藤原のブログ

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インシディアス1章&2章

「SAW」と「パラノーマル・アクティビティ」の監督による共作。我の強いクリエイター同士が下手に合作すると中途半端な内容になるんじゃないかと思ったが、これはいい。互いの個性が最高にマッチしていて、海外ホラーとして非情に良い仕上がりになっていると思う。1章&2章の構成もなかなか良い。「あのときのアレはああだったんだ」と観ていてすっきりした感じになる。2章のラストの引きはちょっと強引な感じはしたが……
しかし、海外ホラーで心霊現象に対する確固たる世界観を描いた作品っていうのはちょっと珍しい気がする。幽霊を必ずしも恐ろしい物とするのではなく、「死」そのものに対する向き合い方や、無念に死んだ人々の哀しさも表現できるクリエイターっていうのはなかなかいないのではないか。自分もそういうものを作れるようになりたいし、実際自分の作風は向いていると思う。

死霊館

「エクソシスト」と観たのは随分と前だけど、これもその系統に属しつつ、純粋なクオリティアップに務めた作品のように思う。思い返せばそんなに印象深くはないような気もするけど、やはり観ていてスリリングだったし、楽しめた。よく出来たホラー映画だ。

ホビット

「ロード・オブ・ザ・リング」が売れたから世に出せたという感じの作品。派手さには劣るかもしれないが、面白さとしては引けを取らない。「龍に守られた財宝を取り戻しに行く」というハイ・ファンタジーの王道ながら、品質が高いのでまったく退屈せず観ていられる。つーか、レゴラスは強すぎるんじゃないか。あいつの戦闘ステータスはどうなっているんだ。

スパイダー~少年は蜘蛛にキスをする~

興行的に成功するような内容ではない。終始暗い雰囲気に包まれ、物語を読み解くには少々の努力が必要ではある。しかし、そこまで難解なシナリオではなく、むしろ観客を意図的に混乱させ、記憶と現実の境目をなくした浮遊感を与えるのがこの映画の演出の目的だ。娼婦に心を移した父親が母親を殺し、息子は糸の仕掛けを用いて母親をガス中毒で死に至らしめた。その結果、統合失調症を患い、記憶を自ら封印する形で失ったのだろう。彼は思い出した記憶をメモに書き溜めることで、自分そのものが過去に存在する錯覚を覚えるほどに自身の記憶に入り込み、全てを思い出す。彼は療養所の女所長の姿をあの娼婦と重ねた。だから、殺さなくてはいけない。最後に殺せなかったのはなぜか。良心か、それとも記憶と現実の境目から抜け出すことができたのか。そのまま病院に戻る彼の人生に、きっと救いは訪れない。一度行ったことに取り返しなどつかないのだから。


ハロウィン(リメイク)

ロブ・ゾンビによる海外スプラッターホラー映画の原点「ハロウィン」のリメイク作品。原点を辿りたいならリメイクではなく過去作品のほうが良かったんじゃないか、と思わなくもないが、まあいいや。感想は……うん。まあ、スプラッターホラー系はこうでなくっちゃという感じ。「ブギーマン」というキャラクターもシンプルで、今ではこういう感じのやつたくさんいるよって思う。面白かったかと言えば面白かった。


トランスフォーマー ロストエイジ

マイケル・ベイはどうして毎回、最高の食材に泥水をぶっかけるような真似をするんだ? 奴が描くヒューマンドラマは最高にイライラする。なぜ序盤でムードメーカーのルーカスを殺した? あいつがいなくなったせいで、過保護な父親と反抗期の娘、その彼氏という最高に空気の悪いパーティの出来上がりだ。何せ、どいつもこいつも自分本位だから奴らが会話し始めるとストレスが溜まって仕方がない。後半の綱渡りのときに「やっぱり私、怖いから戻る!」と女が言い出したときは本当にイラッと来た。何であんなシーン盛り込んだ? 登場人物に対するヘイトが高まるだけじゃないか。その前のシーンにある彼氏が「降参する!」と叫んだ部分も余計だ。この期に及んでいきなり何だよ! って感じ。とにかくヒューマンドラマは最悪の調味料だった。しかし、泥水をぶっかけられても美味しく食べられるのがトランスフォーマーという食材だ。やはりアクションシーンは圧巻だし、男の子として興奮しないはずがない。ただし、トランスフォーマニウムとかいうキューブ状になって変形する、あれは最低だ。トランスフォーマーの良さを台無しにしている。きっと予算の都合なんだろうが……どうせ次回作もあるんだろうし、観るけど、ヒューマンドラマの低質さとキューブ状変形はどうにかしてほしい。


ペット・セメタリー

スティーブン・キングという作家をどういうわけか、自分は好きになれない。作品は面白いと思うんだけど、何かこう、出してきてほしくないところで自分を出してくるのが嫌だ。
映画の内容は良い。「死者が蘇る」という題材はそこまで斬新ではないけれど、そこから端を発する人の性、家族と一緒にいたいという強い想いをテーマにした、救いのない作品。悲壮感に満ちた衝撃のラストシーンを見終わり、鑑賞後の余韻に浸る……ことを許さないようなポップなロックミュージック。「月光の囁き」にも同じようなことがあったが、これはそれに輪をかけて酷い。ぶち壊しだ。エンディングテーマを歌ったバンドはスティーブン・キングのお気に入りのバンドだそうで。こういう部分に自分を出してくるところが、スティーブン・キングを好きになれない理由だ。


サイレントヒル・リベレーション

映画版のサイレントヒルは大好きだ。あの正常な世界に暗黒が訪れる恐怖。憎悪に満ち満ちた心象風景を反映した世界観はとても痛々しく、美しい。正直に言って前作ほどのカタルシスはなかったが、三角様がシャロンを守るシーンはなかなか面白い展開だと思った。クリーチャーもいい感じにキモいね。前作と設定が微妙に矛盾していたような気がするけど……まあ、1作目の時点で続編を作る予定がなかったんだろう。それは仕方ないと割り切る。



インセプション

「どうせレオナルド・ディカプリオが主演だから話題になっただけだろ?」と見くびっていて大変申し訳ありませんでした。とても良く練りこまれた素晴らしい映画でした。「夢の中に入り込む」というネタは筒井康隆のパプリカのパクリにしか思えないけれど、正直に言ってこちらのほうが面白いように思う。夢中夢によって人の心の内の深層に降りていく、というのはどうしてこうも心を惹きつけるんだろう。誰しもが、自分の心の奥底にあるものが何なのかわからず、それを知りたがっているのではないか。「ゆめにっき」で感じた美しさと同じものを、この映画にも感じた。