こんばんは
冬眠中の海尾わたるです。
今日は「海塩と岩塩の違い」です。
海塩
海水から採取した塩。
製塩方法はさまざまある。
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日本の製法の一つ「せんごう塩」
濃ゆくした海水を煮詰めて塩にします。
日本は雨が多く、土地が狭いため天日塩は行われていないそうです。
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外国の天日塩
海水をそのまま天日干しする
岩塩
山で採掘されたもの
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食用だけでなく、装飾品や工業用、融雪剤としても使われる。食用は岩塩を溶かして熱し、塩の結晶を取り除いたもの
岩塩とは、海水が地殻変動などで地層に取り込まれて数億年から数千年かけ、そのまま塩の地層になったもの。「海の化石」とも言われる。
【味、栄養など】
海塩のほうが、ミネラルが多く含まれる。
主なミネラル分による味の傾向
カルシウム:甘い味
カリウム:酸っぱい味
マグネシウム:苦い味
岩塩は古代のミネラルはほとんどろ過されてしまい、純粋なナトリウムのみが残っている。一般液に海塩よりもシャープな塩っ辛さがある。
海塩は溶けやすく色々な料理に適しているが、岩塩は溶けにくく味付けには注意が必要。グリルや蒸し料理などシンプルな料理に向いている。
海塩は世界中どこで作っても白色だが、岩塩は産地によって含まれるミネラルの種類によって色や味が異なる。
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【世界では】
世界で採れる2/3は岩塩だと言われている。
日本人では塩と言えば海からとイメージするかもしれないが、世界で見ると少数派になる。
岩塩(湖塩)を食する民族は8割なのに対し海塩を食する民族は2割ほど。
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そして、日本の塩の約80%がソーダ工業に使用され、食用は約20%ほど。塩として純粋に売られるのは約3%ほどだと言われている。
※ソーダ工業とは
原料である塩(NaCl) をナトリウム(Na)、塩素(Cl)に分解して苛性ソーダ、ソーダ灰など、いろいろな工業製品を作るための基礎材料に作り替える工業のこと
【塩なのに減塩】
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最近は「減塩の塩」というものが売られている
これは塩化ナトリウムを減らし、しょっぱい味を持つ塩化カリウムを使って塩味を出している
カリウムの摂取制限を受けている人は注意が必要。
人工透析を受けている人や、肝臓の悪い人はカリウムが肝臓からうまく排出されない場合があるため、カリウムが多く含まれる「減塩の塩」は避けた方がよい。
【伯方の塩の原産地】
有名な「伯方の塩」
この伯方の塩の原産地はメキシコやオーストラリア
国産の塩として売り出しているが、原産地はメキシコなどの外国・・・
外国産の原料を使ているのになぜ国産として売り出しているのか???
「伯方の塩」は法律上、国産の加工品になる。
輸入した天日塩田塩を日本の海水で溶かして原料とし、再結晶させて塩を作っている。
農林水産省のガイドラインには
「その商品のないようについて実質的な変更をもたらす行為が行われた国内の地域が原産地となる」とある。
このため原材料が外国でも日本で加工すれば日本原産と言える訳だ。
牛肉で外国生まれの牛を輸入し一定期間日本で育てると「国産」と名乗ってよいのと同じような感じでしょうか。
※牛の場合、品種にもよるが日本生まれで飼育された牛は「和牛」となり、「国産」と「和牛」で分けています。
日本は、年間約700万トンを輸入しており、世界有数の塩の輸入国で、自給率は12%程度です。
実は、日本の塩の生産量は100万トン弱で、国内で食用に使われる塩をほぼまかなえる量です。しかし需要の大半を占めるソーダ工業用につかわれる塩はほとんど輸入に頼っています。
海に囲まれて塩なんてじゃんじゃん取れそうなもんですが・・・
意外にも日本は世界有数の塩の輸入国なんですね
日本では土地も狭く雨も多いため安価な天日塩ができず、濃くした海水を窯で煮詰める「せんごう塩」で作ります。
窯で煮るための燃料代などで単価が高くなり、食用の塩の値段があがってしまうため安い外国産を使用しているようです。
ということで
「海塩と岩塩の違い」で
主に「塩」の雑学でした。
今回は「塩」ということでジャンルが広く
上手くまとまっているか分かりませんが
さー冬眠も後半!
もうじき活動時期です