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ぴの爺さんは2014年12月30日の22時25分。14歳。寝たきりになって約1年10カ月で旅立ちました。
ぴの爺さんと私を当時、支えて下さった皆様、改めましてありがとうございました。
また、今現在、ぴの爺さんの幻燈にお付き合い下さってる皆様、ありがとうございます。
本日は、ぴの爺さんの七回忌。ぴの爺さんありがとう。
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待ち合わせは、あの青い空に浮かぶ白い雲。
いつの日か、海に還り一滴のしずくになろう。
そして、先に旅立った君と再会して世界中を旅しよう。
海のしずくから、あの虹を渡って雲になり地上を眺めながらゆっくりと移動するんだ。
話し合って好きなところで雨になって降りてみよう。
きっと風が優しく運んでくれるよ。
降り立った地で色んな動物達とふれあうんだ。
山奥にひっそりと暮らす、うさぎやリス、小さな動物達と人間には聞こえない声でひっそりと話すんだ。
山の主の鹿、熊、鷹、梟達への挨拶も忘れちゃいけないね。
もう存在しないと言われるくらいに人間から上手に隠れて、こっそり暮らす狼達にも紹介してもらわなきゃね。
そして、人間に狙われて数が少なくなっている生き物達に、隠れんぼの技術を大急ぎで伝えなきゃいけないよ。
住む所や食べ物が無くて子育てや生きる事や、人間との付き合い方に困っている熊、猪、猿、鳥達みんなにも会って、どうしたら人間と上手く暮らせるか話し合わなきゃいけないね。
人間に「野良」や「捨て」という括りで呼ばれている犬や猫達。
そして、「可愛いから」とか、「他の生き物を駆除する」とか、勝手に遠い外国から連れてこられたのに悪者呼ばわりされている、
アライグマ、ハクビシン、イタチ、亀、魚、カエルや昆虫達の気持ちも
よく聴いてあげなきゃいけないね。
困った時には長寿の先輩である亀、山の神さまの大木、大きな岩、世界を旅する渡り鳥達に色んな意見を貰うのもいいね。
もう数が少なくなってひっそりと咲く小さな花々や、そこで一生懸命その命を繋ぐ仕事をしている昆虫達と触れ合ったり話をしたりしていると、あっと言う間に時間が過ぎちゃうから草葉の露となって、苔の間を通って今度は川に落ちよう。
川では、綺麗な水でしか暮らせない水草や、魚、蟹、他の大きな生き物達と触れ合いながら、どうしたらみんなが快適に暮らせるか一緒に考えるんだ。
そしたら、あっという間にまた海に還るよ。
海に還ると、大小沢山の魚を始め、色んな色の色んな生き物達と巡り会えるよ。
少なくなっている珊瑚や、水の中の生き物達との話し合いは貴重だね。
人間には、まだ見つかってない生き物達が沢山いて、中には地上の生き物よりも
遥か昔のことを知っている長老もいるからね。
世の中がどんな風に変わってきているのか教えて貰えるはずだよ。
もしかしたら、この先どうなっていくのかを知っている生き物もいるかもね。
ちょっと怖いけど、この地球を良くする為のヒントが沢山詰まっているかもね。
そうして色んなところを見て、色んな話をして世界中を旅するんだ。
一人じゃない。
君と一緒なら楽しい旅だよ。
でも、みんなの話を聴くだけで行き詰まり、何も出来ないジレンマに陥って
とても辛く苦しい日々もあるかもしれない。
だけどさ、みんなと話すうちに大きなうねりになることもあると信じよう。
例えば、
世界の海を旅する中で氷が無くて力尽きそうな白熊と遭遇するかもしれない。
その時には力を合わせて氷になろう。
他のしずくにも協力してもらうんだ。
また、ある時には、干からびた地で死にそうな動物に遭遇するかもしれない。
その時には、一緒に彼の中に入って助けよう。
もし、それが親子なら、カップルでいたなら、その時は、君と僕は別れて助けよう。
別れはとても辛いけれど大丈夫。
きっと、また！しずくになってあの雲で待ち合わせをしよう。
あの白い雲で再会して、また一緒に旅をするんだ。
どこにいても、しずくから水蒸気になって、飛んでいる鳥達に挨拶しなから
あの雲になり再会しよう。
君とならどんな旅もどんな地も、どんな時も楽しいよ。
いつか、きっと。
地球がみんなにとって気持ちの良い場所になれることを信じて。
強く願って。
『そう待ち合わせは、あの青い空にうかぶ白い雲。』
私の相棒、ぴの爺さんへ捧ぐ。
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