座っている時間が世界一長い日本人、健康への影響が懸念されます。
その実態を知り対策を考えましょう。
あなたは一日のうち、どの位の時間座って過ごしていますか?
2011年にオーストラリアで行われた調査で、日本人は一日
に座っている時間の長さが世界でワーストワンと発表されま
した。
座った姿勢は、一見楽なようでいて、実は肩や腰に負担がか
かるため、座りすぎると肩こりや腰痛などの不調の原因にな
ります。更に近年、座り過ぎが、生活習慣病をはじめ、がんや
認知症など、深刻な病気にかかるリスクを高めることもわか
っています。
血液ドロドロが引き起こすリスク
座っている時間が長いと、なぜ生活習慣病のリスクが高まる
のでしょう。
それは座りっぱなしであまり動かないと、血液が滞るためです。
通常、血液は心臓のポンプのような働きによって押し出され、
全身の細胞に酸素や栄養を届けています。コン血液を押し
出すのが、ふくらはぎの筋肉です。
そのため脚は「第2の心臓」とも呼ばれています。
しかし、ずっと座っていて脚の筋肉を動かさないと、血流が滞
って老廃物などがたまり、代車機能が低下します。
血中の糖や脂質をうまく利用できなくなります。すると血中に
糖や脂肪が増え、血液がドロドロになり、糖尿病や脂質異常
などの原因になります。更に、血栓という血液の塊ができやす
くなり、心筋梗塞など命に関わる病気を引き起こすことにもな
ります。
仕事のIT化が進み、パソコン作業で長時間座ることが増えた
現代、特にビジネスマンの健康が懸念されます。それに加え
、
最近は在宅勤務が増え、ますます動かなくなって座りきりの生
活に拍車がかかっています。
まずは、こまめに立ち上がるなど、意識的に椅子から離れ、体
を動かすよう心がけましょう。また、ご紹介する「健やかサラサ
ラ術」を参考に、普段からスムースな流れに整える生活習慣を
身につけておく事も大切です。
オフィスで実践できる“健やかサラサラ術”仕事中に気を配りたい
ポイントを紹介します。
その1
立つ、動く時間を作ろう。
脚の筋肉を動かして血流を促すために、30分~1時間に1回は、
立ったり、動いたりしましょう。集中してしまう方は、スマートホンの
タイマー機能などを利用して、タイミングを知らせるよう設定する
といいですね!
また下記も参考にし、座りっぱなしを防いでみては?
*用事がある時は、メールや内線を使わずに相手のデスクまで
歩く。
*こまめにプリントやコピーを取りに行く。
*ミーティングや会議を立って行う。
*昇降式デスクを使用し、立って仕事をする時間を設ける。
その2
こまめに水分を補給する。
血中の水分が減ると、血液の成分が凝縮されテドロドロになってし
まいます。仕事中もこまめな水分補給をしましょう。
体が一度に吸収できる水分量は、200ml程度と言われています。
一度に沢山取るよりも、少量を何回かに分けて取るよう心がけま
しょう。
その3
足運動をしよう。
座ったままでもできる運動を紹介します。
書く運動とも一日5~10回を目安に行い、ドロドロ化を防ぎま
しょう。
① 足指の曲げ(上下)、開き
② イスに座った状態での、足の踵とつま先の上げ、下げ
③ 足首の回旋運動、ふくらはぎのマッサージ
座りすぎ健康トラブルと言われる、生活習慣病、認知症、がん、
心の病気等の予防対策の一環として簡単にできる内容です。
ぜひ実践してみて下さい。