企業の設備投資は80年代に過剰投資をして90年代はデフレギャップとなりました。今回の消費税率増税により反動減はありますが、個人消費は健闘し夏から秋口にかけて景気回復が期待されます。しかし企業の設備投資はイノベーションが進んでいません。政府の経済対策としては企業のキャッシュフローの拡大が政策としてあり、それが法人税減税への議論となっています。しかし企業のキャッシュフローは不足していません。むしろ必要なのは投資機会を推進する需要ですね。財政金融緩和政策で昨年度は内需を膨らませて来ましたが、今年度はどうでしょうか。サプライサイドの資金供給の拡大よりも実需に基づく需要の拡大が望まれるはずですが。実需に基づかない設備投資が如何に無駄かは経験して来たはずですね。