消費税増税後、国内の中小零細業者の被る消費行動は沈滞しています。増税前は駆け込み需要が活発だっただけにこの変化は顕著です。更に消費税増税と共に行われた公共料金の引き上げはコスト高として直撃しています。今後の見通しとして景気回復は7月とも9月とも見られていますが、ただ消費税増税前のような景気回復は見込まれていません。内需は低迷を余儀なくされますが、では輸出はとなると鈍化する新興国経済が懸念されます。アメリカの金融緩和縮小は先進国への資金還流が進み、新興国は高金利政策で通貨防衛を図り国内景気は減速します。対新興国への輸出割合はEUが20%、アメリカが40%、日本は60%になります。輸出構造の変動は短期には望める性質のものではありません。