シランを鉢で育てる方法について
この記事ではシランの栽培方法のざっくりとしたまとめをブログの最後に載せています。忙しい方やこの記事を読んでもよくわからなかった方はそちらへどうぞ。シランは近所の園芸店でも販売されている最も身近で安価なランだと思います。栽培も簡単、初心者用のラン。何もしなくても育つ。というイメージがあるのではないでしょうか。しかしそれは庭など日当たりの良く、栄養分を適度に含んでいる土地に直接植え付けた場合でしかなく園芸店で購入し、その後植え替えせずに放置しておくと枯れてしまいます。そこで購入したシランを来年も咲かすにはどのようにすればよいのかを説明していこうと思います。参考になれば幸いです。※現在育てている方法でうまくいっているのであれば変える必要はありません。また家に植物を育てられるような日当たりの良い庭がある方、4~5月か秋にシランを植えれば管理は不要です。ここから先の記事を読む必要はありません。※ ・購入後何をするのか園芸店で購入したシランは一年はそのままいじらずに育ててください。花が終わると花の咲いていた茎だけを切るようにしてください。葉っぱは冬に落葉するまで一切いじりません。間違っても葉のついた茎を根元から切るようなことだけはしないようにしましょう。手入れ方法は他の植物となにも変わりません。風通し、日当たりの良い場所で土の表面が乾燥すれば鉢底から水が出るまでたっぷりと水をやって下さい。特に夏場はすぐに乾燥するのでこまめに水をやるようにしましょう。夏に葉が焼けて黄色や茶色に変色するかもしれませんが病気ではないのでそのまま育ててください。・秋に植え替え地域によって差がありますが秋ごろが植え替えの適期です。4~5月の方が安心ですが生育が旺盛なものは鉢の端にぶつかってしまい新芽や根がよわってしまいます。その程度で枯れるような弱い植物ではないのですがそのまま生育させると間違いなく負担になるので出来れば秋に植え替えをすませてしまいたいところです。このときに注意してほしいのが新しい新芽を折らないようにすることです。地中には来年生えてくる新芽が眠っています。もしその新芽を折る、または傷付けてしまうと出てくるはずの新芽が減ってしまったり、花の数が減ってしまうかもしれません。くれぐれも注意して植え替えしてください。ちなみに植え替える土は市販の園芸用培養土でかまいません。「ランの土」として販売されている土(シンビジューム用の土)は買わなくていいです。育たないことはないのですが園芸用培養土と比べた時にすこし生育が劣ることがあります。(またご自分で土の配合をされている方は腐葉土をあまり入れすぎないように注意してください。有機物、養分が多すぎると徒長してひょろひょろになってしまいます。)園芸用培養土を使用される方は原則として肥料は必要ありません。年に一度の植え替えさえすれば園芸用培養土に含まれている養分のみで育つことができます。さて、ここからは植え替え方法についてですが、、、図がなくて大変わかりにくいと思います。本当に申し訳ございません、、、シランの鉢を回しながら軽くたたき、株を鉢から出します。根が鉢にこびりついて少々ちぎれると思いますが何の問題もないので気にしなくて大丈夫です。根を傷めないように土を落とすとシランの根茎が見えてくると思います。根茎とは数珠のような大きな塊が何個も連なったようなもののことです。その根茎を新芽の先端から15cmほど離れたところでばっさりと切ってしまいます。切った根茎とその根茎についている根をやさしくとりはずします。その根茎とそれについている根は必要ないので捨ててしまってかまいません。新芽のついているほうに十分なスペースが空くように植えていきます。鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を入れてシランを中に入れます。もちろんまっすぐ立つように、、、新芽の先がほんの少しだけ見える高さまで土をいれたっぷりと水をやります。あとは通常通り管理すればOKです。基本となる管理は普段の水やりと秋の植え替えぐらいです。そのほかに特にやることはありません。それではざっくりとまとめます。まとめシランは基本丈夫な植物です。土の表面が乾けば水をやる。それだけです。秋になれば植え替えをしてください。使用するのは市販の園芸用培養土です。根鉢の新芽がない側半分を上から下までハサミで切り落とします。新芽が軽く見えるまで土をかぶせて水をやります。植え替えかたの基本は他の植物と同じです。シランを鉢で育てる際に最も重要な作業な植え替えです。一年に一回は絶対にこの作業を行ってください。というわけで長くなりましたが以上がシランの管理方法となります、、、がもちろんこれだけではありません。霧吹きをしたほうがいいとか殺ダニ剤を散布した方がいいとかさまざまな管理があるのは確かですが書いていくときりがありません。あとは各家庭の状況にあわせて面倒をみれるようになると元気に花が咲いてくると思います。植物栽培は失敗しないほうがおかしいです。何回もチャレンジをしてたくさん枯らしているうちにどのような方法で育てればいいかがわかってくるはずです。それではありがとうございました!質問や意見などがありましたらコメントの方によろしくお願いします。