カッコ内は関東地区。イッテQは一軒家に勝てない!!

(毎日新聞、朝日新聞視聴率欄より作成)

 

1、大河ドラマ 青天を衝け (新) NHK 18.9% (20.0%)

2、連続テレビ小説 おちょやん (12日) NHK 17.2% (17.1%)

3、情報7Daysニュースキャスター MBS 16.6% (15.4%)

4、ポツンと一軒家 ABC 15.9% (14.2%)

5、プレバト才能ランキング MBS 15.8% (13.6%)

6、NHKニュース7 (8日) NHK 15.7% (?)

7、Mr.サンデー 関西 15.4% (11.7%)

8、世界の果てまでイッテQ 読売 15.2% (14.2%)

9、報道ステーション (8日) ABC 14.9% (?)

10、月9 監察医朝顔 関西 14.3% (11.6%)

10、ちゃちゃいれマンデー 関西 14.3% (----)

12、世界なんだコレ!?ミステリーSP 関西 14.2% (?)

12、サタデーステーション ABC 14.2% (?)

14、かんさい情報ネットten (11日) 読売 14.1% (----)

15、ニュースウォッチ9 (12日) NHK 14.1% (?)

16、ホンマでっかTV 関西 13.6% (?)

17、ダウンタウンDX 読売 13.4% (?)

17、サンデーモーニング MBS 13.4% (15.4%)

19、サンデーステーション ABC 13.3% (12.5%)

20、木曜ミステリー 遺留捜査 ABC 13.2% (12.2%)

20、踊る!さんま御殿!! 読売 13.2% (12.6%)

 

真相報道バンキシャ 読売 13.0% (15.9%)

そこまで言って委員会NP 読売 13.0% (----)

行列のできる法律相談所 読売 13.0% (?)

よーいドン (11日) 関西 13.0% (----)

日曜劇場 サイコなふたり MBS 12.2% (13.2%)

ドラマ 青のSP #5 関西 12.0% (7.9%)

ウェークアップぷらす 読売 11.3% (?)

人生の楽園  ABC 11.3% (13.2%)

おはよう朝日です (9日) ABC 10.9% (----)

サラメシ  NHK 10.9% (11.1%)

満天☆青空レストラン 読売 10.9% (12.0%)

木曜ドラマ にじいろカルテ ABC 10.4% (11.0%)

火曜ドラマ オー・マイ・ボス MBS 9.8% (10.8%)

土曜ドラマ レッドアイズ 読売 8.0% (9.1%)

S-PARK  関西 6.7% (4.4%)

ミライモンスター 関西 6.1% (5.1%)

競馬BEAT  関西 6.1% (5.8%)

 

今週はこちら。ランキングの数値の未判明といい、ビデオリサーチのやる気のなさがうかがえる週となった。関西地区の数値のほうが出ているのはどういうことだろう?


ここにきて一軒家が少し失速しているが、依然としてイッテQの視聴率を上回っている。


【考察】関西が誇る老舗番組の終焉?


現在、プレバト、ポツンと一軒家が15%を超える視聴率を取っておりランキングに毎週顔を出すなど好調ぶりがうかがえる。


しかし、中には打ち切りが懸念される番組がある。朝日放送の「探偵ナイトスクープ」である。


かつては視聴率20%超えを達成し、関西を代表するオバケ番組として絶大な支持を得ていたが、2014年を境に視聴率が急落。それでも2018年頃までは16~13%台を推移していたが、最近では「13%」という視聴率ランキングにランクインできる目安にすら達しない(数値が出ない)ほど低迷している。


松本人志が局長に変わったことで、就任直後は15%近くまで復調したが、コロナによるロケ断念と近年問題視されていたネタの質の低下により、一気に視聴率が下がった。現在も事態は変わらず視聴率は低空飛行を続けている。そして「打ち切り」という最悪のパターンを迎える可能性がある。


【ナイトスクープ 視聴率ランキング (直近)】

1、2019/12/06  15.4% 

1、2020/02/28  15.4%

3、2019/11/29  15.2% (松本局長 初回)

4、2019/11/22  15.0% (西田局長 ラスト)

5、2020/01/31  14.8%


【局長の推移】

初代 上岡龍太郎 1988年3月~2000年4月

2代 西田敏行  2001年1月~2019年9月

3代 松本人志  2019年10月~現在



これは今週の毎日新聞の視聴率欄だが、関東よりも数値が高めで審査が厳しい。バラエティ部門は少なくとも13%を取らないと数値が分からないため、平均視聴率の計測ができない。ドラマも平均10%というノルマを達成しないと数値が出ない場合が多い。


このパターンは「ザ・ベストテン」と似ている。ベストテンは画期的な演出と、歌手の個性を引き出すトーク、黒柳徹子と久米宏の絶妙な掛け合いが視聴者から支持され、視聴率30%を超える人気番組になった。しかし、久米はニュースステーションの司会をするために1985年4月に7年3ヶ月続けたベストテンの司会を降りた。その後、小西博之、松下賢二が久米の後を継いだが視聴率は徐々に落ちていった。


勢いを失ったベストテンは、じわじわとボディブローのように視聴率を裏番組に取られていき、1986年頃に15~20%が定位置となった。この数値は1988年の夏までキープされることになる。歌番組のなかではかなりの高視聴率だが、全盛期と比べると10%以上も下落している。


そして88年秋に、追い打ちをかけるようにフジテレビで「みなさんのおかげです」が始まり、一気に視聴率は一桁に転落する。さらに1986年10月から司会を行っていた松下が89年1月をもって降板。それに伴い渡辺正行が司会を引き継いだが、急激なリニューアルは視聴者に受け入れられず、むしろ視聴者離れを深刻化させてしまい、ついに4月には「6.9%」という全盛期なら信じられない数値を記録し、これが決定打となり7月に打ち切りが発表された。


つまり「ナイトスクープ」はベストテンの二の舞になりかねないのである。番組の終焉も近いのかもしれない。