ウルトラマンキッズ M7.8星のゆかいな仲間の評判 のブログ
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が或る時私はふと金槌で父の頭を打ったことがあった。
 父は店用の帳面の表紙にする堅紙を張物板にはってこしらえていた。私は釘を抜く金槌を手に持って、父の紙を張るのを見ていたが、何と思ったものか父の薄くなった頭をポンと槌でたたいた。
 父は驚いたが、次の瞬間には恐れと怒りとで叫んだ。
「この子は親を金槌でたたいたぞ」
 姉たちがとんで出てあやまってくれた。私は悲しく、恐しく、泣きじゃくった。
 父が叱る時はいつでもこうした道徳的、感情的な怒りの場合に限っていた。それも一生を通じて数える程しかなかった。それで父の叱責には非常に権威があった。私を初め姉妹たちは父が甘いので嘗めていたが、父を尊敬していた。