教室にはまだ、先生はきていなかった。
まだ、皆が皆、仲良くなった訳じゃなく、空気は張り詰めている。
黒板に貼ってある『座席表』を確認。
あぁ、なーる。
おk、おk。
私は自分の席とやらへ向かった。
痛い、痛い、痛い。
皆の目が痛いわ。
あんたらみたいに、優雅に送り迎えをしてくれる親なんぞ、家にはおらんわっ!!
きっと、今の私の顔。
最悪。
「おろ?」
席に着く。
「おろろ?」
右隣は無視。
私、ひどいなぁ。
「おろろろ」
「シャラーップ」
もう、黙れ☆
風間 慎平。
座席表で確認した名前。
風間 慎平。
「まさか、同じとはねー。もしかしてこれって、ディス」
「古い。」
言わせねーよ?
「ナイスツッコミ。心折れたわ。」
「………ごめん」
「クス、謝った。」
何故に満足そうなの?
「あっ、名前!!聞いてない!!」
「さっき、聞いといて聞かなかったからね」
話がコロコロ変わる奴。(書いてる私も内容定まってねーし)
机に頬杖をつき、嘲笑い。
「だってねぇ、初日から遅刻ってのもなぁ」
一理ある。
「さっ、ホラ」
「?」
首を傾げる。
「名前だよ………。俺の聞いといて、そっちは無しかよ。常識だっての」
苛。
だが笑顔。
わかる?
これが一番怖い。
「甲斐田 澪」
「おk」
そういって風間 慎平は私とは反対の窓の外へ目線を向ける。
風間 慎平。
私の高校入って初めての友達(仮)。
入学式は土砂降りの雨だったけど……、
私の高校生活の模様はどうなんだろう。
明日天気予報見るか。
続
