《生の世界 中央のモニター》
生まれ変わる前の老人が最後に教えてくれた。どっちで後悔したいか。
今その答えがわかった気がした。
人の命を助けて亡くなった仙堂。
人助けは立派な行為だが、仙堂自身は後悔していた。
自分の命が大事だと思うことはなにもおかしくはない。
それ程命は重いのだ。
人を助けて亡くなった後悔は、今でも変わることはなかった。
しかしあの横断歩道で必ず命を落としていたとしたらどうだろう。
それなら人助けをして亡くなって後悔した方がいい気がした。
それに亡くなったから気付けた母への恩。
もしあの横断歩道で自分が助かったとしても。
母親への恩返しの気持ちは忘れたままだっただろう。
そう考えるとこの後悔は巡り巡ってよかったのかもしれない。
仙堂は守護霊の申請を続けた。
【ポーン】
【申請ありがとうございます】
【守護霊の申請を行います】
【守護する人物の情報を入力してください】
守護霊の申請は守護したい人物の名前や年齢などを入力する。
入力された情報から守護したい人物を中央のモニターが検索する。
より事細かく情報を入力することによって、同姓同名がいた場合でも正確に検索することができる。
【ポーン】
【申請を受理されました】
【守護霊として、守護に努めてください】
申請が終了した。
すると、仙堂の体がゆっくりと消え始めた。
以前真人が生まれ変わるときに生の世界から消えていったのを見ていた仙堂。
自分の体が真人と同様にロウソクの火のように淡く、泡のように繊細に、ゆっくりと消え始めた。
第三者から見ると、とても切なく、悲しく見える。
しかし、消えゆく本人はとても幸せに包まれ、自分の体が消えてゆく感覚はとても温かかった。
その温かさはどこ懐かしく、どこか落ち着ける温かさ。
仙堂は自然とゆっくり目を閉じた。
目を閉じると、目をつぶっていてもはっきりとわかる程の光が仙堂を包み込んだ。
その光は優しく仙堂を包み込んだ後、どんどんと弱く変化していった。
変化に気付いた仙堂は、目を恐る恐る開けた。
目を開けると、生の世界からひときわ白い空間に移動していた。
「・・・・・え?」
仙堂の体はロウソクの火のように淡く、泡のように繊細に生の世界から消えて守護霊になった訳ではなく、また新たな空間へと仙堂は立っていた。
この空間には仙堂以外誰もいない。
そして生の世界より白い空間。
生の世界より白い分、光の反射も強まり、生の世界より明るく感じた。
「明るい」
「ここどこだ?」
「オレは守護霊になったんじゃないのか?」
仙堂の頭の中は疑問符で埋め尽くされそうになっていた。
仙堂はまだ知らないのだ。
この空間は新たなスタートをきるためのスタートラインの場所だということに。
生まれ変わる者も、守護霊になる者も、みなこの空間に最後に来るということに。
最後と最初の誓いの場所、神の部屋へ。
《神様の部屋》
「ここは生の世界なのか?」
「えっ? でも申請はしたけどなぁ」
「もしかして申請に失敗したのか?」
「・・・・・あ~も~どこだよここ!」
もう仙堂の頭は思考停止間近だった。
そんな仙堂の目の前に、この空間がどういうものなのかをはっきりされる光景が映し出された。
白い空間の上から光の粒が雪のように降ってきたのだ。
「雪?」
「いや、光の粒だ」
仙堂の目の前に雪のよう光の粒が降ってきた。
「キレイだ」
光の粒はとても美しくて、ともて綺麗な粒だった。
その光の粒達の中に、ひときわ美しく、神々しい光があった。
太陽のような光を放つその一粒の光は、だんだんと大きくなって、神様となった。
どうして神様とはっきりわかったのかというと、仙堂が思い描いていた神様のイメージに一致していたからだ。
「・・・・・神様?」
人によって、神様と言われてイメージする神様は違う。
だから神様は、本人が思う神様の姿で、目の前に現れてくれる。
仙堂は神様に出会った。
神様に自分の決意を誓うために。
「か・・・神様ですか?」
仙堂の当たり前の問いかけに、神様は優しく頷いた。
「オレは! ・・・・私は守護霊になったのではないのですか?」
神様を目の前にした仙堂は、言葉使いを改めた。
【そうです】
【あなたは守護霊の申請をしました】
【だからここにたどり着いたのです】
優しく経緯を説明してくれる神様。
【あなたは本当に守護霊になるのですか?】
神様の問いかけに、強い意志を持って答えた仙堂。
「はい!」
【・・・・そうですか。よかったです】
【もしあなたの決意が揺らいでいるようならば、あなたは消滅していたでしょう】
さらりと怖いこと言った神様だったが、仙堂の決意が固かったため、仙堂は驚くことはなかった。
【あなたの最後の決意は伝わりました】
【あなたの最後の誓いを受け入れます】
【今の誓いは、仙堂 一さんとしての最後の誓いです】
【悔いはありませんね?】
「はい、悔いはありません」
仙堂は最後の誓いを立てた。
仙堂 一 最後の誓い。
【わかりました】
【守護霊として、頑張ってください】
「はい」
【守護霊となるあなたの望みを一つ叶えます】
【倫理に反することは叶えることはできません】
【なにか望みはありますか?】
守護霊になる者には、神様から望みを一つ叶えてもらえることができる。
仙堂は考えた。
どんな望みを神様に叶えてもらうか考えた。
「・・・・・」
もし生きていた時に神様に望みを叶えてもらえるのなら、お金や世界征服など安易なものを望んでいたかもしれない。
しかし、そんな欲求は今の仙堂にはなく、純粋に一つの望みを神様に叶えてもらうことにした。
「母親に会えませんかね?」
「母親と話がしたいです」
純粋な今の仙堂の望みだった。
神様は仙堂の問いかけに、笑顔を見せて答えてくれた。
【わかりました】
【望みを叶えましょう】
【けれど、亡くなっているあなたの姿をお母様は見えません】
【なので、お母様が見る夢の中でもいいですか?】
「はい!」
「もう一度母と話せるなら嬉しいです」
仙堂は母親との再会を望んだ。
母親に謝りたかった。
【わかりました】
【それでは今夜のお母様の夢の中で、あなたの気持ちをお伝えください】
「はい、ありがとうございます」
仙堂は今夜、母親と夢の中で再会する。
続きが早く見られます!
コチラへ!!!


生まれ変わる前の老人が最後に教えてくれた。どっちで後悔したいか。
今その答えがわかった気がした。
人の命を助けて亡くなった仙堂。
人助けは立派な行為だが、仙堂自身は後悔していた。
自分の命が大事だと思うことはなにもおかしくはない。
それ程命は重いのだ。
人を助けて亡くなった後悔は、今でも変わることはなかった。
しかしあの横断歩道で必ず命を落としていたとしたらどうだろう。
それなら人助けをして亡くなって後悔した方がいい気がした。
それに亡くなったから気付けた母への恩。
もしあの横断歩道で自分が助かったとしても。
母親への恩返しの気持ちは忘れたままだっただろう。
そう考えるとこの後悔は巡り巡ってよかったのかもしれない。
仙堂は守護霊の申請を続けた。
【ポーン】
【申請ありがとうございます】
【守護霊の申請を行います】
【守護する人物の情報を入力してください】
守護霊の申請は守護したい人物の名前や年齢などを入力する。
入力された情報から守護したい人物を中央のモニターが検索する。
より事細かく情報を入力することによって、同姓同名がいた場合でも正確に検索することができる。
【ポーン】
【申請を受理されました】
【守護霊として、守護に努めてください】
申請が終了した。
すると、仙堂の体がゆっくりと消え始めた。
以前真人が生まれ変わるときに生の世界から消えていったのを見ていた仙堂。
自分の体が真人と同様にロウソクの火のように淡く、泡のように繊細に、ゆっくりと消え始めた。
第三者から見ると、とても切なく、悲しく見える。
しかし、消えゆく本人はとても幸せに包まれ、自分の体が消えてゆく感覚はとても温かかった。
その温かさはどこ懐かしく、どこか落ち着ける温かさ。
仙堂は自然とゆっくり目を閉じた。
目を閉じると、目をつぶっていてもはっきりとわかる程の光が仙堂を包み込んだ。
その光は優しく仙堂を包み込んだ後、どんどんと弱く変化していった。
変化に気付いた仙堂は、目を恐る恐る開けた。
目を開けると、生の世界からひときわ白い空間に移動していた。
「・・・・・え?」
仙堂の体はロウソクの火のように淡く、泡のように繊細に生の世界から消えて守護霊になった訳ではなく、また新たな空間へと仙堂は立っていた。
この空間には仙堂以外誰もいない。
そして生の世界より白い空間。
生の世界より白い分、光の反射も強まり、生の世界より明るく感じた。
「明るい」
「ここどこだ?」
「オレは守護霊になったんじゃないのか?」
仙堂の頭の中は疑問符で埋め尽くされそうになっていた。
仙堂はまだ知らないのだ。
この空間は新たなスタートをきるためのスタートラインの場所だということに。
生まれ変わる者も、守護霊になる者も、みなこの空間に最後に来るということに。
最後と最初の誓いの場所、神の部屋へ。
《神様の部屋》
「ここは生の世界なのか?」
「えっ? でも申請はしたけどなぁ」
「もしかして申請に失敗したのか?」
「・・・・・あ~も~どこだよここ!」
もう仙堂の頭は思考停止間近だった。
そんな仙堂の目の前に、この空間がどういうものなのかをはっきりされる光景が映し出された。
白い空間の上から光の粒が雪のように降ってきたのだ。
「雪?」
「いや、光の粒だ」
仙堂の目の前に雪のよう光の粒が降ってきた。
「キレイだ」
光の粒はとても美しくて、ともて綺麗な粒だった。
その光の粒達の中に、ひときわ美しく、神々しい光があった。
太陽のような光を放つその一粒の光は、だんだんと大きくなって、神様となった。
どうして神様とはっきりわかったのかというと、仙堂が思い描いていた神様のイメージに一致していたからだ。
「・・・・・神様?」
人によって、神様と言われてイメージする神様は違う。
だから神様は、本人が思う神様の姿で、目の前に現れてくれる。
仙堂は神様に出会った。
神様に自分の決意を誓うために。
「か・・・神様ですか?」
仙堂の当たり前の問いかけに、神様は優しく頷いた。
「オレは! ・・・・私は守護霊になったのではないのですか?」
神様を目の前にした仙堂は、言葉使いを改めた。
【そうです】
【あなたは守護霊の申請をしました】
【だからここにたどり着いたのです】
優しく経緯を説明してくれる神様。
【あなたは本当に守護霊になるのですか?】
神様の問いかけに、強い意志を持って答えた仙堂。
「はい!」
【・・・・そうですか。よかったです】
【もしあなたの決意が揺らいでいるようならば、あなたは消滅していたでしょう】
さらりと怖いこと言った神様だったが、仙堂の決意が固かったため、仙堂は驚くことはなかった。
【あなたの最後の決意は伝わりました】
【あなたの最後の誓いを受け入れます】
【今の誓いは、仙堂 一さんとしての最後の誓いです】
【悔いはありませんね?】
「はい、悔いはありません」
仙堂は最後の誓いを立てた。
仙堂 一 最後の誓い。
【わかりました】
【守護霊として、頑張ってください】
「はい」
【守護霊となるあなたの望みを一つ叶えます】
【倫理に反することは叶えることはできません】
【なにか望みはありますか?】
守護霊になる者には、神様から望みを一つ叶えてもらえることができる。
仙堂は考えた。
どんな望みを神様に叶えてもらうか考えた。
「・・・・・」
もし生きていた時に神様に望みを叶えてもらえるのなら、お金や世界征服など安易なものを望んでいたかもしれない。
しかし、そんな欲求は今の仙堂にはなく、純粋に一つの望みを神様に叶えてもらうことにした。
「母親に会えませんかね?」
「母親と話がしたいです」
純粋な今の仙堂の望みだった。
神様は仙堂の問いかけに、笑顔を見せて答えてくれた。
【わかりました】
【望みを叶えましょう】
【けれど、亡くなっているあなたの姿をお母様は見えません】
【なので、お母様が見る夢の中でもいいですか?】
「はい!」
「もう一度母と話せるなら嬉しいです」
仙堂は母親との再会を望んだ。
母親に謝りたかった。
【わかりました】
【それでは今夜のお母様の夢の中で、あなたの気持ちをお伝えください】
「はい、ありがとうございます」
仙堂は今夜、母親と夢の中で再会する。
続きが早く見られます!
コチラへ!!!

