ブラックジャックとは
手塚治虫の漫画の主人公であり、難病や奇病に苦しむ患者の親族から多額の金を受け取り、手術を行う顔にツギハギが見えるフランケンシュタインのような無免許医師である。
物語の途中で「ピノコ」というキャラも登場。舌足らずで見た目は子供。しかし、彼女は18だと言い張り、奥さまだと自称している。
手塚治虫の引退作品だった....?
「ブラックジャック」の連載がはじまった頃の手塚は古いヒューマニズム作品を書く漫画家と烙印を押され、「鉄腕アトム」「リボンの騎士」などを書いた頃の人気漫画家の面影は消えていた。
1960年代にも「三つ目がとおる」で脚光を集めたが、1970年に性教育に視点を当てた「やけっぱちのマリア」が批難を浴び、3年後に個人事務所が倒産した。
1973年、少年チャンピオンは手塚治虫の漫画家人生30年を記念して特別企画として連載をしたのが「ブラックジャック」だった。
最後ぐらいは錦を飾らせてやろうという少年チャンピオン側の好意であった。
当所は読み切りでしかも、人気ランキングは最下層だったが、第50話あたりで2位に浮上。軌道にのる。
最終的に連載期間10年という記録を作り、手塚治虫の後期の代表作となった。