民主党の小沢一郎幹事長は21日、松江市内で記者会見し、夏の参院選の第1次公認候補を3月1日にも決める考えを示した。特に、5選を目指す自民党の青木幹雄前参院議員会長(75)が出馬する島根選挙区(改選数1)については、「最重点選挙区」と位置づけ、全面的な支援態勢を敷く構えだ。ともに自民党旧竹下派で同じ「釜の飯」を食い、手の内を知り尽くす間柄。地元では、「因縁深い2人の最終戦争」との声も出ている。(山本雅史)

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 「青木氏は旧体制を代表するような人。彼の時代的役割は終わった」

 小沢氏は記者会見でこう述べ、青木氏を切って捨てた。そのうえで、青木氏の対抗馬として、地元テレビ局の元アナウンサー、岩田浩岳氏(34)の擁立を発表した。

 島根県は、青木氏が秘書を務めた竹下登元首相を輩出した今や数少ない「自民王国」。平成19年の参院選こそ、民主党推薦の亀井亜紀子氏が青木氏の側近だった景山俊太郎氏を破った。しかし、政権交代した昨年の衆院選では、県内2選挙区で自民党が勝利するなど、盤石な保守地盤を誇っている。

 島根選挙区の対立構図は、平成4年の同派分裂以来、たもとを分かった小沢氏と青木氏による「因縁の戦い」という側面が強い。分裂時には、小沢氏が羽田孜元首相を、青木氏が小渕恵三元首相をそれぞれ支持し、激しい権力闘争を繰り広げた経緯があるからだ。

 小沢氏は会見で、党として島根の参院選候補擁立に総力を挙げると宣言したが、県連主導の人選は難航した。最後は小沢氏が直々に乗り出し、15日に京都市内で岩田氏とひそかに面会。小沢氏は周辺に「いい候補者が見つかった」とうれしそうに語っていたという。

 知名度抜群の地方放送局のアナウンサーらを一本釣りする手法は、昨年の衆院選などでもみられた小沢氏の得意戦術だ。今回もテレビ局から候補者を引き抜いた格好で、地元では大きな話題になっている。

 「油断ならない相手だ」(自民関係者)との声が出るなど、青木氏サイドも警戒感を強めている。青木氏は自民党内から世代交代を求める声が上がる中で、「島根は高齢県。中央政界の第一線で活躍することは、お年寄りに勇気を与える」として、議席死守に向けた決意を示している。

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 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は2月22日、武田薬品工業と100%子会社の武田バイオ開発センターの抗がん剤ベクティビックス点滴静注を承認することを了承した。抗EGFR(上皮成長因子受容体)抗体で、適応は「KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」。海外では34か国で承認されているという。

 武田バイオでは、KRAS遺伝子の変異に着目して臨床試験を行い、変異がない「野生型」で治療効果があることを確認した。厚労省は、ベクティビックスの発売に間に合うように、別の部会でKRAS遺伝子変異の有無を調べる検査キットの審査を進めている。

 ベクティビックスは、3月の薬事分科会を経て正式承認されるが、同じ作用メカニズムの治療薬があるため、分科会では厚労省が承認の方針を報告する「報告品目」の扱いとなる。承認条件として発売後に全例調査が課される。


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