原真善美(はらまさみ)一人芝居 [東京夜間飛行]

原真善美(はらまさみ)一人芝居 [東京夜間飛行]

原 真善美(はらまさみ)一人芝居【東京夜間飛行】の公演情報、過去の公演情報などです。

ラストシーン


ドライブインのみんなへメッセージを読み上げた

道子は、最後に最愛なる旦那、としくんへ。


『としくん、私はしばらくあなたのことを思い出すのを辞めてたの。だって、メソメソしちゃうでしょ

でもね、もう無理はやめたの。

これからは、私が生きている限り、私はあなたと

ともに、時を刻んでいこうと思います。

さあ、次はどこへ行こうかな、、、』


そう語って、背を向けます。


山形をあとにし、次はどこへ向かうのでしょうか



おしまい。






キャスト、スタッフ一同、心より感謝申し上げ

ます。




七場

ドライブイン海と月の制服⁉️だった割烹着と

三角巾は、渚の提案により、メイド服と

ワイシャツズボンへ変わったようす。

宿泊の予約の電話も舞い込んでくるように、、、


同じく渚の提案により、ドライブインの店内の

インテリアも変わっていく、、、


大輔は、渚に頼まれた店内に飾る間接照明

を持ってドライブインに現れる

渚は、店内のイメージを変えるためのパーツを

買い集めて帰ってくる。


経費削減を常に気にする鉄平は、お金がかかり

過ぎていないか❓渚に声をかける。


渚は、なるべくお金をかけずに店内のイメチェン

を考え、そのことを全員に説明していく。


ドライブイン海と月は、店名を

ドライブイン海月(くらげ)へ!そして

おしゃれに個性的に変身していくのである。



テーブルクロスは、料理がひきたつ

そして、お客様の食欲をそそる赤へ変更。


全員で協力して

倉庫に眠っていた燭台や飾り物をゴールドに

色付けし、渚の指示で店内にディスプレイして

いく。


天井から下がっているふたつの裸電球は、

クラゲをイメージした、クラゲライトに変身❗️

大輔の知り合いの鉄工所からもらった鉄屑、

洋裁店にもらった裁断後に出た不要な布と、

ドライブインで使用しなくなったゴミ箱を

使用したリサイクルである。



店内照明を、クラゲライトに付け替えて

イメチェン完了‼️


作業を終えて、おのおの休憩タイムへ。

大輔と渚は、店内に残りイメージチェンジした

クラゲ店内を見ながら語り出す。



ドライブインクラゲは、キャバレーニューヨーク

のショータイムからアイデアを得て、食事と

宿泊以外に、週末はエンターテイメントステージ

お客様参加型のイベント形式の店へと変化して

行くのである。


大学時代を東京で過ごした大輔。

ミュージシャンを夢してバンド活動をしていたが

夢半ばにあきらめて田舎へ戻って来たわけを

渚に話し出す。


そして、再び、ミュージシャンを志すことを

考えていると伝える。


渚は、クラゲのエンターテイメントステージで

オリジナルの曲を披露してほしいと依頼する。


八場では、週末エンターテイメントステージの

リハーサルが始まる。

渚が作った進行台本の元、お客様に挨拶する

客席接客担当の秀一



ステージMC担当の店長、鉄平。

たどたどしいスピーチに、渚がアドバイス!



地元ののど自慢大会優勝者でもある頼子を中心

に、小枝子と秀一はステージで歌を披露🎶



黄色いさくらんぼ🎶





上手く出来ない自分のスピーチに自信喪失の

鉄平ほかのメンバーに楽しんでやれば良いと

叱咤激励する、渚。




続いてのステージは、大輔によるオリジナル

曲🎶




ラストは全員による、コーラスライン

帽子の代わりに豚汁をいれるお椀をおのおの

手にして踊る💃




リハーサルを終えた後は、いよいよ

古びたドライブイン海と月の看板を、新しく

付け替える作業‼️


これで、ドライブインクラゲが本格的に

始動することとなる。


感激して、みんなにお礼を伝える頼子と鉄平。






全員で一致団結‼️して

オープン日まで、準備を進めていくことを

渚が全員に伝える❗️


そして、大輔はガソリンスタンドへ戻り

秀一、小枝子も姿を消した後


頼子と鉄平から渚へ、


『ドライブインクラゲで、一緒に働いてくれ

ないか❓』


と、話される。


渚の返事は聞けなかったが、、、


その様子を陰から聞いて喜ぶ、秀一と小枝子。



そして、


エピローグ


季節は、春から夏へ

蝉の鳴き声が聞こえてくる。

そこへ姿を現す、渚こと道子!




週末エンターテイメントステージ、初日オープン日を迎える前に、旅立つことを決めたようだ。


そして、ドライブインのみんな、大輔

それぞれにメッセージを手紙として残し

郵送する予定のようだ。


その内容を語り出す道子。


名前を呼ぶと、道子の背後に登場人物が

ひとりずつ姿を現していく、、、


六場

渚が見た夢の中へ


道子は、福岡で知り合ったとしくんと結婚

としくんの転勤で、上京。

しかし、急に病気でとしくん、つまり旦那が他界。

1人で生きていくには、水商売がてっとり早い❓

そう思って、キャバレーニューヨークという

銀座で老舗の店へ入店。

そこには、北海道から沖縄まで出身地が様々な

ホステスたちが勤務していた。


ご当地の言葉を懐かしむ客人たちがお気に入りの

女性を指名する。

しかし、田舎者の道子は垢抜けない

お世辞が言えない。笑上戸、品がない

踊れない、歌えない。


なかなか人気が出ないため、源氏名を

ソフィアローレンから取った、ソフィアにするが

似合わないとマネージャー兼ステージMCの

ミスターJに言われて、しのぶとなる。


しのぶとなった道子は、クビになりたくない

一心で閉店後の店の掃除も自らかってでたのだ。

そんな苦悩なキャバレー時代が夢に出てくる。



夢の中では、ミスターJではなくミスターTが

登場❗️よく見ると、鉄平である。


しのぶに寄り添う夢先案内人は、大輔である。


夢の中は現実と夢が混乱するものだ。






キャバレー時代、ホステスとスタッフ

二足の草鞋だった頃のしのぶちゃんは、いつも

ナンバーワンのホステスさんたちを憧れの眼差し

で見ていたのである。


その時のホステスさんたちが夢に出演❗️

しかし、やはり顔は違う。

小枝子と頼子がホステスに⁉️



夢の終わりに現れたのは、他界した旦那

としくん。


としくんに涙を堪えて訴える気持ち。


『あなたに着いて来たから、私は東京に

おるとよ。』




場面は変わって、深夜のドライブイン前。

目の前は海である。


目覚めた渚が、なんとなく夜空を眺めに外

へやってくると、ベンチに小枝子の姿。




歓迎会のお礼を伝える渚。


不思議な夢を見た話を小枝子に伝える。


小枝子はなぜここに⁉️


眠れなかったようだ。


『良かったら話を聞くわよ』と渚。


海の波音をBGMに、小枝子がぽつり、ぽつりと

語り出す。


私は自分に自信がなかったのかもしれない。

結婚相手として選んだ男性には、許嫁がいた。

そのショックというよりも、時間が経つに連れ

私は❓本当に結婚したかったの❓

彼のことが好きだったの❓と、問う。




彼は、謝って来て、許嫁の件は解決したから

結婚しようと言う。


彼とは喧嘩をしたこともなかった。

それは自然体の自分を信頼して見せられて

いなかったのでは⁉️


海と月で、シェフとして働き出してから

私を必要としてくれるひとに出会えた喜び。

だんだんと、自分に自信をもてるようになって

ここで、しばらく頑張ってみよう

そう思った決意を、渚に話した。


ふたりの様子をあたたかく見守るかのような

⁉️鉄平の姿、、、、


渚の人柄を観察していたのだろうか