クビにされたときのための内部告発

クビにされたときのための内部告発

品質向上についての考察をしているかのようなだましのタイトルですが、実際は恐ろしい実態を内部告発しています。あくまで匿名ですのでどうかフィクションだと思ってリークしないでください。

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今日からまじめにQC活動を記録していきます。
お客様から戻っていて保留になっているマグロのような大きさをしたタンクがあります。こいつの納入期限が今日になってしまいました。

不具合の内容は銅パイプに小さな打痕がついて凹みができてしまっていてパイプの交換等をしなければならないのです。暴君は内側に圧力をかけて膨らませれば元に戻ると主張しています。おそらくバルジという手法のことではないでしょうか。

生産管理のある奴隷が暴君に今日が納期限だといって作業を開始させました。
内部に約3MPaの圧力をかけながらその打痕の部分をバーナーで炙ったようです。すると間もなく
パイプは破裂しました。その打痕部分が裂けました。

最初に想像していたとおりになったので特に学習したことはありませんが、暴君は学習したのではないでしょうか。

凹みが広い範囲であれば内圧をかけて膨らまし元に戻すことはできるかもしれませんが、小さな窪み程度ではそこだけピンポイントで膨らますことは非常に困難、というか不可能だと言うことはどちらかというと素人の方が容易に想像できそうです。

結局破裂したパイプは外して新しいパイプを付け直しまして再納入に行きました。

今日気づいたQC手法はこれだ
パイプの凹みを直すことができるのは広い範囲で滑らかに潰れているようなときでいわゆる打痕と呼ばれるような傷状の凹みはバルジを使っても不可能である。ただし、外側に型枠でもつけて均一に圧力がかかるようにすれば可能かもしれない。つまり自転車のタイヤとチューブの関係のような。


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