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Ribbon☆Butterfly

私小説を週1ペースで更新していきたいと思います♪
コメント待ってます☆

私はそんな話をしながら
ふと教室の隅にある時計を見た


4:30……


今から行けば
間に合うかな……


そう思った私は
かばんを持ってその場に立って


「今日はありがとう!!
明日から部活に復帰するんで
またお願いします!!
今日はちょっと用事があるので
お先に失礼します
お疲れ様でした!!」


と言い放って
教室をあとにした


教室を出る時に後輩の声がしたんだけど……


無視しちゃった

ごめんね



それから私はある場所に向かった……




「この台本は……
波音先輩に作ってもらいました!!」

「波音が!?」


横を向くと波音が
どうだ!!私の台本は??
と言わなくても伝わるような笑顔で私に言った


「この時期だと本当は副部長である海音が台本を書いてそれを劇にするんだけど
海音ダウンしたじゃない??
だから代わりに台本を書かせてもらいました♪」

「え~!?
あんなに台本書くの嫌がってたのに!?」

「えっへへ~
書いてみたら意外と面白くてね」

「そうなの??
でもこの台本すごく良いと思うよ!!」

「やっぱり~??
ありがとう」

「どういたしまして」


予想はしていたけどビックリした


台本を書くのを
毎回避けていた波音が
こんなにすごい作品を作るなんて……


「波音!!波音!!
これからも台本書くの??」
「ん~??
気が向いたらね♪」


「気が向いたらね♪」
と言っているが
波音はやる気満々そうだ



「そろそろ昔のあなたに戻ってよ!!
もう過去には帰れないんだから!!」


私にはこの台詞が
強く突き刺さった


わかっているし
何度も動こうとした


でも
思っただけで終わってしまう

その場から進まない

いや
進めない


私は劇の主人公みたいに
前向きになれないし
そんな素直な子じゃない


どうすればいいの……



「海音先輩何かありませんか??」

「へ??」


思わずマヌケな声を出してしまった


演技が終わって
3年が1人ずつ感想を言っていたところだった


そしていつのまにか私の番だった


「感想ですよ!!
無ければいいのですが
何かあれば教えてください!!」

「あ!!うん。
えっと……
やっぱりみんな演技が上手くなってるね
でも音声とか照明が少しズレていたかなぁ
って思いました」

「ありがとうございました!!」

「あ!!ねぇ!!
この台本誰が作ったの??」

私は不意に聞いた


「台本ですか??」

「うん」

「この台本は……