気紛れな微生物。

気紛れな微生物。

気ままに日常を綴ってる。

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「紅葉君は何時になったら私を殺してくれるの…」


何故か壁に押し付けられ上目使いで聴いてくる杞桃。

そんなにむやみに身体をくっ付けられたら色々ヤバい


冷静を装い杞桃の肩を掴み身体を離す

「杞桃。とりあえず少し落ち着いて…」

そう言えば杞桃は少し俯き


「あれからもう1ヶ月以上たつのに…」

そうボソッとそう呟いた。


もう1ヶ月もたつのか…

―――――――――――――――――

目が覚めれば僕の身体を貫いた影のような化物は燃えていた。


僕の身体からは、貫かれてはいない場所から何故か鮮血が流れている。


「…………………。」

一瞬で【あの】出来事を思いだし代表を殴り飛ばしたくなった


「ごめん、…な…さい……。」

泣きながら僕に謝る女生徒


僕はその彼女の頬に手を置き

「ありがと」

と言えば吃驚したような表情で大きな眼をさらに大きくし泣くのをやめ少し俯く。


「おい、」

代表がぶっきらぼうに声をかけてくる。

「……………。」

が、少々腹がたつので無視をしていれば

「無視すんじゃねーよ」


と傷口を踏みつけてきた

僕は心のなかで静かに誓う。

何時か殺す屎外道。



「ちょっと、吹雪!この馬鹿!

今から治療するんだから傷ひろげないでよ!」


アイドルは代表を蹴り飛ばし

僕の傷に手を当てる

「………………ッ!!」

「あ、ゴメンねー、ちょぉっと痛いけど

男の子なら我慢してね」

ととても可愛らしく言い、口では現せないグロテスクかつ叫び声をあげそうな刺激的な治療を始めた

*―*―*―*―*―*―*―*―*―*


アイドルは治療を終え何故か爛々とした表情と声で

「あの治療で声ひとつ漏らさなかったの、吹雪以来!

やだぁ、私、緋之君のことも好きになりそう」

と恐ろしいことを言っていた



「あの、大丈、…夫…ですか…」
と肩で息をする僕の顔を覗き込んでくる女生徒


「うん、なんとか、…ね」


と傷は治っている筈なのに何故か未だ傷があった場所が痛い。


すると傷のあった脇腹に手を添える女生徒


「ごめんなさい。」




【稀羅@kira】


もうちょい頑張る


であ(。・ω・。)ノシ