往診と訪問診療は、医師が患者の自宅を訪れて診療を行う点では変わりません。
医師が単独で行うことが多いと言えますが、必要に応じて看護師が同行することもあります。
ただし、看護師だけが訪問する訪問看護と異なり、往診や訪問診療では看護の診療報酬が加算されません。
したがって、看護師が往診や訪問診療に同行するのは、医師の厚意による場合なのです。
往診と訪問診療は似ているものの、本質的には同一の医療サービスではありません。
具合の悪くなった人が様々な事情により病院に行けない時、医師の方から出向いて診療する臨時の医療サービスが往診であるのに対して、自宅療養をしている患者を訪問して定期的に診療するのが訪問診療という違いがあります。
往診は、寝たきりなど、自宅を離れられない人が急に傷病を抱えた際に、医師に依頼して臨時に来てもらうだけです。
ただし、初見で往診してくれる医師を探すのは容易ではありません。
日頃からかかりつけ医として懇意にしている近所の開業医などがいれば、往診してくれることもあるでしょう。
訪問診療は、病院側が訪問スケジュールを組んで、患者の容態の良し悪しにかかわらず、患者宅を訪れて診察し健康管理を施します。
訪問診療の対象となるのは、退院後自宅療養している患者などで、主治医として治療していた入院患者を、退院後も担当医が訪問診療により経過観察することが望ましいでしょう。
同様に、看護師も病院で看護ケアを施していた患者を、引き続き自宅で看護できれば、患者も安心です。
往診と訪問看護の違いも含めて詳しく知りたい方は、＜http://oshin-daikaisetsu.com＞をチェックしておきましょう。
