ぼくの大好きな“STRAYDOG”の舞台、ずーっと観てきて、最近、彩ってるなーって思ったんですよね。
登場人物の人生を、歌や、ダンスや、笑いで。
『海街diary』は、原作も映画も派手ではないけれど、ドッグ版の舞台では、四姉妹の人生を、歌、ダンス、笑いで、きらきらに彩ってた。
『悲しき天使』で、中沢のおっちゃんはあのシーン、ウルトラマンのかっこで出てくるんですよ。人生の大一番を、笑いで彩る。そしてそのあとの別れは歌で彩られる。
『心は孤独なアトム』だって、ひとりの男の苦しみを、たくさんの歌とダンスで彩る。
『問題のない私たち』も、いじめがテーマだけど、澪たちを、澪たちが、要所要所で彩る。
『ぼくんち』は地べた這いずってるような人々を、彩ってる。
『アオイの花』ほどに辛くなるものだって、笑いはあるし、歌やダンスもある。アオイやアオイの家族の人生を彩ってる。
人によっては、こういうのはいらないと思うものかもしれないですね。たしかに、物語を進める上では、べつになくてもいいのよね。
でもそこに、楽しませよう、楽しもうっていう精神で、彩りを加える“STRAYDOG”の舞台って、大好きだなあ、と思うわけです。
今月は『アロハ色のヒーロー』があり、それ以降も続々と公演が続きます。たくさんの、彩られた人生を観ることができます。
楽しみです。