こんにちは。



閲覧ありがとうございます。




最近、読んでくれる人も少しずつ増え、とても励みになっています。




今回は「イカスミはあるのにタコスミは無い理由」です。





まずは”イカ”と”タコ”の墨の使い方に違いがある



イカ


粘度のある墨で、吐いた墨を自分の分身のように見せる




タコ


サラサラしており、目くらましに使う




それぞれを忍者に例えるならイカは”分身の術”でタコは”目くらましの術”といった感じだろうか?





ヴェネツィアの代表的なパスタ




”スパゲッティ・ネロ”ともいう





イカスミによって舌が黒くなるほど黒色(ネーロ「イタリア語で黒」)がつくということから。ローマ皇帝ネロが好んで食べたからという俗説もあるが根拠はない。





イカスミにはセピアメラニンという色素があり、黒づくりの塩辛が他の塩辛より、多少長持ちすることから制菌作用があるといわれてきた。






1990年頃に青森県の産業センターがイカスミに制癌作用があるとこを明らかにしてイカスミブームが起きる。





【タコスミが使われない理由】



タコスミは不味いといわれている。




そもそもの墨の使用用途から墨自体がサラサラしており料理に絡まない。




イカスミの1/30ほどしかアミノ酸がないので、旨味がなく臭みもある。




タコスミには毒があるという説


などが言われている。







・・・・・が






こんな意見もある




実はタコスミに含まれる旨味成分はイカよりも多い。




タコスミには毒があるという説について



正しくはタコの唾液に毒があり、これは甲殻類にだけ効くものであり人間に害は無い。






一方、”チロシン”という成分があり、これは毒としての役割もあるが、イカスミにも同量ぐらいのチロシンが含まれている。






※チロシン:筍の缶などにある白いあれと一緒。ちなみにチロシンが毒としての役割もあるというのは調べきれませんでした不明です。興味のある方は調べてみてください。






実際にタコスミを出す店も少なからずあるようで、食べた人の意見では「とても美味しい」とのこと。






実際に食べたことがないので真意は分からないが、食用として十分なのではないだろうか?


ではなぜ”タコスミ”は使われないのだろうか????






実際のところは




そもそも墨自体が取り出しにくく量も少ない(墨の量はイカの1/10ほど)、値段がイカより高く漁獲量も少ない、料理にして利益をあげるにはコストがかかりすぎる。






漁の際にも船に上げる前に墨を吐き切ってしまいほとんど残ってないようだ。






実際の旨味成分の分析ではイカよりタコの方が旨味成分が高く美味しさには問題ないようだ。


なぜタコスミは美味しくないとか毒があるとかネットでいろいろ書かれている根拠は分からないが、タコスミが食べられない理由は「量が少なく取り出しにくいため単価が高い」というのが理由ではないかと思います。









【その他の雑学】


セピア色とはイカ墨のこと





由来はイカスミで書いた文字や絵は日光に当てると色あせて黒から褐色に変化する。




かってこのセピアが写真のインクに使われ月日が経って褐色に変化する味のあるインクとして人気になった。




イカの別名「墨魚」、ドイツ語でTintefisch(インクの魚)と呼ばれている。







イカサマの由来




イカサマとは不正行為や人を欺いて利益をえようとすることを指す言葉




語源は「イカ墨」にあるといわれている。




江戸時代、イカ墨で書いた文字が消えてしまうということを知っていた人が悪知恵を働かせてお金の借用書をイカ墨で書いた。




しばらくするとその文字が消え、お金を騙し取ることができた。




これが元となって不正行為を「イカ墨」と呼ぶようになり、次第に変化して「イカサマ」になったと言われている。


という説がある。(諸説あり)






いろいろ調べるといつかは食べてみたい”タコスミ料理”




今から楽しみです。






それでは、最後まで読んでいただき


ありがとうございます。




またのご訪問お待ちしております。