ぼるです。
今日もアホ毛が元気です。
アホ毛と出会ったのはいつだったでしょうか。
小学校高学年の頃でしょうか。
人並みに見た目を気にし始める時期にアホ毛と出会いました。
アホ毛という言葉の破壊力。
アホ毛を身に付けているだけで、その人自身がアホの烙印を押されます。
アホ毛は、こいつにアホの烙印を押してくれ!と言わんばかりに主張してきます。
オバQどころの騒ぎではありません。
というかオバQのあれはアホ毛ではありません。
アホ毛はその他の毛共にとってアンチな存在です。
オバQのあれは一見アホ毛のように見えますが、マジョリティ側の保守派です。
あの3匹の内1匹が、今日は俺は寝る!と宣言したらそいつはアホ毛です。
寝ているのにアホ毛です。
革命家です。
そうなってくるとアホ毛とは?
アホ毛の定義がわからなくなってしまいました。
寝ている毛共をよそに、アホみたいに暴れまわっているものがアホ毛だと思っていたのに
そのアホ毛は、みんなが暴れ出したらその場で寝るのでしょう。
常に少数派にいきたがります。
アホ毛は意志が強いようで、最も周りに影響を受けやすいともいえます。
みんなが寝る!って言ったら起きる!っていうし
みんなが起きる!って言ったら寝る!っていうし
めちゃめちゃ流されとる。
いや、むしろ先回りして誘導してるのか??
自分が起きる!といったら周りも俺も俺も!ってなることを見越して
自ら流れを作り出しているのかもしれない。
おそろしい奴だ。
影で操りながらも表に出る目立ちたがりな奴だ。
そして今日もその他大勢の注目を浴びながら
好き勝手暴れまわっている。
うらやましい。
そうか、もっとおまえも好き勝手やれよ。アホになってみろよ。俺みたいに。と諭してくれているのか。
ありがとうアホ毛氏。
自由な心を取り戻したよ。
伝えたいことは十分伝わったから、ちょっとだけおとなしくしててくれないかな。
コントロールされることを察知したアホ毛はこれまで以上に暴れまわる。
アホ毛を思い通りにしようなんて甘い考えは通用しないのだ。
アホ毛は人一倍敏感なのだ。
アホ毛は敏感で傷つきやすいので
あたたかい目で見守りながらも、できる限りそっとしといてやってください。
そのうちみんな好き勝手やって、誰にも見向きもされなくなったら勝手にいなくなります。
俺の役目は終わったぜ。
みんながアホになり、アホとしての役目を果たしたアホ毛はその一生を終えます。
いい人生だった。
と縁側でお茶をすすりながら、眠るようにこの世を去っていくアホ毛のじいさん。
亡くなってから、人々は彼の偉大さを知るのでしょう。

