私はコンバージョン率よりもコンバージョン数を重視しています。
コンバージョン率はあくまで参考値の1つでしか見ていません。
なぜなら、コンバージョン率を上げることは
コンバージョン数が増えることに必ずしも直結するわけではないからです。
コンバージョン率を上げるの施策は単純に言えば
「コンバージョン率が上がるように広告やサイト改善、キャンペーンを行う」
「コンバージョン率が上がるように、コンバージョンが低い広告や流入元を排除する」
大きく分けてこの2パターンになると思います。
ここで一番の問題なのが、
「コンバージョン率が上がるように、コンバージョンが低い広告や流入元を排除する」です。
コンバージョン率を上げるために施策を行うことはよいことですが、
率に注目しすぎる事でコンバージョンが低い流入元を断つ、という施策を打ってしまうケースがあります。
そもそも、その流入元からきたコンバージョンのCPA(費用対効果)が悪い、ということであればわかりますが、
CPAが目標以下にも関わらず、コンバージョン率が低いから、といった理由で流入元を排除する事は非常にもったいない事です。
コンバージョン率が2.0%、コンバージョン数が100 よりも
コンバージョン率が1.2%、コンバージョン数が110
の方が私はビジネスとしては優秀だと思います。
少しだけ話がそれますが、イチローも打率より安打数を重視していますね。
打率は率が優秀な時に打席に立つ事を辞めてしまえば、
安打数が少なくても首位打者(打率トップ)を取ることができてしまうのです。
打率にはそういった不条理な要素も絡むので、
イチローは打率より安打数にこだわっているのでないか?
と個人的には思っています。
ビジネスも、コンバージョン率が高いことに越したことはないですが、
まずはコンバージョン数を求める事が大事だと思います。
そしてCPA。
率はそれからです。