芸人には一時期大ブレイクを果たし短い期間で数千万円もの大金を稼ぐもブームが去り、収入が激減。「一発屋」というレッテルを貼られてしまう。エンタの神様に出演していた芸人によくみられる現象である。それは歌手にも存在する。
【1983年】H2O 「想い出がいっぱい」
「大人の階段のぼる♪」でおなじみ。有名なアニメ「みゆき」の主題歌として大ヒットして一躍人気になったフォークデュオ「H2O」。発売前にレコード会社から「これが売れなかったら契約を解除する」と言われていたという。しかしこれ以来ヒット曲が出ることはなく、2年後に解散してしまう。
【1974年】小坂明子 「あなた」
当時音大付属高校の2年生だった小坂明子が休憩時間中にノートの片隅に書いた詩に音楽をつけた「あなた」がまさかの大ヒット。最終的に7週連続でオリコン1位、1974年の年間チャート2位。17歳で紅白歌合戦に初出場を果たす。しかし、その後はヒット曲に恵まれず、結婚して子供を産むときに声帯を傷つけてしまったことで声が出にくくなったので現在は作曲業を中心に活動している。
【1969年】皆川おさむ 「黒猫のタンゴ」
童謡なのかよくわからない部類に入るこの曲だが14週連続オリコン1位。最終的に売上枚数は200万枚。当時ひばり合唱団だった皆川おさむが歌っていたが「タンゴ」は音楽用語ではなく猫の名前だと思っていたという。その後はヒットはなく、歌手活動は自然消滅。
【1982年】あみん 「待つわ」
「ザ・ベストテン」で4週連続1位、年間ベストテンでも7位にランクインするなどこの年を代表する大ヒットとなるも、その後は曲を出しても売れなくなり解散。一発屋になってしまう。
【1982年】ヒロシ&キーボー「3年目の浮気」
デュエット曲としてあまりにも有名なヒロシ&キーボーの代表曲。オリコンは3週連続1位、ザ・ベストテンは2位まで上がり、小学生にも流行った。「5年目の破局」「危険なクラス会」という「3年目の浮気」の続きを歌ったものが発売されたが売れなかったので解散。