ぼるです。
人生って不思議なものですね。
まさか人生でこんな日がくるとは夢にも思いませんでした。
まさかっ..............!
まさかっ...............?
まさかっ........................................!?
柿が好きになってしまうだなんて!!!
そう、柿です、柿。
柿ってみなさん好きですか?
隣の客はよく柿食う客だ
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
でお馴染みの、あの柿ですよ。
偏見持ちのぼるからすると
柿なんてじっちゃんばっちゃんしか好んで食べないし
田舎の家の庭にたわわに実ってるけど
じっちゃんばっちゃんがもいで孫に与えてくれるけど
そんなに好きじゃない孫が我慢して食べる図しか浮かばない
じっちゃんばっちゃんの愛と孫の愛がすれ違うところにある
せつない果物ナンバーワン。
そもそも種なし柿という概念のないあの時代に
(ほんまか?調べたらあったぞ?ていうか遺伝子操作じゃなくて自然にできる品種やねんてーーーっ!)
種を一緒に食って口から出すという行為が孫からしたらめんどくさいし
じゅくじゅくに熟したドロドロの柿スプーンで食べさせたがるし
あれを出されても孫は絶対テンションあがらないよね。
じっちゃんばっちゃんごめん。
ディスってるわけではないのよ。
あくまでも孫目線なのよ。
じっちゃんばっちゃんの見てる世界と孫の見てる世界が違いすぎるだけなのよ....... !
なんか孫からするとダサいんだよな、柿って。
あんま食べ物にダサいとか言いたくないんだけど
昔の和歌とか俳句とかに頻繁に登場するし
なんかあの柿色としかいいようのない柿色と、茶色の配色がダサいよね。
絶対イエベよね。
イエベ秋よね。
そりゃ秋だよね。
柿だしね。
やっぱ孫はイチゴとかメロンとか、キラキラ系のブルベ女子に憧れるよね。
(この並びにブルベは紛らわしいだろ。ブルーベリーに謝れ。)
(あとイエベがダサいと言いたいわけではない。)
(ぼるの中の人も診断したことないけど絶対イエベ秋。)
なんの話してたっけ。
じっちゃんばっちゃんをディスる孫の話か。
今だから言います。
じっちゃんの大好物の手作りの干し柿、めっちゃ我慢して食うてたねん。
田舎だからかしらんけどめっちゃサイズでかいねん。
ごめん。
じっちゃんの愛が大きすぎたねん。
孫もほんとは喜びを共有したいねんけど
今時の令和の孫が好きなTWICEとかBLACKPINKとか、じっちゃん何がいいのかわからへんやろ。
そういうことやねん。
IVEとかaespaとか、もう昭和の孫でもついていかれへんわ。
とにかく横文字が多すぎるわ。
みんな同じ顔に見えるわ。
こうやって時代は巡っていくねん。
時代の流れには逆らわれへんねん。
もう昭和の孫もじっちゃん側に近づいていっとるみたいやわ。
柿がうまあてうまあてしゃあないわ。
人生で初めてスーパーで柿買ったわ。
(柿って正位置じゃなくて逆位置で陳列されるのも良いよね。おしりが上!みたいな。)
柿なんて秋になったら実家にあるものやし、近所の人からもらうし
自ら求めることなんてなかったのに
これは衝撃やで。
じっちゃんがこの前のあの子らよかったわって言って
自らBLACKPINK聴きにいくようなもんやで。
柿色×茶色コーデのじっちゃんが
BLACK×PINKコーデしとったら孫は衝撃やで。
思わず孫はじっちゃんかわいいーーーいうてまうで。
そんな昭和の孫は、令和に柿が恋しくてたまりません。
あんなに苦手だったじゅくじゅくに熟した柿さえ、うまうま言うようになりましたわ。
老化が始まった体が柿の豊富な栄養素を欲してるのを好きだと勘違いしとるだけかもしらんけど
患者が主治医を恋愛と勘違いして好きになってしまう陽性転移かもしらんけど
それでも柿がすっきゃねん!
機が熟したのか、自らが熟したのか。
令和に柿を好きになってしまったイエベ秋36歳熟女。
まだまだ人生何が起こるかわかりませんな。
どんな変化が起こるか楽しみですな。
