今日は4月からの進学先に入学関連書類を送った。
10数年前は何も恐れず、ただただ前を向いていた。卒業できることは当たり前と思っていたと思う。
でも、5年の臨床経験でかけられた魔法は1年でとけた。2年目はとにかく「出来ない自分」と向き合い、幻滅しもがいていた。
卒業後、2年で積み立てたものはぎりぎり5年、何とかもちこたえた。院で積み上げたもので何とか対峙した。
でも次の5年がつらかった。
研修や事業管理でアウトプットの機会が増えた分だけ、自分の何かがなくなっていった。
たぶん体も心も絞り出すような、そんな年月だったのだと思う。
今年はメンテナンスの1年で経過したが、やっぱり自身の中身の空虚さに、今更ながらに唖然とした。
できない自分、やる気がでない自分にもっともっと嫌気がさした。
3年前から退職を口にだすようになって、進学という言葉も口にだすようになって、まさか現実のものになるとは思わなかった。
世の中には言霊って本当にあるのだと思う。
口にしたことで、現実となったことでたくさんのものを犠牲にしたけれど、今このブログを書きながら、だったら口にして現実にしていいやんって今日はなぜか思える自分がいる。
30代でこの道を選んだことには悔いはない。
でも捨てたものにはたぶん一生後悔するだろう。
穏やかな日常、普通の女性であればきっと過ごせていた子供との生活、etc。夫もきっと望んでいたと思うが、今の「私」を選んでくれた。選ばざるをえない日々ではあったが、それは本当に感謝でしかない。
では、今後どうするか。
2人で過ごせる時間を最大限大切にすること、共有すること、そしてどちらかが1人になったときのことを考えながら過ごしていこう。
そのための手段の1つが、今からの時間への挑戦だと信じて。