「夏の夜は切なくて」

 

夏夜に吹く風は、少し切なくて

知らず知らず、君を想い出す。

君の横顔が、なぜだか頭によぎる。


君と過ごしたあの夏、

もう戻ることのない夜、なぜ僕は君の手を

離してしまったのだろうか。


愛しい人よ、もう帰れぬ日々よ

君と居た夏は、あまりにも素敵過ぎて

夏夜が見せた夏の幻...


僕は、そこから一歩も踏み出せないままだ。


あの頃と何一つ変わらない

この景色を今は一人で眺めている。