３０代の女性従業員は「（大東さんは）一従業員にも『おはよう』『おつかれさん』『ありがとう』と気軽に声をかけ、気配りができる人だった。『これまでありがとうございました』という気持ちで花を手向けた」と涙ながらに語った。２０代の女性従業員も静かに手を合わせ「『従業員みなで頑張っていきます』と伝えた」と話し、目を潤ませた。
母親が王将本社で働いているという市立山科中３年、羽野尚弥君（１５）は同級生３人と訪れた。毎夏、従業員や家族らを対象に本社で開かれるパーティーに小学６年生のころから参加。大東さんは羽野君に「よう来たな」と声をかけ、ニューバランス 574エビフライを自ら皿に盛り「持っていけ」と勧めてくれたという。「学校で友達から事件のことを聞き『うそや』と思った。本当に優しい社長さんだった。殺されて悲しい。警察には絶対犯人を捕まえてほしい」と話した。
王将の店舗清掃を請け負っている大阪府藤井寺市、会社社長、大島雅勝さん（６７）は「夕方のニュースで献花台のことを知って車を飛ばして来た」と話した。大東さんは顔を合わすと「頑張ってるねえ」と分け隔てなく声をかけてくれたといい、「何でも相談できる温厚な人だった。まだまだやるべきことがあったのに、どんなに悔しかっただろう」と残念そうな表情を浮かべた。