シニアカーの旅 WHILLC2 東大寺大仏殿 | まいどーおおきに 河内の樹々の独り言
大仏殿前交差点から「南大門」を経由して「中門」、左折して「西楽門」までの500m超が「車椅子ルート」です。
石畳みの中央部を1mほどフラットな路面に改修した道です。2004年に改修されました。アップダウンもなく、
車椅子で移動することができます。





通行上の注意点です。参道中央部のフラットなバリアフリー舗装上は、鹿と記念撮影の観光客がいっぱいです。
車椅子に気が付いて避けてくれる人もいますが、車椅子でバリアフリー舗装上を通行できるとは限りません。
鹿の落し物(糞)がバリアフリー舗装上にもあります。

もう一つの課題は、南大門の仁王像の拝観です。南大門を通るには段差を超える必要があるので、車椅子は左右両方
に迂回します。そのまま門の外側を迂回して通ると、仁王像を拝むことが出来ません。
車椅子では門の段差の外側から覗き込んで仁王像を拝観します。

バリアフリー歩道は、大仏殿の西楽門まで続きます。ここが大仏殿へのスロープルートの入口です。




スロープルートの入り口には木柵があり閉まっていますが、インターホンで開けてもらいます。
入口にはスタッフが1名常駐しています。大仏殿は有料ですが観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の
拝観料が半額に減免されます。
スロープルートの入口スタッフに、拝観券を提示してスロープに入ります。先にチケットを購入する必要が有ります。
拝観券の売り場は階段の上です 車椅子利用者だけで拝観に来た場合は、スロープルートの係員から拝観券が買えます。



西楽門からスロープで上ると「西回廊」へでます。西回廊から大仏殿までの回廊区間は、一般客は通行できません。
通行できるのは車椅子利用者と介助者のみです。




大仏殿への最後のスロープの先には木製の柵があり、自分で開閉します。大仏殿内を一周して大仏様の前に戻ってくると、
そこにも木製の柵があり、ここも自分で開閉して西回廊に戻ります。

東回廊にはスロープがないので、一般参拝者とは逆に西楽門へ向かいます。したがって団体の中で一人車椅子という場合は、
行きも帰りも健常者とは違うルートなので、団体行動は出来ません。

大仏殿スロープルートがある西楽門の近くに、公衆トイレがあります。
この男女別トイレの入口に、それぞれバリアフリートイレが設置されています。入口なので異性介護でも利用できます。
広さはありますが、現時点では設備はシンプルなトイレです。