第4話「旅立ち-私はもう泣かないよ-」

-あの日の驚きは忘れられません。あなたはたった一人で走り出しました。誰も味方のいない、全く先の見えない、どしゃ降りの道へ。雨の中何度もあなたの名前を呼びながらお母さんは気づきました。もう、あなたは小さな子供ではないことを。そして、お母さんがもっともっと強くならなければいけないことを。未希、あなたとお母さんの本当の戦いは、あの時、始まったのね-

その頃、父は喫茶店で智史と話をしていた。
「今、未希がどこにいるかわかるか?」
「....いえ」
「病院だ。手術をするためだ。君は未希がどんなに傷ついているかわかるか?」
「....はい」
「ならどうして一度も詫びに来ないんだ?こういうことは昔から男の責任なんだ。男としてすいませんでした、ごめんなさい、申し訳ないの一言があってもしかるべきだろう」
「すいません、俺、僕....逃げちゃいけないって思ってました」
「当たり前だ。偉そうに言うことじゃない」
「でも、どうすればいいか、何ができるのか、僕、わからなくて....」
「何もできんよ。君はまだ中学生だ。義務教育さえ終わってないんだ。結婚もできないし働くことさえできない。もし、君にできることがあるとしたら二度と未希に会わんことだ。一つ、命が失われたんだ。もう付き合いを続けるなんてできないだろう」
父は涙をこぼした。
その時、携帯が鳴る。妻から娘が病院から逃げ出したという連絡だった。それを聞き、急いで店を出ようとする。
「あの....」
「君には、もう関係ないことだ」
父は店を出ていった。
「大変そうだね若いのに。いや、聞くつもりはなかったんだけど」
二人のすぐ後ろに座っていた波多野たちに智史は声をかけられた。智史は驚き、店を飛び出していく。
「あとは相手が誰ってことだな....」 
波多野が煙草をふかしながらつぶやく。

その頃、母は病院から逃げ出した娘を探していた。娘は母親が探していることに気づき逃げようと走り出したところでバイクに跳ねられてしまう。母は娘が道路で倒れていることに気づきすぐさま病院に連絡を入れた。

「軽い打撲ですけど、1週間は痛むかもね」
春子が未希に手当てをしている。
「すみません....」
「すみませんじゃすみません!」と春子。
「本当に申し訳ありませんでした....」
母と後から駆けつけた父が頭を下げる。
「転んだってことだけなので、うちで手当てしましたが、もしお帰りになってちょっとでもおかしいことがありましたらご連絡ください。専門の病院を紹介しますから」
「....先生?」
「うん?」
「あの....大丈夫ですか?....赤ちゃんも」
「うん。大丈夫だったよ」
「....よかった」
未希は自分のお腹をそっと触り安心した。
すると父が
「未希!お前何言ってるんだ!」と怒鳴った。
「お父様、お家でよく話し合ってください。手術は本人が納得しない限りはうちですることはできませんから」
「もう話し合ったんです。納得したんです!そうだよな?未希?」
未希は返事をしない。
「返事をしなさい!そうだよな?」
未希は病室を出ていく。
母は父に「私が未希と話をするから」と言い聞かせ、未希を追った。
「未希、待って。ママと一緒に来てほしいところがあるの」

その頃、未希の学校では担任の遠藤が険しい表情で一ノ瀬宅へ電話をかけていた。
職員たちも集まってきた。
「みなさん、騒ぐのはやめましょう。間違いということもありますから」と校長。
「何を悠長なことを言ってるんですか!うちの生徒が妊娠してるかもしれないんですよ?」
と教頭が動揺する。
「あの、心当たりはありましたか?」と校長。
「....いえ、全く気づかなかったです」
「アンタそれでも担任ですか!」と教頭。
そこへ、めぐみが職員室へ連れて来られた。
「さっき、あなたのお母さんから連絡があって....」と教頭。
「教頭先生、担任にお任せしましょう」と校長。
「一ノ瀬さんのことなんだけど、あなたに妊娠を打ち明けたっていうのは本当?」
めぐみは黙っている。
「すごく大事なことなのよ。わかるよね?」
「未希はバカだと思います。妊娠した人が同じクラスなんて嫌です!」
めぐみはそう言い職員室を飛び出していった。

その頃、病院の新生児室で二人が話をしていた。
「小さいでしょう?」
「....うん」
「未希も健太もこんなだったんだよ」
「....なんで、ここへ?」
「知ってほしいと思ったから。赤ちゃんは自分ひとりじゃ何もできないの。こうやって寝るか泣くだけ。自分で食べることもできないし顔にかかったタオルをはらうことさえできないの。だから、赤ちゃんを育てるのに休みはないのよ。学校や会社はお休みがあるでしょ?でも赤ちゃんにはないの。一瞬でも気を抜けば死んじゃうかもしれないのよ。こんなにちっちゃくて弱い命を育てることができる?今の未希に育てることができる?」
未希は新生児を見つめながら...
「お母さん、今日はごめんなさい。勝手なことして。でも、私....やっぱり手術は....」
「....未希」
「今、赤ちゃん見て、きっとすごく大変なんだろうなって思ったけど、それでも産みたい」
「どうして?」
「どうして?って....」
「どうしても産みたいの?」
「それは....」
「手術が怖いから?おろすのが怖いから?」
「違う」
「じゃあなんで?」
「うまく言えないけど、いい加減な気持ちじゃない。私本気なの。本気で....」
「だったらママも今から本気で反対する。絶対にダメよ未希!たとえあなたに恨まれようと親としては賛成できない!これまで未希を傷つけまいとやってきたけどそれでもわかんないならハッキリ言うわ、14歳で子供を産むなんて無責任よ!ちょっとは産まれてくる赤ちゃんのこと考えなさい!相手の男は父親になる気がない、あなたはまだ働くことすらできない、そんな状況で産まれた子供が無事に健康に育つと思う?子供だけじゃなくてあなた自身の人生もガラッと変わるのよ。学校は辞めなくちゃいけないし友達とも今までのような付き合いはできなくなる。ラジオのDJになりたいっていう夢はもういいの?それに、もしかしたら、命さえも!それでも産みたいって言うなら、それだけの理由を言いなさい!赤ちゃんの命と引き換えに自分の命を失ってもいいと、ママとパパが納得できる理由を言いなさい!」
未希が涙をこぼしながらうつむいた。
「泣いてもダメ!ママにちょっと言われただけで泣くような人が母親になれるの?14歳で母親になるってことは周りを全部敵にまわすってことなの!そんな中で子供を育てるためにはいちいち泣いてなんかいられないのよ!」
厳しい現実を突きつけられ何も言い返すことができなかった。ただ涙がこぼれた。

その頃、智史は罪悪感を抱く中、静香に海外留学をすすめられる。
「....逃げろってことかよ」
「ううん、こういう機会に視野を広げたらどうかって言ってるの。ママ、あれから考えたの。起こってしまったことはもう仕方がない。だけど大事なのはこれから。だとしたら、新しい場所に行くのがいちばんいいんじゃないかって思ったんだ」
「そんなこと出来ないよ。あいつは手術したんだ」
「心配しなくても大丈夫よ。あっちの家のことはママがちゃんと対応するから。このまま見放したりなんかしないからね」
「でも、アイツのお父さん ....泣いてた。俺、男の人が人前で泣くのを初めて見たんだ」
「智史、アンタは必要以上に自分を責めることなんてないんだから。こういうことはどっちが悪いとかってことじゃないから。言ってしまえばよくあることなの。区切りをつけるためには別れるしかないのよ。向こうだって産めなかった子供の父親なんて見たくないはずよ」
智史は言い返せない。
「明日、2時に飛行機だから。よろしくね」
静香は部屋を出た。

この頃、出版社では波多野は静香の息子のスキャンダルを記事にしようと考えていた。
「今の日本のガキの現実をエグるような特集を考えろって言ったろ?これ、ピッタリじゃないか。そこそこ金もあって名門と呼ばれる学校に行ってる連中が勉強もせずに子供つくって平気でおろして、まさに日本の縮図だよ。世界には飯すら食えずに死んでいく子供が山ほどいるのによ」
「さすが、戦争取材経験者ですね」
「いや、たまにはうちみたいな本も「世の中こんなんでいいんか」ぐらい書いた方がいいんだよ」
「じゃ、編集長。自分で書いてください」
「....は?」
「俺、そんな小難しいこと言わずに芸能人のケツ追ってればいいと思ってますから」
稲葉は出かけていく。波多野が記事を見返すとそこに名前が書いてあった。一ノ瀬未希と。
「一ノ瀬未希....一ノ瀬....どっかで聞いたことあるな....」

その頃、母が家に帰ると、弟の健太が「遅い!」と文句を言ってきた。
「ごめんね。お姉ちゃんがね怪我しちゃったの。だから遅くなっちゃった」
「また姉ちゃんかよ。このごろいつもそうじゃん」
姉の足の怪我に「どうしたの?」と聞くと、
「....ちょっとね」と言われた。
「また隠し事かよ!もういいよ!」
「どこ行くの?」
「空手の時間だろ?俺のことどうでもいいのかよ!」
「健太、家族ってね色んなことがあるのよ。時には言えないこともあるの。でも大丈夫だからね。何も変わらないから....ね?」
「....わかったよ。姉ちゃんの学校から何回も電話があったよ。明日必ず学校に来てくれってよ」
健太は家を出ていく。家を出ると玄関先で突っ立ってる智史に気づく。
「誰?」
「えっ....」
「うちに用?」
「....いえ」
智史はその場から走り去った。

翌朝、父が母に話しかけた。
「やっぱりバレたのかな?ま、でも単純な進路相談とか、バザーの依頼とかかも....」
「じゃないわね。他に呼び出される理由ないもん」
「よく、そんな平気な顔して言えるな」
「慌てたって状況は変わらないでしょう?」
母は微笑んだ。

出かける前、母は娘に声をかけた。
「ママ、学校に行ってくるね。聞かれたら本当のこと話すわ。隠しきれることじゃないから。でも一生懸命先生に頼んでくる。退学だけは許してもらえるように。未希がやり直せるように。だから未希も気持ちの整理をしておきなさい。桐野くんもそうしてると思うから」
「....え?」
「きのうパパが桐野くんに会いに行ったの。お互いのためにもう会わないようにって話をつけに行ったのよ。じゃあ....行ってきます」

未希は制服を見つめながら母の産婦人科での言葉を思う。

智史はマコトの店を訪れ、未希への伝言を頼んでいた。
「僕、しばらく旅行に行くんです。いつ帰れるかわからないから」
マコトは文句を言いながらも伝言を預かった。
「ごめんって....でも、会えて...会えてよかったって....そう伝えてください。さよなら!」
マコトとひなこに頭を深く下げ、店を走り去る。

マコトが未希に電話する。
「アイツ旅行に行くってさ。お前に伝言ゲーム頼まれたよ」
「キリちゃん、なんて....言ってた?」
「いいか?言うぞ。『ごめん、でも会えてよかった』だって。未希、聞こえた?」
「うん....よく聞こえた。おじちゃん、やっぱりいいんだよね」
「....やっぱりって?」
「もう迷わない。決めた」
「何を決めたの?」
「私にとって、いちばん大事なこと」
「うん。いいんじゃない?なんだかさっぱりわからないけど、大事なことは自分で決めるしかない」
「ありがとう。おじちゃん大好き!」
未希は電話を切った。

そして制服に着替えた未希は、自分の机で放送部のアナウンスをしてみた。

ハローガールズ!Here is come!
みなさん授業が始まります。
昨日の雨があがってすっかりいい天気になりましたね。私、最近気がついたんです。
同じ青い空でも、
見るときによってずいぶん違って見えますね。
苦しい時や寂しい時の方が断然きれいに見えるんです。
でも誰だって産まれてくるときは一人なんだから、
ちょっとくらい寂しいのは当たり前ですよね
寂しくたって、
大事なものがあれば頑張れちゃいますよね!

その頃、ファミレスでは...
「あれ?いつもの人は?」
波多野が店員に聞いた。
「チーフですか?2週間ほど休まれてます」
「どうして?」
「何がご用ですか?」
「いやいや、そういうんじゃないんだけど。いつもコーヒーを入れてもらってたから、どうしたのかな?と思って」
「さあ、いろいろあるんじゃないですか?」
「一ノ瀬さん....でしたよね?」
その店員は波多野を不審に感じた。
「いや、あの、記憶力のチェック。最近人とか物の名前が出てこなくて、えっと確か中学生の娘さんがいましたよね?お嬢様学校、聖林....女学院だったかな....」
「へぇ、チーフそんなことまであなたと話してたんですか?」
「あなたのことも教えてくれたらちゃんと覚えますよ?松本りか....さん」
「結構です....」松本が去る。
「やっぱり当たりか....」
波多野は原稿を見つめた。

その頃、学校に着いた母を遠藤が進路室へ案内し、そこには先生たちが話を聞こうと集まっていた。
「実は、一ノ瀬さんが妊娠しているという噂が出回ってます。事実を伺いたいのですが....」
母は深く深呼吸。
「一ノ瀬さん、お答えください。隠してもらっては困るんです」
「お母さん、我々はあなたを責めるためにお呼びしたのではありません。何が出来るのかを話し合いたいと思ってるからです」と校長。
「....申し訳ありません!」
母が頭を下げた。
「それはつまり....事実ということですか?」
「....はい」

未希は怪我した足を引きずりながら学校へ向かっていた。教室ではクラスメイトたちが未希の妊娠のうわさ話をしていた。めぐみが未希から聞いたことをクラスメイトにチクったからだ。そんなめぐみを柳沢さんがじっと見つめていた。
「なんか用?」とめぐみ。
「....なにも」
「なんか言いたそうな顔してたでしょ!」
「やっぱり友達なんていないんだなって思っただけ」
「友達もなにもないでしょ?これが広まったら同じ学校の私たちだって軽く見られるんだよ」

そこへ未希がやって来た。
「未希!」
「何しにきたの?今日授業ないよ。先生たちは未希のことで職員会議だから」とめぐみ。
「わかってる。だから来たの」
未希は教卓の前で立ち止まった。
「みんな、ごめん。騒がせて」
「妊娠って、ホントなの?」
「ホント。今、私のお腹の中には赤ちゃんがいるの」
未希の告白にクラスが大騒ぎに。

進路室では遠藤が母に質問していた。
「今、妊娠何ヵ月なのですか?」
「3ヶ月....と聞いております」
「こんなことになる前に、ご家庭で注意することはできなかったのですか?」
「お恥ずかしい話ですが、全く気がつきませんでした。娘には、男性のことなどまだまだ先のことだと....」
「これから、どうなさるつもりですか?」
「あの、もちろん出産は考えられません。今後は主人と私で娘を責任持って監督します。他の生徒さんたちに迷惑のないようにいたしますのでどうか....退学だけはお許しください!」
母は深々と頭を下げた。

教室ではめぐみが未希を責め立てる。
「偉そうに言えることなの?赤ちゃんがいるとか」
「メグ....」
「よく堂々と学校に来れたね」
「ねえ~、私だったら言えないよ~」「ありえない」
とクラスメイトが騒ぎ立てる。
「来るならちゃんとやることやってからなんじゃないの?」
「メグ、私もう学校へは来ない。決めたの。私、学校辞めて....子供産むことにした」
「え~?」「うそ~」「信じられない」
とまたクラスメイトが騒ぎ立てる。

原口がその様子に気づき、遠藤のもとへ急いだ。
「お母様、頭を上げてください。ずっとそうしておられても、すぐに退学かどうかは結論は出ませんので」
校長が声をかける。
「....はい」
「お母さん、今は未希さんの心身のケアをしてあげてください」
「あの、これだけは言わせてください。娘はこのような過ちを犯してしまいましたが、あの子なりに一生懸命自分のしたことを考えているんです。反省もしてます。私も親として全力で支えていますので....どうか、やり直す機会を与えてやってください!お願いします!」
母は涙を浮かべながら再度頭を下げた。

原口が進路室にやって来た。
「教室に一ノ瀬が来て...大騒ぎになってます」

教室では未希への批判が止まらない。
「ありえない!まだ産むなんて言ってるの?」
「うん」
「私たち中学生だよ?産んでどうするの?」
「そうだよ」「なんで」「非常識だよね」
とクラスメイトたちが騒ぎ立てる。
そこへ遠藤がやってきた。
「みんな、静かにして!静かに!」
「黙ってられません!だって一ノ瀬さん子供産むって言ってるんだよ」
「産む?」
遠藤の言葉に未希がうなずく。
「考えられません!私たちにも関わってくるんです!
クラスメイトがまた騒ぐ。
「とりあえず静かにしなさい。一ノ瀬さん、ホントに産むって言ったの?」
「はい。自分でみんなに言わなきゃと思って、来ました」
「どうしてそんな....」
遠藤が戸惑う。
「そうだよ!未希は人のこと考えられないの?自分は好きなことして悲劇のヒロインみたいになって産みたいって言ってりゃいいけど、子供なんて産んだらうちの学校に傷がつくんだよ」
「聞いて!私おろすのが怖いから産みたいんじゃないの」
「もうやめて、アンタの話聞きたくない!」
「聞くぐらいしてやんな!」
突然、柳沢さんが口を出した。
「私だったら絶対におろす。誰にも言わずに。アンタたちだってそうでしょ?でもこのバカは産みたいって言うんだよ。何でなのか...興味ない?」
柳沢さんの言葉に教室が静まり返る。

「ありがとう....ごめん」
未希は柳沢さんに、そしてみんなに頭を下げて思いを話した。
「私、会いたいの。命の大切さとかそんな難しいことは正直わかんない。ただ、このお腹の赤ちゃんに会いたいの。妊娠がわかって、本当にどうしていいかわからなくてすごくつらかった。でも、お母さんがすごく心配してくれたの。お母さんは、世界でいちばん未希が大事って、私はこの子に会うために生まれてきたんだなって、お父さんも怒って泣いてくれた。はじめて泣いてくれた。それから彼も。もう会えないかもしれないけど、でも私に会えて良かったって言ってくれた。だから会いたいの。お母さんが私に会うために生まれてきたって思ってくれたように。私も、だから産みたいと思う!」
未希はクラスメイトをまっすぐな視線で自分の思いを伝えた。母はそんな未希の様子を廊下で黙って見つめていた。

その後、未希は廊下で母と目が合い...
「お母さん、許して!私、約束する。この先、どんなに苦しいことがあってももう絶対に泣かない。だって悲しい時に笑えるくらいじゃなきゃ赤ちゃんなんて産めないもんね!」
未希は母に笑顔で微笑んでみせた。

その頃、波多野は原稿を部下にチェックさせていた。

『緊急特集 開いた口がふさがらない 日本の美少年は腐りきっている あのカリスマ女社長の息子は名門中学生でパパに 相手もお嬢様学校の生徒 軽はずみに子供をつくって 平気でおろすガキもガキだが パートで学費を稼ぐ親もアホ』

「過激でいいですね。ですけどこの女の子、知り合いの娘だったんじゃないですか?」
「まあな。でも別に義理がある訳じゃないし、おかげで取材の手間が省けたよ」
波多野は煙草をふかして不敵な笑みを浮かべていた..

(参考・どらまのーと)