【地域の違い】

日本の大部分で「おにぎり」、関東~東海にかけて「おむすび」と呼ばれている。

 

 

 

【由来の違い】

「おむすび」は日本古来の歴史書「古事記」に記された神様「結びの神」に由来

 

 

 

 

「おにぎり」は平安時代の「頓食(とんじき)」という食べ物からという説。

 

 

 

 

中国最古の料理とされる「呂氏春秋」にも記載あり。平安時代に初めて日本に伝わり儀式に使われる捧げ物から始まり、やがて武士の携帯食として重宝される。

 

 

 

【形の違い】

神の力を授かるために米を山型(神の形)にかたどったのが「おむすび」三角でなくてはならない。

一方「おにぎり」はどんな形でもよい。

 

 

 

 

【調理法の違い】

手で握ったものを「おにぎり」、笹の葉で包むように巻き、縛ったものを「おむすび」と呼ぶ

 

 

 

 

【呼び方の違い】

平安時代の公家たちが「おむすび」と呼んだのに対し、「おにぎり」は農民などの庶民の言葉だったという説。

 

 

 

公家の間で、男言葉が「おむすび」女性言葉が「おにぎり」という説

 

 

その他まだまだ諸説あり。


 

 

 

広辞苑では「おむすび」「おにぎり」は同じものを指し、単に呼び名が違うだけとある。

 


 

 

日本おにぎり協会も呼び名に大差ないとする見解
 

 

 

由来は諸説あり明確な区分はない。








 

 

 

自分なりの見解

 

 

弥生時代には稲作も伝わり、同時に米は貴重で神聖なものだったので儀式に使い、神様にお

 

 

供えするのに三角にしたのかもしれない。(盛り塩とかも三角だし)

 

 

 

昔は山に神がいると信じられていて、その神様の住む山の形をかたどったのではないでしょうか。

 

 

 

その三角の米を公家達が「おむすび」と呼んでいたのか・・男言葉だったので女性が「おにぎり」と女言葉で言っていたのか・・・

 

 

 

 

武士が携帯食として持っていく時は、きっとぎゅうぎゅうに握り締めて持っていっただろうから、武士は「おにぎり」と。(戦いに行くのだからなるべく沢山を小さくして持ち歩いたのではないか)

 

 

 

ちなみに公家と武士は当然仲が悪く、京都(関西)と江戸(関東)で他の料理の成り立ちなど調べても必ず違う言葉を選んで呼んでいるので、(たとえば”刺身”と”お造り”、”しるこ”と”ぜんざい”などなど)公家が「おむすび」、武士が「おにぎり」というのは私的には納得するものがあります。

 

 

 

 

となれば儀式に使っていた貴族の「おむすび」神聖な山の形をかたどっています、貴族以外の武士や庶民の人たちは”ぎゅ”と握った「おにぎり」・・・ではないかと、あくまでも想像で。

 

 

 

ひとつ豆知識

以前のブログでも書きましたが、昔の米は”赤米”といって赤い米でした。儀式でつくっていた「おむすび」は赤色だったんです。

 

 

 

 

赤飯を小豆で炊くのはこの赤米を真似ているからで、赤米は味が悪かったのでもち米を混ぜて食べるようになります。

 

 

赤飯も”もち米”で炊くでしょ?
 

 

 

以上”おむすび”と”おにぎり”の違いで、諸説あり明確に区分されていない・・でした。