる筋合いはないでしょうし、それで正解だと思うな。長々と語ってしまいました。ここまでのポイントは、時代が変化しても工業製品であるNゲージは決して高いものではなく、庶民的なホビーであると言っても過言ではないと言うことをご記憶いただきたいのです。話が飛びますが以下から、「教育」に関して触れます。「教育」は小・中・高・大学での教育を意味します。どーして「鉄道模型」だって言うのに教育が出てくるのでしょう?それは、鉄道模型を楽しむユーザーとして若年層が絡んでいるからです。冒頭に自身の過去、鉄道模型履歴の始まりをご紹介しました。若年層を10代〜20代とした場合、初めて鉄道模型に触れる、親に買ってもらった。それは小学生の頃だろう?と仮定しました。男の子を育てた親でもある自身の経験から得た答えです。鉄道模型のスターターセットや入門セットがどの年代、性別に販売されたのかはどこを探してもデータが見つかりません。クレジットカードなどの利用者情報、量販店のポイントカードなど顧客情報、メーカーのユーザー登録情報など、それぞれが単独で蓄積していると想定しますが、公開はされておりません。統計分析を行うには数値データがなければ計算できないので、可能な限り収集の糸口を探りました。仮定を立てる上で、この「教育」の分野から導き出すことができるのでは?と考えた次第です。文部科学省では大学を除く全ての学校に、教育課程を編成する際の基準として「学習指導要領」を打ち出しており、約10年ごとに改定しておりやす。(詳しくはこちらで↓)学習指導要領「生きる力」:文部科学省www.mext.go.jp次の改定は2027年頃らしい。んで、それにSTEM/STEAMを叫び出すことだろーと踏んでいるのです。日本の教育って決して悪い訳ではないと思うのよ。地球全体、社会全体がグローバリズへ向かわされてる現在、「それじゃぁいけないんぢゃないか?」とナショナリズムに目覚めた人々も現れ始めてますが。。。アメリカからやって来ましたは、内政干渉なんか知らん顔で「日米合同委員会が決めちゃいました」になるからね。絶対を付けて、そーなる。そーなるとどーなる?あれも出来ます、これも出来ます。何でも出来ます。そんな子いるかぇ?東大にストレートで入っちゃう子なら、そうだわな。3段階評価ならオールA、5段階ならオール5。ひとつの学校にどんだけいるかな?「算数や数学が苦手だけど英語は好き」、「理科は得意だけど絵は下手」で良いハズでしょうよ?それぞれの違いがあって、得意不得意があるのが人間という生き物なんじゃないのかな?文科省は、それぞれが好きなことを伸ばせる「教育」を掲げてはおりません。理想主義と言っても良い。で、それに右往左往する保護者の多いこと。これも残念なこと。子ども達は振り回されるだけだからね。2020 年から必修化された小学校のプログラム教育。巷の私塾であるプログラミング教室も人気な様子。授業料を支払っているのは親御さんだよね。ホント、馬鹿げてるとしか思えないくらい「IT・ICT・IoT」に過剰な興味を持ち、まともな知識もなく自身も学ぼうとしない親が多いこと多いこと。TVゲームやスマホは買ってあげないと仲間はずれになっちゃうからで普及しちゃいましたけど。小学生で持ってない子はいるのでしょうか?パソコンも必修になりましたからね。買ってあげないと。「鉄道模型は?Nゲージは?」子に欲しいとせがまれても、そんなのは二の次になったって不思議はないよね。ひとりっ子や富裕層のお坊っちゃんは良し。何だって買ってもらえると思う。このウルウルとした綺麗な瞳を輝かせている小学生の時期にだよ。きょーみない子には必要ないと思うが、鉄道好きになった子ども達にだよ。鉄道模型を買ってあげなけきゃ如何ぜよ。将来は「運転士さん」になりたいと夢を語る子に。経済的問題で与えてあげられない親もいることは理解できます。可愛そーなお話しです。そんな子が中学→高校と進んで行くうちには、鉄道に対する興味がどんどんと薄れてしまうものと思われます。だからね。親を騙しちゃう。鉄道模型使ってプログラミングを覚えちゃいましょうよ。アプリを開発しちゃいましょうよ。😀次回はそこら辺のところを。。。またね。