東日本大震災とは
2011年3月11日午後2時46分に発生したマグニチュード9.0の地震は東北地方の太平洋側の地域を襲い、地震の余波による津波により沿岸部の地域に甚大な被害をもたらした。死者は1万人を超え、ほとんどは津波で流された人である。
なかなか復興しないのは過疎のせい?
震災から7年が経過するが、街は全くと言っていいほど復興していない。新しく物産センターや道の駅が作られたが、復興には程遠い。
元々建物があった地域は広大な平地になっている。
阪神淡路大震災が発生した時は目まぐるしく神戸の街は復興を遂げ、震災から5年後にはほぼ震災前の水準に復興した。
そもそも震災を受けた沿岸部は震災前から深刻な過疎化により人口が減少していた。
宮城県
石巻市 高齢化率31.09%
女川町 高齢化率37.8%
南三陸町 高齢化率33.5%
気仙沼市 高齢化率35.2%
岩手県
陸前高田市 高齢化率36.8%
大船渡市 高齢化率34.1%
宮古市 高齢化率34.0%
釜石市 高齢化率35.6%
大槌町 高齢化率34.1%
山田町 高齢化率35.4%
街には高齢者があふれていた。逃げ遅れた人の半数は65歳以上の高齢者だ。
だから国も「この地域に大金を使って復興させてもあまりメリットがない」と思っているのだろう。
だから仙台付近の多賀城と塩釜の復興は早かった。
石巻、気仙沼を中心とする被災地域の人口は約25万人、被災時の神戸市周辺の人口は200万人。
貿易の要であったこともあり、大金を注ぎ込んで復興させたんだろう。
まだ復興するのには時間がかかりそうだ。