ホラーは苦手で普段観ないけれど、世にも奇妙な物語は好き、という人にオススメ。
あの結末は面白い。
尚、エンドロール後までお話は続く。
以下、ネタバレ考察。
①葉山純子はあの世界から帰ってきたら7年経っていた。
→ループをしている間の記憶は本人に無い。
=葉山純子は7年間ループしていたのだと思う。
②同じ高校の教師1年めである葉山純子のことを、3年生の明日香は知らなかった。
→新しい先生が来たら生徒の中で多少は話題になるはず。
明日香が1年生ならまだしも、3年生で学校の先生のことを知らないということは考えにくい。
また、ループをしている間の記憶は本人に無い。
=この二人はあの世界に行った時期が異なるのだと思う。
③春奈は何をしにあの世界へ行ったのか。
=物語上必要な行為だけれど、明確な理由は見つからない。
論文のネタとして実際に体験したかったとしても、7年後に帰ってきてしまったら意味が無いだろう。
好奇心が勝ったと考えるのが自然か。
④春奈は最初、可能な範囲で皆のことを助けていた。
しかし、最後は自分が生き残ろうとした。
=自分と明日香(女子高生)以外の誰か一人に光の扉へ飛び込んでもらえれば、その他の人間は助かると考えたのだと思う。
明日香と二人きりになってどちらか一人しか助からない状況になったから、最後は自分を優先しただけ。
明日香を先に行かせるふりをして自分だけ助かろうとした春奈を私は責められない。
人間らしい判断だと思う。
⑤あの世界でループする側になってしまった春奈のその後。
→あの世界に行く直前までの記憶しか無い以上、扉に飛び込まない方が助かると思い込んでいるはず。
ただ、明日香だけが葉山純子の姪と入れ替わっていることに気づけば、きっと違和感をもつだろう。
あの3人組と酔っ払いの行動は葉山純子から聞いたものと同じままだからループに気づくだろうし、では何故明日香だけが入れ替わっている…?となるはず。
光の扉に飛び込むと助からないと思い込んでいる春奈たちが、ループを繰り返す中で3人組や酔っ払いを助けてしまうと、どんどん人が入れ替わってしまい、春奈がループに気づくきっかけが減ってしまうから、春奈が帰れる可能性も減るだろう。
春奈が早々に葉山純子の嘘に気づけるかどうかが、運命の分かれ道になりそう。