僕なりのテレビ番組制作の流儀だ。
僕はあえて「録音笑い」を入れない番組制作をしていきたいですね。だからエンタとかみたいな仕込みのある笑いなんていらないんですね。バラエティにしろ何にしろ「面白いかどうか」を判断するのは視聴者ですから。
・古風よりも新しく
「ドリフ」のような古典的な笑いも必要だけど、新しい芸人を輩出するのも大切。新しいテレビスターになるような若い芸人を見つけなくてはいけません。ここ10年の芸人の勢力図はほとんど変わっていないし、対抗馬もないんですね。でも何年かに1度、お笑い革命的なことがなくてはテレビも面白くありませんし。
・どれだけ美味しくできるか
テレビ番組というのは料理と同じ発想です。例えば冷蔵庫の余り物で何か美味しいものを作るのとタレントの面白いところを引っ張り出して「美味しく」みせることは同じこと。つまらない芸人しかいなくても「野菜の切れ端だけでどれだけ美味しい料理を作るのか」みたいにどうゆう風に芸人たちを面白くみせるか考えることが大切です。
・イッテQは消去法
子供が好きな番組でダントツ1位のイッテQ。視聴率も20%とすごいんですが、これは消去法でみんな見てるんでしょうね。個人的にイッテQは特別面白いと思ったことはありませんし、これといってつまらないと思ったこともない。莫大な予算をかければ何だって面白くなりますよ。昔のフジテレビと一緒、莫大な予算をかけて面白いことを全力でやってたけど経営不振で制作費を減らされてセットなどがショボくなって番組そのものの質も悪くなった。イッテQは出川とみやぞんの天然ぶりはそれなりに面白いとは思うけど女芸人が浴衣を着てる企画は好きではない。この時間帯の他局がクソつまんないから自然にこのイッテQに変えて見てしまうんだろう。だから「どのチャンネルもつまんないからイッテQでも付けとくか」になる。