訪問日:2016 / 3

訪問回数:3回目

 

1972年創業の「アリランラーメン八平」へ。

 

正確に言うと八平の食堂(未)が創業したのが1972年だそうで、店主の古市豊氏は元屋台ラーメンをされていたそうですが、常連客からもっと個性的なラーメンが出来ないかという要望があり、試行錯誤の上にアリランラーメンを作ったようです。

 

同県の勝浦タンタンメンや竹岡式に比べると、マイナーご当地のような位置づけでしたが、近年はTVなどメディアでも「秘境系ラーメン」という感じで紹介されることが多くなり、休日などは大行列の店となっています。

 

秘境系ラーメンとなぜ呼ばれるようになったのか、それが今回3回目の訪問となるアリランラーメン八平の立地にあります。

 

 

当日は平日にも関わらず、店内は満席で待ちが15人ほど。

 

 

店の場所は山に囲まれた場所にあり、「なんでこんなところに?」と誰もが思う場所にあります。

 

昔は有料道路もなかったので、細い県道をひたすら進み、「本当にこの道で合っているのだろうか」という感覚になるような道だったため、その理由から秘境系ラーメンなどと呼ばれるようになりました。

 

アリランラーメンの名前の由来が韓国民謡のアリラン峠から峠を越えるにはスタミナがいるのでスタミナたっぷりなラーメンをイメージして作られたそうです。

 

峠を越える前にラーメンを食べてスタミナを付けてから峠を越えるという意にはなるかなと思いますが、峠を越えないとラーメン食べられないから疲れ切ってラーメンを食べる感じですねw

 

実際に最寄の駅?から車でなく徒歩で向かっている方もいたりして、その様子をブログにアップしている方もいますw

 

 

メニューはこんな感じです、昔は味噌アリランがありましたけど今はもうないようですね。

 

有名になって大分値段も上がったなあという印象です。

 

アリランチャーシュウ(1050円)、辛いやつを。

 

注文方法は独特のルールがあるのはあまりにも有名な話で注文は聞かれるまでしてはいけないこと、そして自分の前の注文したお客さんを覚えていてその順番に従ってラーメンの提供時に自分で確認すること。

 

このルール何回行っても店側は全く客のことを覚えていないので容赦なく「アリランラーメンの方~」なんて言ってくるので自分で覚えているしかないですね。

 

こんなメニュー少なくて「~の方~」なんて「ほとんどの客がそのメニューだろ!」と突っ込みたくなりますが、その辺のローカルルールが楽しみ方の1つとして捉えましょう。

 

そんなこんなで着丼。

 

 

アリランチャーシュウ 辛いやつ(1050円)

 

 

いや~圧巻のルックスですね。

 

見事に並べられたチャーシュー、男性客はほとんどの人がこのアリランチャーシュウを頼んでいましたね。

 

 

スープはかなり分かりやすい味で、1口で「なるほど、これはスタミナが付きそう」だなと思わせるもの。

 

ゲンコツがベースですが、スープの厚みというより、調味料系の味の強さで食わせるラーメンでニンニクや野菜などを炒めた、あの味を合わせた中華料理っぽい味のスープですね。

 

 

辛いやつにすると、辣油の辛みがアクセントになります。

 

見た目のまんま、予想通りの味ではありますが、これがなかなかうまいのです。

 

今でもニンニクが結構効いてはいますが、昔の方がゴロゴロニンニクも入っていてもっとパワフルだった気もします。

 

 

麺は熟成した中細の縮れ麺、ポクポクとした食感で素朴な感じですが、こういうラーメンでは麺に主張をもたせすぎる必要もないと思うので、これがまた合っていてうまいです。

 

ライスがめちゃくちゃ欲しくなるラーメンですが、ライスはメニューにないのが残念なところ。

 

未だに八平しか行っていないので、創業の地である八平の食堂や味覚にも行ってみたいところです。

 

ごちそうさまでした。

 

得点:アリランチャーシュウ 辛いやつ 82点