気になるニュースだよ!
 今回は、目の前で起こっていることを体験者の視点で撮影できるというウェアラブルビデオカメラLooxcie2“JP”でエンジョイしてみました。このLooxcie2“JP”は本体重量21グラム、本体全長84ミリメートルという、正真正銘ウェアラブルという言葉に恥じない仕上がりになっています。

 ちなみにLooxcie2はBluetoothに対応したれっきとした通信機器、製品名に「JP」とあるのは(型番の末尾にも“-JP”とあり)日本国内で合法的に販売・使用のできる総務省認定基準適合版ということです。以下、便宜上JPは省略。なお今回、手にしたLX2-001-JPは内蔵メモリ4ギガバイトでNEXXオンラインストアでの販売価格が1万9800円。ほかに内蔵メモリ8ギガバイトのLX2-002ーJP、販売価格2万4800円もあります。

●Bluetoothでスマートフォンと連携

 Looxcie2は、電源スイッチをオンにして録画ボタンを押せば撮影できますが、ファインダーも液晶ディスプレイもありません。どう撮れているかはパソコンにデータを転送して観るまで分かりません。しかし、Bluetoothに対応しており、スマートフォンの専用アプリを使うことでAndroid OS搭載端末やiOS搭載端末をビューファインダー代わりにできます。

 無料提供されているアプリには、スマートフォンで映像を確認しながら撮影できるLooxcieCam「ルクシー・カム」、常時撮影しておき、ボタンを押した際に過去30秒を切り出したりすることができるLooxcieMoments「ルクシー・モーメント」、撮影映像をリアルタイムに登録した友人とシェアできるLooxcieLive「ルクシー・ライブ」がありますが、LooxcieLiveは2012年1月現在β版ですべての機能が実装されていません。今後、予定されている、Webブラウザからの閲覧などの機能追加が楽しみです。

●ベースボールキャップ固定を多用

 筆者は耳全体は大きいが耳の穴は小さいので、まずフック型のイヤーレシーバーなどもちゃんとはまらないのですが、Looxcie2はイヤーフックに柔軟性があり、調整できる範囲も広いので固定具合も上々でした。しかし、1回試し撮りして「これはイカン」と思ったのは、顔の脂がLooxcie2の黒つややかな表面に付着してしまったことです。

 ということで、今回はオプションのLooxcieベースボールキャップクリップ(2200円)のお世話になることが多い撮影となりました。筆者が使用するだけでなく耳掛けするのが難しい、幼児に装着して撮影する際にも有用でした。

●まずは身近なモノで撮影

 まずは身近なモノで撮影してみましたが、「ウェアラブル」「超小型軽量」というのを生かさないと意味がありません。このあたりの試行錯誤がこのガジェットの醍醐味、エンジョイのしどころです。プラレールが分かりやすいと思うのですが、Looxcie2の固定位置によって映像がぜんぜん違った印象になります。

 撮影された映像データのコーデックはビデオがMPEG-4、オーディオがAACです。マイクロUSBケーブルでパソコンと接続すると、ストレージとして認識するので映像ファイルを転送して保存できます(ファームウェアのアップデイトには、Windows版あるいはMacintosh版のLooxcieDesktopのインストールが必要)。筆者が使用した環境は、Windows7(64bit)とAndroid 2.3.3です。

 まずはプラレールで。坂レール入り環状線運行(車窓風)Looxcie2は軽いので運行になんの問題もなかったが、踏切と駅は幅が足りず接触してしまうため設置を断念。録画時間38秒、ファイルサイズ12.1メガバイト。

 プラレール運行、坂レール入り環状線運行(ジェットコースター風)。先頭車両の右サイドに固定。逆方向に走行させてもまた違った映像になるだろう。録画時間35秒、ファイルサイズ14.1メガバイト。

 小中学生によるバドミントンプレイ。ベースボールキャップクリップを使用。Looxcie2をイヤーフックでガッチリ固定して、大人の熟練者に本気プレイしてもらえばプレイヤーの参考にもできそう。録画時間44秒、ファイルサイズ21.2メガバイト。

 幼児、アスレチック風遊具で遊ぶ。公園の小さな遊具も幼児視点で大迫力に。近くに立っているのは、スマートフォンで映像を確認しながら撮影している筆者。録画時間1分5秒、ファイルサイズ28.7メガバイト。

 電動アシスト自転車、中川(荒川)沿いを葛西臨海公園(東京湾)に向かって走行。強風で風の音が入っている。走行していた筆者の耳もゴーゴー鳴っていたので、ちゃんと録音できているともいえる。録画時間2分59秒、ファイルサイズ46.5メガバイト。

●体験映像ハンティングツアーに出発

 さて、筆者の身近なところでばかり遊んでいても仕方がないので、「皆さんにも楽しんでもらえるモノ」をガジェット視点で吟味しまして、往ってまいりました「体験映像ハンティングツアー」。

●セグウェイジャパン本社でセグウェイ乗車体験!

 セグウェイという乗り物の存在は知っていても「操縦方法はご存じですか?」。ということで往ってまいりました、横浜は赤レンガ倉庫近くのセグウェイジャパン本社。

 まず事前知識として、セグウェイはほとんどの国が公道走行が可能。ワシントンD.C.やサンフランシスコ、パリ、ローマなどではセグウェイによる観光ツアーが好評です。しかし、日本では公道走行が許可されておらず、2011年6月より茨城県つくば市で公道走行による実証実験が行われているところ。それ以外では倉庫やショッピングモールや空港施設、公園やゴルフ場などの私有地内で活用されています。

 乗車前にレクチャーしていただいた取締役 マーケティング部 部長の秋元 大(あきもと だい)氏によると、セグウェイを導入して警備や巡回をすると、視点が高くなり遠くが見えるうえ、人混みでも邪魔になりにくく走行が容易。バイクや自動車に比べて周囲の歩行者から声がかかりやすくなり、搭乗者の職務に対するモチベーションも上がるそうです。

 1つ目の映像の最初と2つ目の映像の途中で、音声にノイズがのったようになっている部分があります。NEXXの担当者に観ていただいたところ、無線LANなどの電波干渉か、ノイズリダクション機能がうまく働かなかったからではないかということでした。今回、未使用映像を含めるとかなりの回数と時間の撮影をしましたが、このような音声になったのはこのときだけでした。

 セグウェイ初乗車。ベースボールキャップクリップで固定。音声が乱れている部分の会話は、筆者「運転するというよりは体重移動?」、秋元氏「そうですね。体重移動もそうですけども、一番大事なのは手を見ていただいて……」と言っている。録画時間3分4秒、ファイルサイズ75.5メガバイト。

 セグウェイでセグウェイを追走。搭乗者視点だと腕を動かすといった目に見えたアクションがないのに進んで行く、セグウェイならではの独特な操縦感覚が分かりやすい。初めて乗ったその日に操縦しながら取材する余裕がある。録画時間4分48秒、ファイルサイズ122メガバイト。

●近藤科学で二足歩行ロボットKHR-3HVを操縦体験!

 次に東京は日暮里の近藤科学本社にて、二足歩行ロボットKHR-3HVを操縦体験しました。レクチャーしていただいたのは営業部 部長 近藤博信(こんどう ひろのぶ)氏で、操縦したデモ機は、サーボモーターが標準機では17個搭載された17軸であるところをオプションの拡張用サーボモーターを追加し、より複雑な動作を可能とした22軸バージョンとのことでした。

 ロボットというと精密機械というイメージがあったのですが、格闘競技やサッカーができるほどの強度と機敏な動作に驚きました。画像を良く見ると、胸部に黒いキズが確認でますが、それはこの機体が今まで行ってきた、数々の激しいデモ動作によるいわば勲章です。

 ROBOSPOTウェブショップでの販売価格が11万9700円(コントローラー含まず)と、お年玉でポンと買えるものではありませんが、近い将来、「クリスマスプレゼントは二足歩行ロボット」の時代が来るのではないかと予感させるものがあります。

 ベースボールキャップクリップで固定。多少腕を伸ばし気味にして、コントローラーも映るようにしている。空間が限定されていたためできなかったが、自分も歩きながら追いかけても臨場感が増しそう。録画時間3分6秒、ファイルサイズ67.8メガバイト。

 KHR-3HVの歩行。KHR-3HVの頭頂部へ固定。動作の機敏さが分かる。左右に三角コーンなどを立てたコースを作れば、移動しているのがより分かりやすくなるか。録画時間15秒、ファイルサイズ6.52メガバイト。

 どこか一発芸のような映像に。これはこれで映像素材として、最初の操縦体験映像と併せて編集すればおもしろい映像となりそう。録画時間21秒、ファイルサイズ5.8メガバイト。

●秋葉原、@ほ~むカフェでメイド喫茶体験!

 筆者のこのところの反省点として、「女性が楽しめるコンテンツが不足しているんじゃないだろうか?」というのがあります。そこで最後に、2011年11月に総ご帰宅数(来店者数)200万人を突破したという、男性だけでなくカワイイもの好きな女性にも人気のメイドカフェ、秋葉原の@(あっと)ほ~むカフェに往ってまいりました。店内は基本的に撮影禁止なのですが、今回は取材のため特別に許可を得ております。

 実は筆者はメイドカフェに入るのは初めて。「店員さんがメイドのコスプレしてるファミレスみたいなもんでしょ?」という想像をしていたのですが、それは誤りでありました。今回、お給仕していただいたメイドさんは、みなみサンだったのですが、笑顔をひとときも絶やさぬその接客姿勢は正にプロフェッショナルのものでした。愛らしい容姿、コスチューム、萌え系サービス(?)だけでなく、そういった点も観ていただくとよろしいのではないかと愚考する次第です。

 撮影した店舗はドン・キホーテ秋葉原店内のドンキ店なのに、「本店」と言っているのは筆者の勘違い。質問もスムーズとは言い難い。打ち合わせはしたが、本格的な動画を撮るにはシナリオが必要か。録画時間1分52秒、ファイルサイズ54.4メガバイト。

 お食事給仕。ケチャップによるお絵かき、「愛込め」という流れ。だいぶ撮影に慣れ、みなみサンのバストアップと手元とを視点を移動しながら撮影できた。食べるシーンはどうしても被写体が近くなるので、耳掛けのほうが有利か。録画時間2分19秒、ファイルサイズ59.8メガバイト。

 インスタントカメラ、チェキによる記念撮影。クリスマスツリーなどがあるのは、2011年12月の撮影だったため。映像映えするだろうとラメラメピンクのウサ耳をチョイスしたが、背景のピンクと被ったか。映像的にメッセージ記入中(舞台裏)も撮影させていただいた。録画時間2分3秒、ファイルサイズ57メガバイト。

 被写体の立ち位置が変わらないのに映像が暗めなのは、Looxcie2の位置が多少後ろに下がったことで光量が変わり自動調整されたため。営業中の取材だったので店内の雰囲気が音で分かる。「本番に強い」という、みなみサンの淀みないトークはさすが。録画時間53秒、ファイルサイズ14.2メガバイト。

●やはりカメラ固定位置がキモ

 さていろいろなシチュエーションでエンジョイしてみましたが、やはりカメラの固定位置がキモでした。小物に固定した場合、ちょっとした角度や高さの違いが、映像では大きな違いになります。

 YouTubeで海外ユーザーがアップした映像だと、大人が着けてお子さんを撮っているというものが多いのですが、ここはやはりお子さんの帽子に固定して撮影するのがLooxcie2を活かす撮影方法でしょう。もちろん、大人が乗り物を運転するような映像でも乗り物に固定するより、自分の頭部に固定したほうが臨場感が増すのでおすすめです。

●最後にご案内とご注意

 取材させていただいた各社には、特別に撮影許可をいただきました。そのため、紹介している映像とまったく同じ体験はできません。ちなみに映像に登場いただいたみなみサンは、いろいろな店舗でお給仕(接客)するフリーメイドとのことで、みなみサンに会いにご帰宅(来店)したいと思った方はブログの情報を確認してほしいとのことでした。

 最後に、Looxcie2には暗視撮影モードはありませんし、撮影中は先端のLEDが赤く光りますので、女性のスカートの中を撮影したり、他人を無断で隠し撮りする用途などには向きませんので念のため。
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気になるニュースだよ!
「去年夏からだけで交際相手がコロコロと変わって、今のカレで4人目です。あっけらかんとした性格なので、男女関係も隠そうとしないからすぐバレちゃう」(テレビ局関係者)


かつて、これほどまでの肉食系女子アナがいたであろうか? 誰あろう、情報番組『スッキリ!!』でMCを務める日本テレビの朝の顔。フランス人の母と日本人の父をもつ美形&巨乳アナ、葉山エレーヌ(29)その人である。そんな彼女だからまたしても、”現在進行形”のカレの存在が浮上してしまった。テレビ局関係者は続ける。


「今のカレは、IT関連会社に勤めている人だと聞いています。葉山さんが参加しているセレブなサークルがあって、そのパーティで知り合ったようですね。ずっと彼女は千葉の実家に住んでいたのですが、最近、親元を離れ都心に引っ越したらしいですよ。もしかすると、一緒に住むということも……」

その予感は的中した。都心のオフィス街に彼女の家はあった。3月下旬、早朝番組の仕事を終え、明るいうちにエレーヌ嬢が帰ってくる。数時間後、エレーヌ嬢の部屋にもう一人の人物の姿が窓越しに見えた。20代後半とも30代前半にも見える向井理似のイケメンだ。深夜にはこの男性が上半身裸で窓辺をウロウロ。その日、朝まで電気が消えることはなかった。

翌日、早朝出勤の彼女からだいぶ遅れてカレは自転車出発。服が前日と違う。これは『同棲』間違いないようだ。じつは前の週、住宅街にある別のマンションで彼女を目撃している。連日、近くのスーパーで買い物をし、日テレへと出勤していた。お互いに家を泊まり合っていたのだ。そこで、近所の飲食店で夕食を済ませて帰宅する途中の2人を直撃。

ーー葉山さん、お連れの男性とは交際されていますか?一緒に住んでいますよね?

質問に対し、彼女は「プライベートなので」とポツリ。それからは何を聞いても、「すみません」「ごめんなさい」を繰り返すばかり。距離を取って歩く男性も、「僕は何も話せないので」の一点張りだった。葉山アナの交際に関して、日テレの総合広報部は「社員個人のプライバシーに関するご質問にはお答えしておりません」と応えているが、連日連夜アツアツなのは間違いなさそうだ。

(週刊FLASH 4月10日号)
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──2000年代から地上波の深夜帯を席巻することとなったテレビアニメだが、昨今エロ描写の過激なものが増加している。自主規制を常態化させながら、放送されている背景には、判然としない規制基準とテレビを利用せんとするアニメ業界の思惑があった──。

 近年、23時から27時を中心とした深夜に地上波で放送されている、いわゆる“深夜アニメ”でのエロ描写が過激化している。代表的な例を挙げれば、騎乗位、後背位、正常位とさまざまな体位でじっくりと描くセックスシーンに加え、主人公と実の妹の近親相姦といった倫理的なラインをも軽々と飛び越えた『ヨスガノソラ』(2010年/TOKYO MXほか)を頂点に、バトルとエロを融合させ、ヒロインたちが戦うたびに執拗なまでにおっぱいが露出する『聖痕のクェイサー』(10年/チバテレビほか)シリーズや『魔乳秘剣帖』(11年/全国独立局系)など、その扇情的な描写が一部アニメファンの間で大きな話題を呼んだ。また現在放送中の作品でも、『マケン姫っ!』(11年/テレビ埼玉ほか)や18禁ゲームが原作の『真剣で私に恋しなさい!!』(11年/テレビ神奈川ほか)といった、エロ描写に特化したタイトルが、毎週地上波のテレビで放送されている。

 これまでも深夜アニメは、エログロバイオレンスを取り入れた、ハイティーン以上のアニメファンを対象とした作品が多く存在していたが、特に00年代中盤以降、“エロい”アニメが一定の割合を占めるようになっていった。

 注目すべきは、前述の作品を含む“エロい”アニメのテレビ放送時には、おっぱいやお尻に黒い線や湯気を重ねて隠す、各作品独自のアイコンで乳首を覆う、女性の体を発光させて裸体を見えなくしてしまう、という具合に、完成した映像に自主的な表現規制が加わっていることだ。こうした規制の対象となるのは、性交シーンや局部はもちろんのこと、主に女子のパンチラ、バストや乳首など。さらに、自慰といった擬似性行為や女性の扇情的な声にまで及び、その範囲は幅広い。近年では、そうした画像処理が画面の半分以上を覆い尽くし、視聴時に何が起こっているのかまったくわからない作品や、規制された状態での放送が常態化している作品が散見される。

 こうした作品は、DVDやブルーレイといったパッケージ化の際に、規制を緩めて湯気や光を外したり、絵そのものをエロく描き直すなどの加工が加えられた「ディレクターズカット版」として、一部R15指定がつくものもあるが、基本的に全年齢向けに発売される。どころか、DVDの宣伝文句として、こうした規制が解除されていることを堂々とうたっているものもある。元来避けられるべき表現規制のかかった作品が、かように公然と放送されている裏側には一体、何があるのだろうか?


■密室で決められるアニメの表現規制


 まず、アニメにおける表現規制は、一律の基準があるわけではない。「最近だと『真剣で私に恋しなさい!!』で、女性の胸がテレビ神奈川での放送では映っていたのに、TOKYO MXではアイコンがかぶせられていた。このように、規制の度合いは、放送するテレビ局で異なる」とアニメ制作会社社員は語る。アニメファンの間では、テレビ局によって規制の基準が違うことは広く知れ渡っており、同一のアニメにおける放送局別の規制度合いをネットで比較し、自分の見たアニメがよりエロい版だったかどうかで一喜一憂するという“エロの地域格差”が生じている。

 こうしたテレビ局毎の規制に関して、中でもテレビ東京は、その基準が厳しいことで有名だ。同局は女性のパンチラさえ厳格に規制しているといわれ、実際に、「『チューブトップを着た女の子のバストアップショットはパッと見、裸に見えるから、描くのはやめてくれ』と言われたこともある」(同)といった声もある。同局視聴者センターに、アニメの規制基準について聞いてみたところ、「当局の基準のもと、放送しています」と冷たくあしらわれてしまった。

 一般的に東京キー局を中心とした民放VHF各局は規制が厳しく、独立UHF放送局は比較的寛容といわれている。テレビ東京のネットワーク局であるテレビ愛知のアニメ担当者に問い合わせてみると、「民放基準などに沿って判断していますが、一般的に広範囲に放送を配信している局は厳しいです。反対に独立UHF局は審査チェックが甘い傾向にありますよ」と、見解を語ってくれた。また、CSなどで視聴できるアニメ専門チャンネルに関しては、子ども向け番組を多く放送するキッズステーションは厳しく、アニメファン向けで視聴年齢制限がかけられるAT-Xは比較的緩いといわれ、視聴者ターゲットの違いによって基準の度合いが異なっているように見受けられる。

「こうした表現に関する規制の基準は基本的に明文化されておらず、監督や製作プロデューサーといった上層部の人間が、テレビ局や出版社、広告代理店から組織される製作委員会の会議などで、基準を決めています。実際の規制は演出、監督、各社のプロデューサーが集まる編集の最終段階で入れるパターンが多く、局側のプロデューサーが立ち会わない場合もあります。そうした場合、局側でテープをチェックした際に、映像に規制を入れてしまうこともあるようです」(前出・制作会社社員)

 このように、規制は作品やテレビ局によってバラバラに決められるのだが、『真剣で私に恋しなさい!!』の公式ブログで、放送を前に「中京地区の某局様には考査の結果断られました」と、放送中止のコメントが発表されるなど、放送可能な表現をめぐる現場の混乱も垣間見られる。規制の基準を統一しようという動きはないのだろうか?

「エロ描写についての統一的なガイドライン策定の動きはありませんね。作品によって描写のされ方がかなり違うので、ケースバイケースにならざるを得ない。10年に、アニメやマンガの性表現をめぐって話題となった都条例改正の時にも議論があったように、『何歳以下だったらこういう描写がダメ』というのも見た目と設定との食い違いがあって、結局主観になってしまうため、明文化は難しいんです」と別のアニメ制作会社の関係者も語るように、作品ごとに対応するほうが効率的だと現場も判断している様子がうかがえる。


■大人向けに舵を切り問われる倫理観


 地上波の深夜アニメにおいて過激なエロ描写が氾濫するようになった背景には、テレビアニメの多くが深夜枠に移動したことと深いかかわりがある。

 96年に放送されたアニメ『エルフを狩るモノたち』(テレビ東京)の成功に端を発し、00年代に入る頃にはすっかりテレビの定番プログラムとなった深夜アニメは、日本総合研究所によると、06年に全日帯アニメの116本をはるかに上回る163本という年間製作本数をマークしている。

 一方、少子化が進み子どもの数が減っていくことで、従来のアニメ製作スタイルの主流であった“低年齢層をターゲットとした玩具やグッズ展開でのコスト回収”というビジネスモデルが崩壊し始めたのが90年代半ば。それと入れ替わるように、ハイティーン以上のアニメファン向けの作品が登場し、『新世紀エヴァンゲリオン』(95年~)の大ヒットが、“DVD販売などのパッケージ化によるコスト回収”というビジネスモデルを勢いづけた。また、同作はテレビ局や広告代理店、ビデオメーカーなどから出資を募り、一社当たりのリスクを軽減する製作委員会方式を採っていた。この方式は、以前から劇場映画製作で採用されてきたが、この時期からテレビアニメにおいても一般化し始める。ゴールデンタイムに放送されていたアニメと違い、深夜アニメは基本的に製作委員会が枠を局から買い取るパターンがほとんど。そこでより安価にDVDのプロモーションをかけるには、なるべく安い価格の時間帯、つまり深夜枠を購入することとなった。テレビ局としても、放送する番組の少ない深夜枠を売ることにうまみを感じていたようだ。

 しかし、その後DVDなどのパッケージ商品市場の縮小といった影響もあり、06年をピークに深夜アニメの製作本数は減少。10年はおよそ70本。11年は11月時点で約50本と、製作タイトル数を減らしている。

 こうした流れを受けて、製作側には確実に資金を回収できる戦略が必要とされ、「パッケージを売るために、製作委員会が規制を前提としたお色気描写を含むアニメ作品の企画を立ち上げることも多くなった」(前出・制作会社社員)。

 それを裏付けるように、「テレビ放送時の規制解除が、DVD販売の際の売り文句になっているのは事実です。監督もプロデューサーも、テレビは DVDを売るための宣伝媒体としてしか考えていない人もいます」と、前出・制作会社関係者は言い切る。事実、テレビ愛知担当者も「スポンサーも、DVDを買ってもらったほうがいいと言ってますからね」とことも無げに話していた。

 しかし、エロ描写を解禁するか否かで、DVDの売り上げはそこまで大きく変わるのだろうか? この疑問に対し、大手レンタルチェーン店の関係者は、「テレビ放送時の規制が解禁されるかどうかで、2~3倍くらい売り上げは変わりますね」と語るから驚きだ。エロの有無が焦点となるならば、18禁のアダルトアニメのほうが需要があるのでは、とも思われるが「テレビで放送した作品は知名度がありますからね。エロ描写を解禁したテレビアニメシリーズのほうが回転率がいい」(同)そうだ。

 一方で、こうしたDVD販売というビジネスモデルも限界を来しつつある。不況の長期化で、DVDの売り上げを伸ばせなくなってきたのだ。一般社団法人日本映像ソフト協会によると、アニメのDVDやブルーレイといったビデオグラムの出荷高は、05年の約971億円をピークに、10年には約759億円にまで落ち込んでいる。大きな資金源を失い、行き詰まりを見せ始めたアニメの製作委員会方式に参入してきたのが、パチンコメーカーだ。

「製作委員会としては、ライセンスをメーカーに売ることで多額の製作費が見込める上に、後のパチンコ展開で人気復活も期待できる、ということでパチンコマネーが利益を回収するひとつの手段となってきています」。このように分析するのは『パチンコがアニメだらけになった理由』(洋泉社)を著したジャーナリスト・安藤健二氏だ。安藤氏は「製作委員会は、『○○製作委員会』などとまとめて表記されることが多いので、パチンコメーカーがこっそり参入していることもあるようです」と続ける。

 アニメとパチンコの接近が象徴するように、今やアニメ業界全体が18歳以上に向けたビジネスとして志向されているように思われる。エロを際立たせたアニメも、お金を落としてくれるアニメファンの心をつかむために必要不可欠なのかもしれない。

 また、アニメ誌で活躍するライター・多根清史氏が「規制すらも演出として取り入れる現在のアニメは、表現としてかなり成熟したところまできています。無茶なことをして人気を博していた、昔のバラエティ番組のメソッドを読み込んでいるようだ」と語るように、逆境を新たな表現として昇華させてきた日本のアニメに新風を呼び込む潮流として、エロ規制描写を評価する向きもある。

 今まで見てきたような過激化するテレビアニメのエロ描写を、規制を逆手に取った新たな販売戦略ととるか、それともテレビ局や製作委員会が黙認する“炎上マーケティング”ととるか。次特集以降に掲載する「地上波アニメのエロエロランキング」や、18禁OVAの金字塔『くりいむレモン』を手がけた監督の言なども参考に、考えてみてもらいたい。
(文/有田 俊)
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