珊瑚の伝説 逆襲の黄河 四十二話 (百七十話)ラウルの修行

 

ラウルは夢の中で母珊瑚に あなただけはどうにか生き延びるのよ

と言う声を聴いていた

珊瑚がラウルを抱きしめる

僕はルカを守り抜きますと言うラウル
強い子ね と言って撫でる珊瑚

 

夢から覚めて ラウルは寝ていたルカの顔を覗く

はぁ あんな事があった後なんだなと言って息を飲むラウルであっ

たそれから

現在の世界に場面が戻り 母珊瑚に話すラウルが映る

珊瑚がそんな過去があったのねと言いつつ辛い顔をする

はい 俺はその世界を体験しましたと返すラウル

珊瑚が辛かったね でも 続けてくれると言うと

はい と言って続けるラウルであった


場面戻り

 


ラウルはルカを連れてレインさんと世界を支配するゴクアックの目

の届かないひとけのない山へ避難してそこにあったボロい建物に住み着

くこととなった

世界は支配されたとはいえゴクアックが外宇宙へ飛んでいったこと

もあり以外にもしばらくは壊滅させられた地球で平和に暮らせるようだった

えー こんなボロい建物に住み着くのかと言う俺
レインさんがしょうがないでしょ こんな場所くらいしか今安全な

とこないんだからと言う

ルカがお兄ちゃん ダメだよと言って落ち着かせてくれる

それからボロい建物に入ると
 それなりの食力はあったけどベットとか生活出来そうなものはなく

たんに食料庫であった
 そこで僕たちは廃墟から布団や生活用品を密かにもって来るのであったそこで俺はレインさんに
 ルカには栄養たっぷりの食事をあげたいという俺の要望にレインさ

んはどうにか答えてくれた
 レインさんは過去に海賊をやっていたからこういうの慣れていると

言っていた

それからである
早朝ラウル あなたがなぜ生き延びたのか わかっているよねとレイン

さんが真剣に言った

はい 大きくなったら修行をしてできるだけ強くなりますと返す

するとレインさんがダメだ 今からやるぞ ついてこいと言って俺

はついていった

ついていくと レインさんがここの山はかつてアレックスとお前の

姉凛が修行に使った山でねと言う

本当ですかと返すラウルに
 まあ 嘘ですけどねと答えるレイン

なんですかと言うラウルに

まあそんな設定の方がいいとふと思ってね だがないろんな仕掛け

を仕掛けて来るぞと言ってその日は仕掛けを仕掛けて終わった

翌日


ええい 昨日仕掛けたところを駆け回るんだぞと言うレインさん
 あ いや 危険な仕掛けあるから嫌だなと言うラウルに なに言ってん

だよ あの仕掛けは敵が攻めてきた時のためにもなるが お前の修

行のために仕掛けたんじゃいと怒鳴るレイン

ラウルが はいと弱く返すよ

ほんな昼までこの山を駆け抜けて戻ってこいとレインさんは言った

この山を駆け抜けるだけならと言いつつ行って来るラウルであった

しかし やはりこの山の仕掛けでとんでもなく俺を傷つけた

うわーーー きゃーと叫び 帰って来た頃には 遅いぞ もうとっ

くに

午後の五時だと言うのに何をしていたとレインさんに言われた

だって 仕掛けが俺を殺すようにあって 何度もかかって死にかけてた

んだよと訴えるラウル

レインさんがボロボロになったラウルを見て 耐久力だけはやっぱ

すごいよあんたと言ってくれた

だけど ダメだ 明日もやれ 今度はちゃんと昼に戻らんかったら飯は

ねぇからなとレインさんは厳しく言ってきた


 その次の日の早朝 また俺は山を駆け下りて仕掛けに当たるもがむ

しゃらに抜け 山を登り 戻った

はぁ はぁと息を荒くする ラウル

遅い 今日はもう三時だぞと怒鳴るレインさん

二時間縮めましたけどと言うラウルに ダメだ飯抜きにするぞと言

うレインさん

 

そんな それじゃあ力出ないよと訴えると なんならそこらにいる

野生動物でも倒して来いと言って俺は野生動物を探すこととなった

世界はこんな危機だと言うのに静かな場所で良いなと言いながら食べら

れそうな木の実とかを探していると
巨大なクマと遭遇した

仕掛けのところでは遭遇しなかったけど グリズリー?て言ったかな

そういう暇もなくグリズリーは襲って来た

なんだよー と避けると レインさんが来て おいラウル そいつ

を仕留めろと言い出した

この時 狩り?なんかしたことなかったため えー嫌だよ 殺すの

と言う

しかし容赦なくグリズリーはラウルに鋭い爪を立てて襲って来たた

めすかさず避ける

 

今度は突っ込んできたため ええい もう来ないでよとグリズリー

を軽く蹴り飛ばしてしまうのであった

あー ごめんなさいと言うラウルに レインさんが甘いぞと言って

雷神

剣でドカンと仕留めるのであった

そんな 殺すなんてと言うラウルに 甘い 甘いぞあんたは まっ

たく

だけど普通の人間ならば巨大なグリズリーを蹴り飛ばしたりできねぇか

らやっぱあんたアレックスの子供だよと言いながら呆れるのであった


 それから一週間がたった頃
 早朝の山を下山して山を登る日課でちゃんとお昼までに帰って来れ

るよ

うになり
野生動物も圧倒しながら木の実をとって来れるようになった
 ある日
レインさんが 私と直接戦う前に まずこの岩を砕いてみろと言い

出した

岩を砕くと焦る俺の前に 雷神拳でドカンと砕く手本を見せるレイ

ンさん

そうだ これくらいできなきゃねと言うレインさんに 俺 珊瑚の

涙の

力ねぇし無理ですよと訴えるも

巨大なクマを素手で倒せるんだ
 このくらいの超でけぇ岩くらい余裕だろと言った

ええい やってやると叫んでドカンと勢いよく殴った
 しかし 痛てててて ちきしょう かてぇと叫んで岩にちょっとだ

けひびが入った

レインさんがあの岩にひびが入るねぇ これは期待できるかもと心

の中で思う


 よし 頑張れラウル ちゃんと出来たら私がご褒美あげるよと言った


 それからラウルはレインさんに ナニコレと言いながら腕に重りを

付けられた

これで早朝の山下りと山登りをしろと言われ行うことに

はぁ はぁ もう無理だーと叫んで山を下るラウル

お兄ちゃんお疲れと言ってルカが料理を一生懸命作ってくれたのを

食べ

て 美味しかったからすごく涙が出たのを覚えている

それから俺はレインさんに 気を感じるならばその気を一点に集中

するのをできるようにしようと言った


気の集中かーと言って一点に貯める

それをしたら重りをつけていても早朝の山下りとのぼりの時間が苦

じゃ

なくなった

そして 俺は 今 巨大な岩を気を一点に集中させて ドカンと叩

き割

った

すごいぞラウル
 まさか こんな短期間でこうもできるようになるとはとレインさん

が初

めて褒めてくれた

はい 嬉しいですと返すラウルに では私と組手の修行と行こうか


言うと テイク2だと言って雰囲気を変えた

レインさん それっと聞くラウルに まずはこの状態の私を倒せる

よう

にならなきゃと言って向かって来た

早すぎて見えないと言うラウルは気がついたらすごい遠くに飛ばさ

れて

いた

しかし なんとなく感覚で分かり

体制を戻しレインさんの二つ目の打撃を受け止めることが出来た

レインさんがまさか見切るとはと驚いていた

レインさんの修行のたわものですよと反撃するラウル

しかしレインさんは強かった
電撃を受けて 俺はうわーーと叫んで倒された

この修行を俺は何度もすることとなった

そして ラウルが10歳となったあるとき レインさんのテイク2

の速

さについていけるようになり
 レインさんをドカンとぶっ飛ばすのである

するとラウルは レインさん 大丈夫ですかと心配する

見事だラウル このまま修行を続ければきっとすぐに私なんか超え

られ

る 
あと少しだと言ってくれた

はい では行きますよと言いレインさんと組手は続いた

そして俺は ついにレインさんを超えた

まさか ここまでとは と言うレインさんに
 だってレインさんの電撃を繰り出すときの癖がわかるし 思考だっ

てな

んとなく読めるんですと言うラウル
 こいつ完全にものにしたなと言うレインさん
 しかし世界は広い そう だからこれからはラウル お前の独学で

強くなれ 
えー そんなーというラウルに
 まあ この世界に私くらいしか強いのいなくなっちゃったんだし仕

方ないでしょ それと 前に言っていたご褒美を今夜 やろうと言って

頬を赤くするレインさん

それって?と不思議そうに聞くラウル

ええい やっぱ何でもないと怒るレインさん


まあ とにかくだ 更なる強さを求めろというのであった


 そして あるとき僕たちの前にゴクアックの幹部が降りてきたので

ある

ここかぁ 最近ドカンと響いて騒がしいのはという鳥マスクの男

鳥マスクのやつの気配に気がついたレインさんがラウルとルカに 

まず

い ここを気づかれたようだからすぐに逃げるぞと言って飛び出した

しかし

やはりな 隠れていたのはわかっていたぞと鳥マスクのやつが出てきた

ルカがお兄ちゃんとラウルに抱きつく ラウルがまかせてよレインさん
 こんなやつ 俺が倒してと言うと レインさんが 逃げろ ラウル

という

 

こいつは天元邪王神眼をもっていると言った

天元? なにそれと返すラウルに

よく見破ったと言うべきか 情報がバレているのか知らんが ここ

で消し飛ばすのみと言うと からだからものすごいでかい黒い怪物をま

といだした


 なんだよ こいつはと驚くラウルであった