やっとたどり着いた救急入り口。処置室に入り "" 息子はどこだ ""とキョロキョロしてると

救急隊の方が 彼女に何か 尋ねてる。距離としては 7m くらい先でしょうか、その先には

カーテンがしまっている。きっとそこに長男は横になってるんだろー と思った私。相変わらず

救急隊の方は ( 3人いらしてその人は私と会場で話してない) 彼女に話しかけてる………

私……母ですが……とやっと声かけしたと思ったら、病院の方が " 手続きがありますので

こちらへ " と。言われるままに受付へ行く私。保険証の提示を求められ息子の鞄を探すけど

私、預かってないびっくり着替えとサンダルだけ持ってきてテニスバックはスタッフさんに

持って行ってもらったんだ⤵⤵鞄なんてあの場になかったし??もともと 鞄 というものを

持たない(持ちたくない) 長男。ラケットバックに入れれば 良いと思ってるから 鞄 がなかった。

いくら私が説得しいても いらない という長男。そこは おばあちゃんの登場よおばあちゃん なんとか

長男を説得しおばあちゃんに買ってもらった 鞄 。大事に使ってました。それを今回持って

きたのか、置いてきたのかもわからない私。とりあえず確認のため 長男に 鞄は?

聞くと○○(彼女)が持ってる、そういうと彼女が鞄を渡してくれた。

それをもって再び受付へ。いつも財布にいれてる保険証、了解済みだから鞄 開けたわさ。

?????そこには 赤い色の財布。えっ!!前みたときは黒だった、これは長男のバッグ。

入ってる財布は赤色……いつから趣味嗜好が変わったの??えっ?親にも言えない

心境の変化があったとか??ちゃんと言ってくれれば母は理解したのに……言えずに

苦しんでいたのかい???じゃあー今の彼女は??(どっち?)いろんな思いが

母のなかで渦巻き……赤色財布を開けるわけにもいかず もう一度確認のため (いろんな意味で)

長男の所に行った。点滴をされ落ち着きを取り戻しつつある息子。傍らに彼女(?)と

心配で駆けつけてくださったトレーナーの方。恐る恐る "" 鞄に財布ないんだけど……

あったのは赤い財布で 母の知らない財布なんだけど…… ""と言ったら " あっそれ私のです "

おい!!!!!!人の鞄に財布入れんなよ!!と言いたい気持ちをグーーーっと押さえて

長男の財布はびっくりどこ行ったんだい?会場は人の出入りもあり、なくなってもおかしくない

状況。さほどはいってない金額だけど血相変えた私。いつ 使ったのが最後?保険証も

キャッシュカードも入ってる財布、思い出して!!!!矢継ぎ早に質問攻めです。たぶん

ラケバ(ラケットバッグ)の中かな~ 気力のない返事。もうアウトだ~ラケバはホテルに

持っていってもらったし、車のない私は動きがとれない。ホテルに持っていってラケバに

入ってる確率は 低い……万事休すだ⤵⤵と思ったときトレーナーさんが○○君のラケバは

僕の車にあります、持ってきましょうか って。 神様 仏様 阿弥陀様 です。

 "" 行きます、車までお供します """ で 無事、ラケバの中にあった長男の財布と対面。

息子の財布は以前同様 黒 でした爆笑爆笑 良かった~ホットしました(別の意味でも)ウインクウインクウインク

早速 受付で保険証を提示して待つこと 待つこと 待つこと いったい  いつまで待てば

いいの?と聞けば " お母様が席を離れてらっしゃるときに手続きが終わりましたので "

って。保険証は会計まで預かりだそうで、それなら ずーと受付で座ってんだから

もう一声かけてよー(CMの松重豊さん風に 早く言ってよ~心の声) 確かに5分弱

離れましたよ、トイレと売店に行きお茶飲みましたよ。売店のおばちゃんは私に大丈夫ですか

と声かけまでしてくれました。それほど疲れきってたであろう私の姿。 私ウィッグ搭載の頭は

湯気が出るんじゃないかくらい暑かったし、ホットフラッシュで顔の汗も半端なかったし、

鬼太郎焼けした顔は更に日焼け度 増してたし、私の方が熱中症なくらい フラフラでしたよ。

私が戻ったら手続き終わりましたって言ってくれても良いじゃない!!!!と心の中で思いながら

(言葉には 出せない……) やっと長男の所に行けたのは 1時間以上も経ってからでした。

長男はトイレに行きたいけど寝たままでは なかなか出ない、何度も トライしてることを聞き

ついてくれた看護士さんが男性の方で救われました。点滴をしてるから膀胱はたまる一方

ついに出たときは 溢れんばかりだったそうです。

検査の結果は特に異常はないけど 医師から明日の試合に出ても良いとは言えません  と言われ

ましたが先生のお立場なら ごもっともでございます。母としてもやめさせたい、でもさらさら

デホ (棄権) する気の無い長男。そりゃー県背負ってるし、組んでる方にも迷惑かけるし

出なければ翌日の他の県の結果によっては落ちてしまう。出たい気持ちはわかるよー

でもね、こんな母が言うのも説得力無いけど 命はひとつしかないのよ。いくら説得しても

いっこうに聞かない長男。徐々に動けるようになり車イスで トイレへ、次は歩いてトイレへ、

どちらもトイレまで彼女が同行です。処置室に残されたトレーナーさんと私。そして最後に

着替えると 汚れ物は私に渡した。そして会計。既に計算ができないので預り金を1万円頂き

残金は現金書留でご自宅にお送りします、と。嫌とも言えず支払った1万円。私の残金

あとわずか……

良いんだけど 良いんだけどね (なら 書かなきゃいいのに) 何だかんだ私、何しに 行った

んだろう……って。母なのに母してなくて汚れ物もらってお支払して、息子についててやる

こともなくって。(息子は望んでないか) その後トレーナーの方の車でホテルに向かった長男達。

見送るまで気を張ってた私。車が出たあと どーーーっと疲れが出てしまいました。でもまだ

仕事が残ってる……渡された汚れ物を洗わなければならないけど コインランドリーに行く

気力もなくて結局ホテルのバスダブに放り込んで踏んでやったわさムキームキームキー私のプリちゃん

なんでも揃ってます。洗剤、柔軟剤も装備です。何に対しての怒りかわからないけど、

踏んで踏んで 踏みまくった。彼女のこと反対してる訳じゃない。むしろ応援してる。

今年のお正月にも泊まりに来たほどです。(もちろんお部屋は別よ~)   長男が幸せなら

それで良いし、とっくに手放した長男。でもねこんなときくらい  母  させてよー。

悲愴に見えたのかもしれなくて 助けてくれたかもしれないけど息子は重症ではなかったし、

母も気持ちを建て直せたし、悲愴感漂って何もできない母でなく、悲壮であっても母としても

"凛 "と立ち向かう息子の母したわよ!!彼女の温かい気持ちは嬉しかったけど、ホテルに

帰ってから 姑根性 出してしまった母でした。 (さすがに私も○○才、大人ですわよニヤリニヤリ)

脱水のできない洗濯物は母(私の母、おばあちゃん)と二人で ねじねじ して絞りあらゆる

ところに干しました。

あちこちにユニホームやパンツ(テニス用) バスタオルにタオルに下着のパンツ等々 長男

一色になり"" これはあの試合に着ていたな~このパンツ(テニスの)はお気に入りでいつも

試合ではいてるし 始めてみるウェアーは契約したメーカーのものだな~男気バスタオルは

フジテレビで購入したんだっけ。私が勝手に買ってきたら " いらない "といってたのに

お気に入りで使ってんじゃんかーなどなど。いろんな思いが私の中をめぐりました。

おばあちゃんにお願いした洗濯は既にたたんでありましたが、踏み踏みした洗濯は

なかなか乾かずあちこちにハンガーにかけてエアコンの当たる場所に順次移動させました。

おがげで落ち着かない部屋になりましたが、長男一色の部屋はあの子の戦ってきた証の

ようで感慨深い思いでした。

その日も花火が上がり 長ーーい1日だったな~と改めて思い、私へのご褒美と勝手に

受け取り 窓からみえる花火を満喫した夜でした。