珊瑚の伝説 一話 珊瑚ちゃんは俺が守る

アレックス

幼いアレックスが謎の人物に倒されていた。

謎の人物に母が。
(あなた…どうしてここにまで来るのよ!!!)
と叫ぶ。

謎の人物が。
(探したぞ、では行くぞ!)
と言って母をさらうのだった。

時は少し戻り。
その日幼いアレックスが住む平和な島に海賊どもが攻めてきた。

海賊どもが。
(おい、コラァ!!!金目のものをだしな!)
と暴れだす。

(何事だ!!)
と出てきた島の者たちは槍を出し抵抗し戦闘となる。
そんな中、女子供を捉えろと海賊たちは一斉にかかった。
この時、幼いアレックスは母の手を握りながら逃げていた。
(お母さん、僕戦えるよ、)
と訴える幼いアレックスに母が。
(今は耐えるのよ、あなたには特別な力があるけど今はダメよ。


と言って。
(振り向かないで逃げるのよ。)
と必死にアレックスの手を握り懸命に走る母であった。
しかし、ドカン!!!と目の前の建物が爆発する。
(どうして…そんなぁ…)
と聞く幼いアレックスと母の前に海賊が数名囲み。
 (おい、そこの親子、俺たちと来てもらうぞ!!!)
と言って海賊たちが誘拐しようとしてきた。
 それに対してアレックスは。
(なぜだ!なぜ僕たちの住む島を襲うんだよ!!!!)
と震えながら訴えるのである。
幼いアレックスの脳内に。
 (死んじゃえ!!死んじゃえ!!!!) 
と言ってつぎつぎナイフで無惨に刺していく自分の姿があった。

そしてアレックスは突然、海賊たちに迫っていくのである。
 しかし、母はそんな幼いアレックスに。
(ダメよ!!)
と止めるも止められず。
 アレックスは海賊に。
(やるのか?このガキっ!!!)
と言われながら蹴り飛ばされるのである。
(うわぁぁあっ!!)
と叫び蹴り飛ばされ。
(僕は…どうして…幼くて無力なんだ……)
 そう言ってやられるアレックスだったが。
 脳内で。
(死んじゃえ!!!)
という声とともに、暴走し出し。
(ウォォォォ!!!!)
と大きな叫びとともにものすごい炎とともに衝撃波を放ち海賊ど

もを圧倒するのだった。

(あははははは、僕は、僕は強い!!!)
と言って狂気の瞳になり襲って来た海賊どもを圧倒するのだった


アレックスの強さを見た他の海賊たちは。
(なんなんだ!!こいつは!!!)と怯えながら逃げる。
そして、アレックスは空高く舞い上がり、この島に攻めてきた海

賊どもを蹴散らすために。
(消えろ!!!!)
とものすごい炎の大きな球を放つのであった。
(ドカーン!!!!!)
と爆破し島は炎で焼かれていく。
幼いアレックスが。
(母さん、僕やったよ!!!)
と言って母のとこへ来ると。
その光景を見た母がアレックスに。
(どうして……こんなことを…) 
と言いながら、力を使って暴走したアレックスに母は涙ながら訴

え、
(もういいのよ…もう……だから抑えて。)と言うのだった。
 すると、突然そこに、謎の人物が現れて。
(やはりここまで育ったようだな。)
と言って幼いアレックスを睨みながら出てきた。
そしてその謎の人物が。
(見せてもらったぞ。)
と言うと、幼いアレックスがその謎の人物に対して。
(お前も!敵だな!!!)
と言って睨み。
そして、謎の人物が。
(ならば受けて立つのみ!!)
と言って。
(ドカーン!!)
と渡り合うのである。
この時、母は暴走する我が子のアレックスとその謎の人物に対し

て。
(どうして!!!そこにあなたがいるのよ!!)
と叫んでいた。
そして。
この日、アレックスは気絶させられ、意識を取り戻した頃には、

自分の母が連れてかれたことを島の者から聞かされるのである。

ナレーション。

かつて人類は巨大隕石の衝突による謎の光につつまれた。
 そして文明が滅び人類は滅亡しかける。
 大気に謎の白い霧が包み込んだ時期が続いた。
 それから100年以上の年月が立つ。
神の人とよばれる貴族達の中の六つの王族が集結し、世界を正し

く導こうと立ち上がり安定の時代が続いた。
しかし400年も経てばそれも腐りかけて権力で支配していくも

のが目立つようになる。
 それを正そうと。
世界を統一しようと建てられたタワー ワールD スカイセンター

、そして、そこで禁じられた財宝が眠るとされる幻の島 アトラ

ンティスのことを報じられた。
 だが、そのことにより世界は混乱し伝説の島を目指す海賊どもが

あふれゆく海賊時代となった。
 そして、何者かによりワールD スカイセンターの崩壊事件を受

けて、 六王拳はタワーを崩壊させた愚かな者共への圧力を強化

していき、それにより膨張した六王拳に世界は支配されゆくので

あった。
六王拳は謎の光を放ち人類の文明を滅ぼした巨大隕石の欠片の王
玉、珊瑚礁の産卵のように飛び散り赤く光るものからこれを珊瑚

の涙と呼ばれている。
この珊瑚の涙を集め隕石の謎を解明するのだが、その珊瑚の涙に

は能力者となれる呪いの力が秘められていて、この呪いによって

能力者
(契約。)
をすると、珊瑚の涙が体の中に入り消えて一つの能力を使えるよ

うになる。
 珊瑚の涙の能力者が死ぬと肉体が契約した珊瑚の涙の呪いに吸

収され消えるという仕組みなのだ。
世界はまさにこの珊瑚の涙を使い、伝説の島の秘宝を狙った物
たちがあふれた世紀末である。

場面変わり。
オレンジ髪の少女が何者かに追われ走る。

(どうしても!!!これを奴には扱わせてはならない!!!)
と言いながら駆け抜けていた。

場面変わり。

主人公のアレックスに切り替わる。
俺はアレックス、母を奴らに誘拐されてから海の家のおやっさん

に面倒を見てもらうようになった。
(ああ俺は必ず母を取り戻す。)
そう思いながら浜辺を歩いている。
島で母を連れ去られる前に、シーザーと言う立派な冒険家と出会

い、彼から伝説の島、アトランティスと言うロマンあふれる話を

されてから伝説の島にたどり着きその島にある伝説の秘宝を手に

すると言う夢ももった。
だから。
母を取り戻していつかそこへたどり着くため現在修行中なのだ。

母はあまり無茶はダメよと言ってたけど、強さには自身はある。
 あなたは強いから、人を助けるのよ、 強きものは、弱きものを

助ける、そうすれば道は開ける。
 そう言ってくれていたな。
 そうだ、俺は珊瑚の涙の能力者なのさ。

アレックスはそう言い炎を出し、自分の能力を確認するのであっ

た。
その時、そこへ。
(助けて。)
と言う声がアレックスの耳に入る。
(なんだ 今のは?)
と言うアレックス。
すると。
アレックスの近くにオレンジ髪のアレックスと同じくらいの少女

が倒れていた。
(声はあの子のものか!)
と言ってすぐに駆けつけて、アレックスが。
(君大丈夫か!!)
と叫び倒れていた少女をバイト先の海の家に連れていき看病し
少女は一命をとりとめた。
(大丈夫?お水飲む?)
と差し出し心配するアレックスにその少女は。
(ありがとう。)
と言って元気を取り戻すと。
その少女が。
( 私追われているの!!!これをどこかに隠さないと六王拳が
!!世界征服してしまう!!)
と言って来た。
そして赤い王玉をアレックスに見せた。
この時、アレックスがその女の子をふと見ると、心の中がグッと

熱くなった。
アレックスが
(これは!)
と思いアレックスが。
(君、よく見るとすごく可愛いね。)
と言って顔を赤める。
その少女が。
(もうそんなことよりコレを見て。)
と赤い王玉をアレックスに見せる。
アレックスはその赤い王玉を見て。
(綺麗な石だね)
と言う。
その少女が。
(コレは賢者の石 この石を扱える者は世界を滅
ぼすほどの強大さで世界を飲み込むの。)
と言った。
アレックスは。
( また大げさだな。)
と軽い気持ちで言うと、その少女は。
( おおげさじゃないわ 信じて!!!)
と真剣な顔で言うのだった。
(うん じゃあ信じるよ。)
と言うアレックスにその少女は。
(本当に? じゃあ信じてね。)
と言って少女は少し微笑むと。
うん、可愛いなと心の中で思うアレックスであった。
すると、海の家の叔父ちゃんが出てきて、 少女に。
( 君は追われているなら逃れるためここで私たちがかくまろう

か?)
と言ってくれた。
 アレックスもだいぶここで住ませてもらっているので。
(そうだ、一緒に住もうよ)
と言った。
少女は自己紹介をして。
(私は珊瑚、珊瑚よ。)
と名前を言った。
アレックスも自己紹介をして。
(俺はアレックス・グレーデンだ よろしくな。)
と返した。
それからアレックスは海の家で珊瑚に焼きそばを作り食べさせて
あげた。
外で焼きそばを食べる珊瑚にアレックスが。
(美味しい?)
と聞く。
すると珊瑚は。
(すごく美味しい、ありがとう。)
と珊瑚は返した。
アレックスは。
(そうそう、コレ俺が作ったんだぞ、すごいだろ?)
と言うと。
(料理が得意なのね。)
と言い珊瑚が褒めてくれた。
(ああ、奴らにさらわれた母を取り戻して、お母さんに食わせて

やるんだ!!)
と言うアレックス。
珊瑚が、
(お母さん?さらわれたのですか!!)
と聞くと。
アレックスが、
(六王拳にな、奴ら海賊を使ってこの島を襲って来たんだぜ。)
と言う。
珊瑚は。
(六王拳!!!まさかグロンドルフの連中が!!!)
と言う珊瑚に。
(グロンドルフ?)
と聞くアレックスに珊瑚が。
(はい、今、六王拳はグロンドルフとスカモンジュの勢力が大い

に支配を拡大しようと動いているのです!!)
と答えた。
(支配だと!!)
 そう叫ぶアレックス。
すると、赤い王玉が
(ピカッ!)
と光り出した。
(なんだ今の?)
と聞くアレックスが。
 (その王玉をもう一度見せて)
と言う。
珊瑚が。
(今の、これで三度目よと言って渡す。)
アレックスは。
(この石、なんか昔どっかで見た気がする?だけど思い出せない

。)
と言った。
珊瑚は。
(不思議ね、でも、この石は六王拳のグロンドルフとかいう
人から奪ったものなの。)
と言う。
アレックスが。
(グロンドルフって? やっぱどっかで聞いたなー?ママが言っ

てたっけ?)
と言うと。
珊瑚が。
(それ!!! 本当なの?)
と聞いてくる。
アレックスが。
(わからないよ? だって父とは生き別れたってママ言ってたし

。)
(だけど、ときどき呟いてたな?いろんな事も含めて。)
と言い悲しい顔をする。
珊瑚が。
(ごめんね、気を悪くしたかしら?)
と言うと。
( いいや、君が心配してくれるだけで元気になるよ!!)
と言うアレックスだった。
(それに母さんは丈夫な人だしきっと大丈夫さ)
と言う。
珊瑚が。
(すごくポジティブなのね。)
と言うと。
アレックスが。
(俺は心が折れなければきっと叶うと思うからな)
と言うと。
 珊瑚が強く王玉を念じながら触るとその王玉は赤く光
りだした。
(ピカッ!)
アレックスは。
 (すごい!!光った!!)
と言うと 珊瑚は。
(私はこの王玉を光らせる事だけしか出来ないけどね。)
と言う。
 (へーっ!!いいなー触らせてよ!)
と言うアレックス。
珊瑚が。
(優しく触ってね。)
と言われ王玉を触らせてもらうアレックスだった。
 (うん! 赤く光れ!!! 光れ!!!!)
 と言うアレックス。
するとアレックスの体の内側から突然。
(ドクン!!!)と振動が鳴り響く。
アレックスが石を触っていると、気がつけばアレックスは精神世

界で血まみれになりながら立って睨む幼い頃の自分の姿を見る。
(なんだ!!!この記憶は?知らないぞ!!!)
と思うアレックスに。
(守るんだ!!!!!さあ速く!!!)
と行って立ち向かう幼いアレックスの声がした。
しかし、次の瞬間に幼いアレックスの幻影が出てきて、それです

ぐに幼いアレックスは、何者かに刺され倒れるのであった。
(まさか、死んだ?)
と思うアレックス。
するとそこに。
(いいえ。)
と言う謎の声とともに場面が変わり出し。
(そうだ!!!俺はここで!!)
と言うアレックスに、どこからか。
( さぁ!! 君の選択を期待するよ!!!)
と謎の声がした。
(選択?)
と聞くアレックス。
しかし。
珊瑚が。
(ねぇ どうしたの?)
と言う声により、ふと現実世界に意識が戻るのだった。
アレックスが。
(今のはなんだったんだ?)
と思う中。
(そう言えば珊瑚ちゃんって?珊瑚の涙とかいうものと名前同じ

だけど何か理由あるの?と聞く。)
珊瑚が。
(うーんと…それはわたしにもよくわからないけど、聞かないで

欲しいな。)
と言って、ちょっと不機嫌な感じになって返した。
 そこに。
(それをよこせ!!!ガキども!!!!)
と何やら赤いアフロでトランプのマークの服をきてる男が現れた


アレックスは。
(誰だお前は?変態か?!!!!)
と言い珊瑚に王玉を返す。
 そいつはすぐさま珊瑚の手を掴みだし。
(俺はこの子の知り合いでね。)
と言う。
アレックスが。
(そうか知り合いか? じゃあ俺とも知り合いになってよ兄ちゃ

ん!!!)
とご機嫌に言うアレックス。
すると珊瑚が。
(違う!!!早く助けて!!)
と怯えながら助けを求めた。
(おい!!!兄ちゃん!!さては誘拐犯だな!!!)
と叫ぶアレックス。
(違うわい!!! 俺は六王拳の幹部、運命力のジョニー)
と名乗り出た。
 アレックスは。
(俺の家の近くで何しとんじゃー!!!誘拐犯!!!!)
と叫び珊瑚の手を握るジョニーから引き離しぶっ飛ばす!!
ジョニーは。
(今言ったろ!! 六王拳の幹部だと!!!)
と叫ぶ!!
(知るか!!六王拳は敵だ!だがそんな格好した客はよく来るん


ね!!! アフロの兄ちゃんなにカッコつけてんや!)
と言うアレックス。
(語尾がおかしいしっ! それにガキ!!俺に歯向かう気かよ!

!!)
と言うジョニー。
(ちぃ!!!店長の喋りかたが写っちまったぜっ!!!)
と言うアレックスは珊瑚の手を握る。
ジョニーが。
(この子は盗人でね、いいかガキ!! 俺は警察なんだよ!!!


と言う。
 そんな格好した警察がいるか?と言うアレックス。
(なんだと!!そうか!!そうやってっ!!!ジョニー様が所属

する六王拳にはむかう愚かなガキには痛い目見せてやろう!!)
と言って。
カードを出して。
(良いか! 新生の儀式だ!!)
と言って占いをし始めた。
(言い争いの次はなに?あれ?)
と聞く珊瑚。
(良いか!こういう時は無視して逃げるのが得策だ!!)
と言って珊瑚の手を掴んで退散するアレックス。
 海の家の叔父さんが来て。
(アレックス、変質者との対応は終わったのか?)
と聞くと。
(無視して退散して来たよ。関わるのだるいし)
と答えるアレックス。
珊瑚が。
(アレは私の追っ手では無いようね。)
と言う。
(それより俺は店の手伝いあるから、珊瑚ちゃんは店内の漫画読

んでていいよ。)
と言うアレックス。
 海の家の叔父さんが。
(それオーナーの漫画だから汚くすんなよ!)
と言う。
 アレックスが。
(俺が店長だぞ!)
と言うのだった。

 すると。
ジョニーが。
(ええい!なに逃げてんだよ!!!ふざけんなっ!!!これでも

俺は六王拳のジョニー様だ!!!)
と言って六王拳の称号を見せてきた。
叔父さんが。 
(嘘だろ! おい!!!)
と驚くと。
珊瑚が怯えて固まる。
しかしアレックスが冷静に。
(そうか、 じゃあ、またな。)
と言って卵を割り料理を始める。
そんなアレックスにジョニーは怒り出して。
(いい加減にしやがれ!!!)
と言ってアレックスに迫る。
するとアレックスが。
(もう!!!うるさい!!!!)
と言ってジョニーをぶっ飛ばす。
ぶっ飛ばされ店の外に飛ばされたジョニーが。
(ガキが!!なんて力だ!!!)
と叫ぶのだった。
アレックスが。
(もう!!!なんですか?これでも俺は結構強いんだから舐めな

いでよ。)
(そんな偽装拘束までしてっ!)
と言う。
叔父さんが。
(オーナーに鍛えられてるからな、お前は。だけど手加減しろよ


と言う。
アレックスが。
(まぁそうするよ。)
と言う。
 ジョニーがそれでもこりずに。
(そうかっ ならば決闘を申し込む!!)
と言い出して。
(場所移動だ!!!もっと海岸近く行くぞガキっ!!!)
と言うジョニー。
(決闘かぁ。仕方ないなぁ、付き合うかぁ。)
と言って歩くアレックス。
(叔父さん 俺の手料理の続き作っといて。)
と言い。
(はいよっ まかしときな!!!)
と言う叔父さんはアレックスが作っていた料理の続きを受け継ぐ

のだった。
ジョニーが。
(舐められたものだぜ。)
と呟きながら占いながら歩く。
海岸近くにたどり着くが、ジョニーがまだ占っていた。
(つーか長くね? やる気あんの?)
とジョニーに言うアレックス。
 (うるさいね!!!今占い中だ!!!黙ってくれ)
と言うジョニー。
(今日の占いは末吉だ!!!)
と言うジョニー。
 アレックスは。
(微妙だね。)
と言うと。
ジョニーは怒り 
(ガキが煽るな!!)
と言いカードをアレックスめがけ投げてきた。
 そのカードを避けるアレックスだったが、
カードは地面に刺さる。
 アレックスが。
(今のが攻撃と言う事は六王拳の者って言う嘘、信じて
いいんだね?)
と言うアレックス。
 ジョニーが。
(さっきも言ったろ!!俺は六王拳だ!!!)
とと叫びつつ、
(なんだこいつ俺の攻撃を避けるとは面白い。)
と思うジョニーだった。
しかし。
ジョニーが。
(今偶然にもよけられたようだが!!そう偶然は続かないはずだ

!!!だからここでお前は死ね!!)
と言って。
カードが次々アレックスめがけで飛んできた。
(単純な動きだな。)
と言うアレックスだが ヤシの木に頭をぶつけ 
(いてっ!!!)
となって動きが止まったアレックスはここで追い詰められていた

事に気が付く。
(ありゃりゃー!!これは一本取られたな)
と言うアレックス。
(ははっ!!逃げ道は無いぞ!!どうする?)
と言うジョニー。
 ジョニーが。
(お前を殺して娘から石を取り返すぜ!!!そのあと娘も終わり

にしてやろう!!だからさっさと死ね!!!!)
と言ってカードを三枚同時に投げてきた。
すると、アレックスが。
(悪いが俺の能力って奴を解禁するぜ!!!)
と言って。
ジョニーの三枚同時に投げたカードがアレックスにあたる直前に

燃えて無くなった。
(ジョニーが。
何をした!!!)と叫ぶと。
 アレックスが。
(今度は俺の番だぜと言って。必殺!! 大恐竜拳!!)
と言い、炎をまとったアレックス腕から炎の波動を放ち
その見た目はティラノサウルスの頭部の形の波動である。
それをジョニーにぶつけぶっ飛ばした。
(ドカン!!)
そしてジョニーは遠くの海の向こうに飛んで気絶するのだった。
(どうだ!!!)
と言うアレックス。
 しかし。
そこへ大きな男が出てきて。
(見つけたぜ!!!)
と言って珊瑚を素早く捕まえるのだった。
(今度はなんだ!)
と言ってアレックスは。
(珊瑚ちゃんを離せっ!!)
と迫るアレックス。
(ふん!小僧!!!どうやらこいつの共犯だな?)
そう言うと目付きを変えて。
(六王拳のこの俺ギラグ少佐を怒らせたのだから死んでもらうぞ

!!!)
と言って棍棒で
(ドカン!!)
とぶっ飛ばされるのであった。
珊瑚が。
(アレックス!!!)
と叫び心配する。
(痛てててて!今のはやばかった!!)
と言ってタンコブが出来るアレックス。
ギラグが。
(ふん!!!今の一撃で死ななかったことは評価に値するぞクソ

ガキ!!!だがこのギラグ様の前には貴様など無力に等しいのだ


と言って棍棒で叩きつけるのであった。
 するとアレックスが。
( 母さん…ごめん…俺はやるよ…)
と言うと。
アレックスにギラグが。
(ガキが!!楽にしてやる!)
と言って棍棒を叩きつけてきた。
 しかしアレックスが。
(大恐竜拳!!!)
と叫びギラグの持っていた棍棒を粉砕すると。
 ギラグが。
(なんてやろうだ!!! こいつ!!!こうも!!!)
と驚く。
アレックスが。
(お前は俺を怒らせた!!)
と怒鳴る。
ギラグを睨むアレックス。
珊瑚がその光景を見て。
(なんて人なの!)
と驚いていた。
(決めた!!珊瑚ちゃんは俺が守る!!)
と言って再び右手に炎をまとい。
さっきのより大きく炎のティラノサウルスの頭部の形を作り。
(これが怒りの本気の大恐竜拳だ!!!)
と言ってギラグが。
(このギラグ様を舐めるなっ!!!)
と焦りながら迫るも、そんなギラグもろともぶっとばした。
(ドッカーン!!!)
と響いてギラグはぶっ飛んでいく。
(ふん!!どうだ!!!)
と言いアレックスは珊瑚を守りきるのであった。
アレックスが珊瑚に駆けつけ。
(もう大丈夫だよ、 俺が君を守る!)
と言うと意識を失い倒れるのであった。
珊瑚が心配して。
(えーと アレックス 大丈夫?)
と叫ぶ。
 
それから。
 しばらくして六王拳のとある要塞の中で。

例の少女を捕まえにいったジョニー少尉とギラグ少佐が何者かに
やられ賢者の石も取り返せずと言う報告で中将のネストが怒鳴っ

ていた。
(なぜだ!!何があったかっ!!)
と叫ぶネスト中将に幹部が。
 (詳しい情報からすると、レジスタンスではなく小さいガキにや

られました!!)
と答える。
( 一体何者なんだそいつは!!)
と叫ぶネスト中将のとこに水色髪で兎耳のような耳がある少女の

レインが出てきて。
( 私が見てきてやろう!)
と言い出した。
レインは。
(なんだか面白くなってきたな。)
と言うのだった。

 それから。
珊瑚はアレックスに。
(私は本当に追われているの。それに協力者の人と会う約束して

いるの。)
と言うと。
 アレックスは。
(そうか…でも俺は君のそばにいたい!!!)
そう言って。
(俺が君を守るよ、だから一緒に行こう!!!)
と言った。
叔父さんが。
(行くのかアレックス?)
と聞くと。
(こうしている間にも母さんの身が危ない!!それに六王拳のも

のと戦闘したのだから俺も狙われるだろうからな。)
と言う。
珊瑚が。
(本当に私を守ってくれるの?)
と聞くと。
(当たり前だよ、それに、俺のお母さんは六王拳にさらわれた 

だから取り戻したい!!)
 そう真剣に言う。
( そして君と行動していればそれが巡り巡っていい結果となるか

も知れないから、俺は君のそばにいる)
と真剣な顔をするアレックス。
珊瑚が。
(まあ、そんな顔して言うならば、お願いするかなと言う。)
 アレックスが。
(うん、なら俺が握ったおにぎりがあるんだよな、焼きそばもこ

んなに残っている。)
(そうそう!!お茶も持っていこう。)
と言い準備する。
叔父さんがアレックスに。
(まあ物騒なことありそうならばすぐ帰ってこいよ。)
と言う。
 アレックスが。
(流石に女の子一人で行かせるわけにはいかないからな。安心し

て、俺とっても強いから。)
と言う。

叔父さんが。
(それに おめぇがいなくなると美味しい料理が食べれなくて困

って嫌だな。)
と言う。
アレックスが。
(俺の料理の腕を褒めてくれて嬉しいぜ。)
と言う。
 (じゃあ行ってくる。)
と言って出るのであった。
珊瑚は。
(これからとっても大変な目にあうかもだけど平気?)
と聞くとアレックスが。
( 俺は大丈夫さ、さぁ冒険の始まりだねと言った。)