GW明けの代理人同士の交渉をお伝えする前にもう一つ悪徳社長の逆襲ネタを。
GW中日の平日、出勤した私達はそれぞれ仕事をこなしながらも引き渡されたPCや机を調べ、私的流用による被害総額や証拠集めをしていました。そんな矢先、そのメールが悪徳社長のPCに流れてきたのです。
「外出・外部との連絡を禁じ身柄を拘束するのは監禁罪、家族を人質に取り何かをさせるのは強要罪、それをもとに金品を奪うことは強盗罪にあたり、どのような理由があろうとも私人がこれらのことを行えば罰せられます」というような内容の文章が警察関係者から悪徳社長のメールアドレスに流れてきたのです。
もちろんこの間、悪徳社長は出勤しておらず、しかもそのメールは内容と差出人は記載されていましたが宛先人の名称が書かれておらず、最初は意図が分かりませんでした。とは言え、私達がメールもチェックしていると踏んだ悪徳社長が知り合いの警察関係者に頼んで送らせた、私達に対する脅しだと言うことはすぐに分かりました。示し合わせたように直後に弁護士から私達の所へ、全く同じ内容の内容証明郵便が届いたのがその証拠です。
そんな挑戦状を叩き付けれた私達は、GW明け早速弁護士に相談に行き、相手方へ連絡をしてもらい1回目の交渉をする事となりました。
悪徳社長が出勤してくることもなく第1回目の交渉日。私達からは上司3名と弁護士、相手方は悪徳社長と弁護士の計6名で話し合いが開始しました。開始直後、相手方の弁護士から猛攻撃があったようです。
「直ちに全てのものを返して下さい。あなた達のやっていることは犯罪ですよ」と。その後上司達も切り返すも「あなた達は雇われの身、社長に楯突くとは何事です」と言うような内容で更にまくし立てられたようです。
それで根気良く話す覚悟で望んだ上司達は、今までの経緯をつらつらと述べていきました。3年間無昇給、無賞与、サービス残業その挙句が悪徳社長の使い込み。最初はいきり立っていた弁護士も段々と話を聞くようになり、さすがにサービス残業はまずいと言うようなこともつぶやいていたようです。
この間、弁護士から話すなと言われていたのか、当の本人の悪徳社長は誰に目を合わすでもなく、終始無言で覇気もなくうつむいていたそうです。
それでもクライアント優先の弁護士業、取り合えず会社印と代表印、通帳・キャッシュカードなど経営権の返還を求めてきたため、私達からの要望である未払い賞与、残業代、私達自身の出張手当等を要求し、一先ずはお互い持ち帰ることになりました。
それからしばらくした回答は残業代は支払うが他は一切支払う必要がない、と言うものでした。不誠実な対応に怒りを我慢しながら更に要求。しかしその後の回答は一切変わりありませんでした。そんなやり取りが数回行われる内に1ヶ月以上が経ち、最低限しなければならない仕事をこなしながらも会社の方向性が見えずらちがあかないと判断した私達は、一先ず残業代の支給を片付けることにしました。
取り合えず払うと言ったものは払えと要求し、その後ものらりくらりと支払いを引き伸ばそうとする悪徳社長にイラつきながらも次の手の準備。何回かのやり取りの間、弁護士同士と言っても法廷の場ではないため強制力のない代理人同士の交渉に限界を感じた私達は事件以前に相談に言っていた個人加入の労働組合へ再度相談に行き、組合加入の準備を進めていました。
ようやく事件から1ヶ月半経った頃残業代が支払われたため、私達は組合へ加入し団体交渉を申し入れたのでした。この間、4名の退職が決まりました。嫌気がさして辞めた者、解雇になった者。
ここで従業員構成をお伝えします。私達の会社は創業2年程で従業員11名と悪徳社長で12名の所帯になっていました。まず本社が悪徳社長を含めた10名、支社が2名でした。この内この時に退職したのが本社2名と支社2名です。
支社の2人は家庭持ちのため、次の事を考えて残業代の支給と共に退職、本社1名は総務の女性ですが嫌気がさして退職、もう1名は本社の上司ですが前回話したキレるとイケイケになってしまう方で、悪徳社長から今回の事件の首謀者と思い込まれ、目の上のタンコブ状態になっていたので難癖付けられて懲戒解雇を言い渡されたのですが、そこは猛反撃し、同じく家庭持ちのため条件良く退職できるならと残業代と解雇予告金を条件に普通解雇で退職していきました。
残業代を支給され、団体交渉を申し入れた私達のその後の経過は次回に。
次回、組合活動