ハンディ蛍光X線分析マシン | 和同開珎ー皇朝銭専科のブログ

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X線分析装置の営業さんがデモ機を持ってやってまいりました。。

現在使用している蛍光X線分析装置の総重量約200kg。。

このマシンは1.4kg。。。

しかも、現在使用中のマシンは検体をセットしたら測定室内のエアーを完全に真空にし、検出器を液体窒素で冷却しながら検査するのだが、これがなかなかの手間で1検体、1ポイント計測するのに10分近く要するのに対し、こちらのハンディタイプはハンドガンのように手で持ったまま検体にX線を10秒程度照射するだけ。。。

現在1検体 5ポイント測定しているので、おおよそ1検体の分析に1時間かかっているので時間短縮率は比較にならない。。

もちろん冷却の必要もなければ真空にする必要もないので消耗品の液体窒素費用などのランニングコストも圧倒的に安く上がる。。

精度の点では据付型と比較した場合0.001%前後の誤差は出るものの十分な精度といえそう。。


もっとも、本機はコリメーターがついていない廉価モデルのためスポット測定は出来ずおおよそ1平方センチ程度の範囲の平均値しか測定が出来ない、、

コリメーター付のハイグレードマシンもあるのだが、何だかんだで700万円以上になってしまうために新たに導入は不可能。。

スポット測定が出来ないので皇朝銭の特徴である鋳造ムラを確認するのには不向きだが、逆に全体的な、金属組成の割合はわかりやすい。。

現在使っているマシンと併用することでさらに高度な鑑定が可能になることや、出張鑑定や、博物館などの収蔵品の調査の際にデータを収集出来るなどのメリットも大きいので前向きに検討中

廉価版といってもオプションやセットアップ費用まで入れたら300万円くらいにはなってしまうが、導入する価値は十分にあるか・・・

仕方がないから今後大々的に鑑定を請け負うなどで少しでも元をとる方向で活動しようか。。。
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サンプルで和同開珎を分析してみた
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