翌日の一限は土田先生の国語。 俺は早速まなきに言われたことを実践した。
りさお「先生。教科書忘れたんで隣の人に見せてもらいまーす。」
土田「おっ?分かった。でもまじめなりさおが教科書忘れるなんて珍しいなぁ。」
りさお「正月ぼけですかね笑」
クラスメート「りさお、どうしたんだよ?笑」
あまり忘れ物をしない俺が忘れ物をしたことでクラスに笑いが起きていた。 小林さんは笑っていなかったが。
俺は自分の席に戻り、
りさお「小林さん、教科書見せてもらってもいいかな?」
小林「え? う、うん。いいよ。」
俺は敢えて右隣の男ではなく、左隣の小林さんに教科書を見せてもらった。 俺はとてもドキドキしたが、緊張していることが分からないように普通に接した。
国語の時間に小林さんに教科書を見せてもらったのは、もう一つ理由がある。土田先生はペア学習が好きなので、小林さんとペアになるために、小林さんにすぐに話しかけられるようにするためである。 そう思っていたら、
土田「いつも通りペアを組めー。」
願っていたことを言ってくれた。
りさお「小林さん、いっしょにやろうよ。」
小林「え?いいの?私なんかで。渡邉くん人気ありそうなのに。」
りさお「俺、小林さんのこともっと知りたいし。」
不意に言ってしまったが、結構恥ずかしいことを言ってしまった気がする。
小林「うん!ありがとう!」
残りの国語の時間は俺にとって人生最高の時間だったかもしれない。 ちゃんと国語の話し合いもして、余った時間はずっと俺が小林さんに質問していた。ずっと俺が質問しっぱなしだったから小林さん退屈かなと思ったけど、笑ってくれていてよかった。何より笑っている顔がどうしようもないくらい可愛かった。
そして先生の目を盗みLINEの交換にも成功した。 俺は歓喜の声が出てしまいそうになったが、平常心を装った。
そして今日は国語の時間以外小林さんと話せることがなく、昼食の時間になってしまった。まぁ国語の時間に濃い話が出来たからいいけど。
俺はまなきを呼びいつもの教室に行く。 いつもの教室というのは、俺とまなき専用の教室だ。なぜそんな教室があるかというと俺とまなきが公の場で弁当を食べているとファンクラブの女子が群がってきてうざかったので菅井先生とまなきの担任である守屋先生に相談したらこの教室を用意してくれた。改めて菅井先生と守屋先生はいい先生だと思う。
ちなみにまなきは梨加先輩と付き合っているのは俺以外には話していないらしく(まなき曰くバレてしまうと色々面倒なことになるから)学校ではイチャイチャできない。
まなき「正直お前がLINEまで交換するとは思わなかった。」
りさお「まなきに教えてもらったやつが上手くいったよ。あざす。」
まなき「今度なんか奢れよ。」
りさお「俺が由依と付き合えたらな。」
まなき「お前もう『由依』って呼んでんのか?」
りさお「呼んでない。本人いない時だけ。」
まなき「きもっ笑」
りさお「きもいって言うなぁ!」
きもいと言いつつ、LINEで毎日連絡を送れというアドバイスをくれるあたりよい友達を持ったとつくづく思う。