りゅうちぇるが亡くなったのを知ったのは、一般人によるTwitterの書き込みを見たから。
それは亡くなったことを匂わせるだけの文章だったけれど、すぐに自殺と想像がついた。
ファンでもアンチでもない私は、ぺこと離婚してからのりゅうちぇるは数回テレビや動画で目にしただけだったけれど、明らかに病んでいるように見えた。
無理矢理作る笑顔は最早痛々しかったし、今にも泣きそうだった。
だから、りゅうちぇるがネットの誹謗中傷を受けていたと話題になっていて、あの状態の人間を攻撃する人たちが何人もいたことに今更驚いた。
紡いだ糸は他人からの悪意でどんどん切れていく。
本人も気づかないうちに壊れていく心は、修復する間もなくたった数本で何とか保っていたりする。
そして、最後に残ったたった1本が切れた瞬間、人は死を選んでしまうのだと思う。
あんなに分かりやすく死に近づいていて、きっと彼を引き戻そうとした人たちが大勢いただろう。
それでも死んでしまった。
赤の他人からであっても、顔が見えない相手でも、継続して向けられる悪意は脅威になる。