自分自身を振り返ってみると、私は子どもの頃からずっと、こういう「Let Them」のような考え方を持っていた気がします。
正直に言うと、成長していく中で、誰かに認めてもらえることはあまりありませんでした。
むしろ先生から好かれなかったり、同級生とうまくいかなかったり、上司からも評価されなかったり……。
何度も「自分は普通なんだ」と思わせられるような経験もありました。
もちろん、たまには誰かから励ましの言葉をもらうこともありました。
そういう言葉は今でも心に残っていますし、感謝しています。
でも、自分の中にはずっと「Let Them」のような、ある意味での割り切った気持ちがあったんですよね。
あなたが私を好きじゃないなら、私も無理に好きになる必要はない。
あなたが私を評価しないなら、それもいい。
私には自分のやるべきことがあるから、相手がどう思うかを過度に気にしない。
最初は自分から善意を持って接する。
でも、相手に悪意があると感じたら、自然と距離を置いて、自分を守るようにしています。
今思えば、この考え方には何度も助けられてきました。
例えば、ネットで批判的なコメントをもらった時も、心が乱れることはあまりなく、静かに削除するだけです。
どう言えばいいのか分かりませんが、自分がどんな人間なのかは、自分自身が一番よく分かっています。
以前、ある上司にこんなことをはっきり言われたことがあります。
「私は〇〇さんのほうが、あなたよりずっと優秀だと思う」と。
その時も、自分を責めたり、恥ずかしいと思ったりする気持ちはありませんでした。
私はこう答えました。
「〇〇さんは本当に素晴らしい人ですし、私もずっと見習っています。でも、私には私なりの良さもあると思っています。」
最近、暑い日差しの中を歩いていると、心の中の小さな自分がこんなことをつぶやくことがあります。
「あなたは勉強もそれなりにできたけれど、決して特別に優秀だったわけではない。学生時代から飛び抜けていたわけでもない。普通の家庭で育ち、特別な環境や人脈があるわけでもない。競争が激しくなった今の社会では、どこで働いても、誰と一緒にいても、長い時間努力し続けることになるだろう。もし『自分には才能があるのに評価されない』なんて悲劇の主人公のように思ってしまったら、それは少し滑稽に見えるかもしれない。
ただ、あなたはここまで歩いてきて、大人になった今、もう誰かに認めてもらうことや褒めてもらうことだけを求めなくなった。少しだけ肩の力を抜いて、もっと大らかに生きられるようになったんだ。」
そうなんですよね。
Let Them。
もともと特別な存在ではないのなら、せめて心の持ち方だけは特別でいたい。
そして、自分と似たような経験をしてきた若い人たちを、これからも応援できる人でありたいと思います。

