ずいぶん昔のことのように思う
仕事に疲れ果て
人間関係に苦しみ
それでもがんばれと言う自分と
適当でいいよと言う自分がいて・・・
誠心誠意の言葉は身勝手な自己主張ととられ
控えめの思いやりは無関心と思われた
誰かに聞いてほしいんだけど誰とも会いたくない
そんな頃バリへ向かった

通りから奥まったところにある静かなヴィラで遅く目覚める
昨夜プールサイドで漆黒の静寂とワインを楽しんでいたから
まだ眠りが足りない

少々曇りだし疲れもまだ取れないが
南の島特有の風というか香というか
そんな感覚を少しずつ思い出す
モーニングは竹筒に入ったメニューでリクエストする
この竹筒を前日に門の外に下げておくと
部屋のプールサイドで朝食をとることができる

このヴィラは各戸毎に門があり、プライベート空間が保たれる
屋内にベットルーム、バスルーム、トイレ
屋外にはプール、シャワー、ソファー、テーブル、キッチンがあり自炊するのも可能だ

こじんまりとした宿であり、派手さはないものの
この壁のないソファー空間がなんとも居心地がいいのだ
通りをぶらつきオイルマッサージでリフレッシュし
棚田を見に行きビーチでナシゴレンを食べ

何気ない会話や笑顔に安らぎを感じ
この空間に戻る
そしてすだれを半分下ろしうたたねをする
やっと体が南のモードになり
やっと日常を忘れるころ帰国となる
これが旅ですね
数年前のことが大昔の出来事のように思うのは
色々あったからなのか、心が貧しくなったからなのか・・
人との関わりはむしろ感謝すべきことと考えることにした