今から27年前の冬、バブル崩壊が目前に迫った日本で世間の女性たちのハートをガッチリつかんだドラマがある。
「東京ラブストーリー」
主題歌の小田和正の「ラブストーリーは突然に」が馬鹿みたいに売れた。
メインキャストは織田裕二と鈴木保奈美。
その他のキャストとして江口洋介、バブルを感じる千堂あきほ。そして有森也美。
永尾カンチ(織田)と赤名リカ(鈴木)の恋模様を緻密に描いたこの作品は当時のOLに大ウケ。
初回で20.7%あった視聴率は回を増すごとにどんどん上がっていき、最終回でついに32.3%の大台を突破。フジテレビの月9ブランドの株を一気に上げたといわれている。
このドラマでカンチの昔の同級生であり、登場人物たちの前に現れてくっついたり離れたりする優柔不断な女「さとみ」役を演じていた有森也美は放送されていたころに事務所に殺人予告が送られてきたり、嫌がらせの手紙が相次いだそう。さらに最終回がカンチがさとみと結婚するオチだったので手紙の内容はエスカレートしたという。
さらに最終回でリカがカンチに別れを告げるために口紅の付いたハンカチをくくりつけた愛媛県の梅津寺駅は恋愛の聖地といわれた。
第1話 出会いと再開 20.7%
第2話 愛ってやつは 20.8%
第3話 二人の始まり 19.9%
第4話 君の翼になる 17.1%
第5話 いつも思い出して 19.9%
第6話 赤い糸に結ばれて 20.1%
第7話 愛は待たない 22.4%
第8話 この恋を信じたい 22.9%
第9話 行かないで 26.3%
第10話 約束 29.3%
最終話 さよなら 32.3%
後に総集編が放送されたが、これも29.9%と高視聴率を記録している。
今、このドラマ世代は40代後半でちょうど高校生くらいの子供がいる主婦がドンピシャ世代だろう。