オズの魔法使いとは
1939年にアメリカで制作されたファンタジー映画である。当時最先端であったカラー (天然総色)映像でオズの世界を再現。その他の演出や「虹の彼方に」などの挿入歌が高く評価されている。興業収入は芳しくなかったが、後世にもその名が知られている。
かつてユニバーサル・スタジオ・ジャパンに当作品をモチーフにしたアトラクションがあったが、そこには今、ユニバーサルワンダーランドになっている。
【実は覚せい剤を使っていたドロシー】
実は、ドロシーは覚せい剤に手を染めていた。これは一体どういうことか?
ドロシー役のジュディ・ガーランドは太りやすい体質であった。そのため専属事務所から「スリムでいること」を条件に契約している。
「オズの魔法使い」の主演が決定した時も、所属事務所は断固として「ヒロインは痩せていないとだめだ」というスタンスを崩さなかった。最終的に、彼女に対して撮影開始までの短期間で痩せるようにと命令を出した。
主演を飾るためには何としても痩せなければならない。彼女は、痩せるためにアンフェタミンを服用することにした。この薬品は副作用が弱めのいわば覚せい剤であり、脳を萎縮させ、思考力などを低下させる作用がある。
当時は薬物に対する認識が非常に薄かったため、事務所も使用を容認していた。
作中でドロシーは陽気に体を動かしながら歌っている。これに対して医師は、これは覚せい剤特有の「ハイ」な状態で歌っているのでは (副作用により興奮している状態)という意見を出した。さらに近親者から「13歳頃から使用していた」との証言があり、若くして薬物常習者だったとうわさされている。
17歳でアカデミー賞子役賞を受賞してから30年後、彼女は女優としてキャリアを積む一方で5度の離婚、薬物依存、発作症状に苦しみ、睡眠薬の大量服用で1969年に47歳で急死した。
確かにオズの魔法使いと覚せい剤は関係があった。